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今までに仕事を辞めようと思ったことは何回もあった

前回の記事の続きです。僕は現在、約13年間勤めた市役所を辞めようとしています。R5年度になってようやく辞めることを決心し、現在行動に移そうとしているわけですが、今までに何回も辞めようと思ったことはありました。

①入庁4年目 最年長になったとき

初めて市役所の仕事に違和感を感じたのは、入庁して3~4年目でした。その頃はまだ1つ目の部署(内部管理部門)で、自分より前から属していた人が続々と異動になり、自分が配属年数で最年長になったタイミングでした。

当時の自分は、社会人としても仕事内容も未熟でありながら、ただその部署に一番長く属しているというだけで、ありとあらゆる仕事が降ってきていました。まだまだ勝手が分からなかったので、「まあこんなものか…」と思いながら黙々と残業や休日出勤をしつつこなしていたのですが、人が一周したことで、気付いたことがありました。それが、「人事異動」の重要性。

市役所の場合、定数管理や人件費などの関係上、一つの部署に割り振られる人数がある程度固定化されています。制度改正で仕事が増えたりもしますが、基本的には仕事の総量は変わらない以上、「どんな人と一緒になるか」「それをどう割り振るか」で、自分の残業時間が変わってくるのです。そして、再編成は毎年あります。実際、人が一周したことで、「自分が入ったときに居た人はめちゃくちゃ優秀だったんだな…」ということに気付きました。

「公務員の仕事って運ゲーすぎないか…」「定年まで運が良いまま過ごし続けるとか絶対無理だろ…」というのは、この頃から感じていました。

②入庁10年目 コロナ対応

当時は税・保険関係の部署にいました。元々仕事量が多く、日中は窓口電話対応、事務作業はほぼ時間外という、プチブラック職場でした。そんなところにコロナが到来。法改正対応を行ったうえで、コロナによる特別減免制度を運用し始めたのですが、これにより、窓口は地獄と化しました。

当時は休業要請などもあり、払えなくてしんどい…という人はたくさんいて、鬼のようにお客さんが来ます。制度に適合せず、ブチ切れる人もたくさんいました。問題は、こちら側の体制。人を増員するどころか、システム入替や産休・育休と重なり、むしろ平時より弱くなっていました。そんな環境下で、自分も含めて残業が100時間を超えようとする人が何人も現れるのですが、当時の上司から、「100時間以上は仕事をするな」という指令がでました。

100時間以上残業せずに、大量のお客さん、大量の申請書をどうやって裁くのかと尋ねると、「新規採用職員で入ったばかりの子をもっと働かせろ」というのです。すでにその子には、入庁して数ヵ月にも関わらず毎月40~50時間くらい残業してもらっていて、心苦しいばかりでした。そこにそういった指令が出たことで、僕はブチ切れてしまいました。

「そういう指令を出すなら、「もうこの仕事はしなくていい」「この仕事は上が引き取ります」とか、そういうのはないんですか??」「理想論ばかり口にするの辞めてもらえないですか??」と、かなり食ってかかりました。すでに自分の中では疲労によりいろんなものが壊れていましたが、このとき、また一つトリガーが外れた気がしました。

このままここに居たらおかしくなる…そう確信し、公務員を辞めようとこのとき思ったのですが、当時はコロナ禍。無職になることの怖さが勝ち、どうしても辞めることを決断できませんでした。

長くなったので、続きは次回に…


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