見出し画像

今までに仕事を辞めようと思ったことは何回もあった②


前回の記事の続きです。前回は入庁4年目、入庁10年目に思ったことをつらつらと書きました。今回は、今年(今年度)に思った内容です。

③入庁13年目 異動

前回の記事にあるとおり、令和2年度、コロナ対応で頭のおかしくなった僕は、やむなく仕事を続けるうちに、コロナ対応も徐々に納まり、人間関係にも恵まれ、平穏を取り戻していました。一方で、「やっぱりこの仕事を続けていくのは無理」「今のうちに転職しないと将来絶対に後悔する」という考えが常に頭にあり、危機感を抱いていました。

そうしたなか、令和5年度に部署異動がありました。異動先は情報システム部門です。

自分は全く機器に強くありません。昔からゲームは好きで2chにも入り浸っていたので、タイピングは早いですし、Excelもvlookup関数程度なら多用してました。しかし、機器の設定やネットワーク、セキュリティ、マクロ、Access等に関してはほぼ無知でした。そんな自分は、異動してすぐに壁にぶち当たります。

・手順書がない
・放置プレイ
・引継ぎはペーパー1枚

市役所では、引継ぎ資料が一切なく、過去のものを見ながら自分で解き明かしていくということは頻繁にあります。しかし、僕は事務職でありITスキルなど皆無、前提知識もないので、流石にこの仕事に関しては無理がありました。

加えて、「DX推進」「標準化対応」など、自治体職員の皆さまならよく知ってるであろうババのような仕事を担当することになります。

また、職場の空気感にもなじめませんでした。大所帯のわちゃわちゃした感じだった以前の部署とは180℃変わりました。会話はチャット、雑談なし、昼休みは半分が寝てる、そもそも出勤したときに誰が今日休みなのか分からない、、、まだ自走力がついていない自分には、そんなドライな環境に適応できませんでした。

異動して2週間で白旗を上げ、GWに人生で初めて転職サイトに登録を行い、転職情報を見漁ります。しかし、目につくのは、「〇〇経験(営業・経理・マネージャー)〇年以上!」「〇〇歳以下歓迎」など、、、未経験者歓迎はIT系の仕事しかなく、IT系の仕事が無理で転職しようとしている自分にはつらい現実でした。「人生詰んだかもしれない…」と、真面目に思いました。

どうしようもないまま惰性で仕事を続けますが、残業が徐々に増え始め、6月~10月は毎月70時間前後を記録するようになります。

コロナ対応の時にはもっと多く残業していたし、今までにも同程度の残業をこなしていたことはありましたが、不慣れな仕事であったことや、業務の性質的に利害関係者との調整や影響範囲が多いことから、ストレスの度合いが強く、徐々に鬱病のような症状が現れてきました。

・常に無気力
・何もかもがどうでもよくなる
・休みの日も切り替えられない
・不眠症
・その他諸々…

こうしたなか、「お金がどうこうよりも健康の方が大事」「やっぱり仕事を辞めるべき」という考えに至り、民間企業の就職活動に9月頃から乗り出します。結果、1社は最終面接まで進みましたが、思い描いていた条件とは大きく乖離していることが判明し、辞退しました。

八方塞がりになっているところで、コロナ禍のときから薄っすら調べていた「webライター」という職業が、自分の中で浮上してきます。

自分はブログやXなどの日常会話に関する文章力は全くないと思っていますが、一方で、タイピング速度には自信があることや、仕事上での文書作成においては周りからお褒めの言葉をいただくこともあり、そこの強みは活かせるのではないかと考えました。

また、時間や場所を選ばない今時のキラキラした「自由な働き方」というものにも、薄っすらと憧れがありました。

12~1月にかけて、今すぐ仕事を辞めてwebライターにチャレンジするか、保険として仕事を続けながら勉強を進めていくか、随分と悩みました。心身ともに支障をきたしていることから、今すぐに仕事のストレスから解放されたいという思いも非常に強く、所属長や人事課に退職希望を伝えたりもしました。が、、最終的には退職希望を撤回。R6年度は引き続き働き続けることで決着しました。

自分は、他人から反対されようと、自分の中で納得ができれば、リスクを取れる人間だと思っています。今回のリスクとはお金しかないのですが、お金は非常に重いです…。実際のところ、無職でも数年暮らせるだけの貯金はありますが、今の時点ではwebライターの勝算が不明すぎて、決断しきれませんでした。また、webライター以外の選択肢も含めて、もう少し考える時間が必要とも感じましたし、就職活動を通じて、今の自分には公務員を辞めて生きていくためのスキルが足りないということも痛感しました。

最終的に、もう少しスキルを磨くなり研究を重ねるなどして、自分の中での勝算が高まるまでは、公務員を続けて収入を確保しながら働くという決断をしました。一方、今回悩んだことは全く無駄ではなく、自分の中で「公務員を一生続ける」という選択は完全に断ち切り、「勝算が高まればすぐに辞める」「どうせいなくなる職場に気を遣う必要はない」という考えが生まれたことは、プラスになったと考えています。



大体このnoteを始めた経緯はこんな感じです。後ろ向きの内容ばかりでしたが、次からは、これから自分が一歩ずつ前に進んでいくための記録、思いに関することを書いていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?