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経済は「遊び」

誤解を恐れずに言うと、経済はほぼ「遊び」でできているのだ。ホモ・サピエンスはホモ・エコノミクス(経済人)であり、ホモ・ルーデンス(遊ぶ人)でもある。

なるほど、確かにそうかも知れません。
この度、強制的に止められている「不要不急」とは、ほぼ「遊び」の分野であり、それによって経済は止まってしまってますからね。

人類が遊動生活から定住生活に移行するには3つの課題を解決する必要があった。それがごみ捨てとトイレ、そして退屈の回避という。楽しみがないと、人は共同体の秩序を守れない。だからこそ、高度な芸術や工芸品を発達させたという。

「退屈の回避」こそが経済を回していく上で重要なことということですね。

資源を「取って、作って、捨てる」をひたすら繰り返すことによって経済は回っている、というのが現代の経済モデルです。
しかし、「遊び=経済」ということであれば、資源に依拠しない「遊び」をたくさん生み出すことによって、これまでとは違う形の経済モデルを作ることが可能ということになります。

以前、私たちが目指すべき道は、「経済成長と環境負荷のデカップリング状態」と書きました。

「遊び」の中にこそ、経済成長と環境負荷をデカップリングさせるヒントがあるのかも知れません。
この度のコロナ禍はそれを証明する良い機会だと思います。
アフターコロナはそのあたりを視野に入れていきたいところです。

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