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【第8回】里山×子育ての可能性を模索

6月のとある日、素敵な出会いがありました。
子育て中の女性の孤立を防ごうと、倉敷市玉島を中心に活動されているコミュニティサポートリジョイスを運営されているお三方(とそのお子さん2人)が小林農産に来園してくださったのです。

メンバーのお一人は作業療法士として働かれていたそうですが、お子さんの出産後、いわゆる待機児童問題にぶつかり、預かり先が見つからず職場復帰が叶わなかったそうです。そのまま以前の職場から退職されてしまったのだとか。

こんな身近に、しかも玉島にそういった方がいらっしゃるのかと大変驚きました。さらに、その方は九州の方のご出身だそうでご親戚も近くにいらっしゃらず、より一層大変な環境におられることが容易に想像できます。

なぜ、そんな方々が小林農産に??という思われる方もいらっしゃるかと思いますが、小林農産では里山という資源とそこに育つ恵みを有効に活用したい、地域の役に立ちたいという気持ちがあります。想いがあり、小林農産を活動の場として役立てていただける可能性があるのならば、ぜひお会いしたいと思い、お越しいただきました。

そして、当日。

かわいいおちびちゃん達と一緒に。お互いの資源を持ち寄り、一緒にできることを模索。

お互いの想い、やりたいことなど、ざっくばらんに話しました。
どういったことが一緒にできるかなぁと思っていましたが、リジョイスさんの方からアイディアがでてくる、でてくる。里山の中でお子さんに自然体験もさせられるよね、シェア畑を作ってそこに行けば誰かしらと会える、話せる環境が作れるよね、などなど。

凍らせた桑の実とブラックベリーをおやつに。おちびちゃん達は冷たさと酸っぱさにびっくり!それでも気に入ってくれたようです。

ぶどう畑にも一緒に行き、蛇の話を少し。蛇の中には、近づいてはいけない蛇と、危険性が低い蛇がいます。知識がないと恐怖心をあおってしまいがちですが、それも生きた知識として知っていれば、お子さんが里山で蛇に出会っても、近づかず大人に知らせてくれるだけで危険が回避できます。私としては、子ども達にそういった自然での過ごし方も学んでもらいたいと思っているのです。そういった想いも伝えると、とても共感してくださいました。自然の中で安全に過ごす方法も、直接私のような立場の人間から聞くからおもしろいと思ってもらえたようで、私としてもとても嬉しい気持ちになりました。

ぶどう畑にいるダンゴムシに夢中な2歳の男の子。お母さんにダンゴムシを差し出すと「虫はちょっと・・・触るのは・・・。喜んでくれて何より・・・。」といった様子。

リジョイスさんの方からまた具体的に企画を考えてくださるということで、今回は解散しました。

今いろんな方とのご縁をいただくことで、耕作放棄地が価値あるものになっていきそうです。ご縁に感謝。

小林農産ホームページはこちら
https://kobarin-fruits.com/