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MG

私の頼れる副務、山田泰良にご紹介をあずかりました、4回生マネージャー、主務の西村友珠と申します。

早いもので、半端者の私が引退に向けてラストメッセージを書かなければならない時期になったことに驚きを隠せません。

サッカー部は、大学生活の全てでした。
振り返ってみると、「部に属するに足る存在か」と自分に問い続けた3年間でした。
今回は、私の悩み、後悔について書こうと思います。あまりポジティブな内容ではないので、読むタイミングには気をつけてくださると嬉しいです。

サッカーの知識も経験もない、本格的にスポーツしたこともない、同期より1年弱遅れての入部。これらはある意味コンプレックスのようなもので、1年目は部員の邪魔にならないようとにかく先輩方についていくので必死でした。
副務を務めた去年は本当に毎日が充実していました。毎月のグラウンドを予約し、BチームのTRMを組み、リーグ運営、定期戦の主催などあまりに忙しない日々。私の「相棒」であるみなみさんとは1週間前のメッセージが遡れないほどLINEでやりとりして、毎日のように電話して、本当にたくさんのトラブルに対応してきました。何週間もかけて準備した遠征が前日に行けなくなったのも良い思い出です。先輩方だけでなく福添監督、持田前コーチにご指導いただきながら、自分なりの最善を尽くし続ける。2回生の頃の自分とは比べ物にならないくらい、きちんと役に立てている。その事実が何より嬉しかったのです。

去年の11月ごろ、新チームの活動方針を学年で話し合ったとき、これまで自分のために活動してきたのだから、私個人のポリシーとして「利他自責」という価値観を徹底的に行動へ移していこうと決心して引き継ぎ式を迎えました。自分にしか出来ないことを、選手のため、サッカー部を応援してくれる全ての人のために実行していきたい、そう考えていました。

そして自分が主務になり、マネージャー内でも最年長となりましたが、一人で悩むことが増えました。一定の裁量権が自分にある環境で、本当に多岐にわたる活動しているはずなのに、あまり手応えが感じられないのです。この感覚を一度認識してしまえば最後、自分が主務として、マネージャーとして活動する意義を毎日のように問うようになりました。わざわざ自分が主務を務める必要があるのか。マネージャーとしての私は必要なのか。そんな考えに至ってしまったのは、部に関わる全ての人のためにスタッフとしての価値観で行動することで、自動的に自分の価値観を無視することが増え、その点に反発したい心があったからだと今は感じています。人によっては価値観どうしを上手くマッチさせることができるのでしょうが、私の場合はそこの乖離を受け入れることに違和感を感じてしまいました。部全体の活動を案じることに全神経を注いだ結果、本来自分自身が何をしたいのか、私自身の芯がどこにあるのかがよく分からない状況が続きました。しかし、主務として、マネージャーとしての価値観で行動することが部にとってベストです。これを頭では理解できているし、それを実行してきました。それでも最後まで「自分らしくありたい」という欲求と、割り切って考えることが出来なかった。本当に未熟だと自分でも思います。
私はサッカー部に入るべきではなかったのかもしれません。

後輩のマネージャーたちに伝えたいことがあります。
自分のことを最後まで信じてあげてください。
いつか私のような考えに至ってしまい、毎日悩むときが来るかもしれません。
しかし、すでにあなたたちは欠けてはいけない存在です。
必ずそれぞれにしか出来ないことがあります。
自分の選んだ道に誇りを持って突き進んでください。

これが私の「ラストメッセージ」です。

最後に、福添監督、持田前コーチ、短い間でしたが、ご指導してくださりありがとうございました。
そして、これまで神戸大学体育会サッカー部を応援してくださったOBOGクラブの皆様、保護者の皆様、本当にありがとうございました。

同期の13人、こんな意地っ張りで口が悪くて可愛くないし面倒臭いマネージャーで申し訳なかったです。不満もめちゃくちゃあったけど、何事にも本気でぶつかっていくこの代が本当に好きでした。
たくさんの思い出をありがとう。
あと2試合、最後まで本気で戦いましょう。

次回は、初対面から全く印象が変わらない心優しい学生コーチ林勇佑です。
お楽しみに。

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