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野鳥撮影の履歴書 #3【ミラーレス一眼時代】

 ミラーレス一眼への乗り換えは意外と早く訪れました。キヤノンのミラーレス本格参入機となった EOS R はIBIS(ボディ内手振れ補正)が付いておらず、SONYの主力機と比べて見劣りするところがあり、フルサイズということもあわせ魅力を感じませんでした。その後、キヤノンがミラーレスでの劣勢を挽回すべく発売したのが EOS R5 と R6 でした。R5は機能的には申し分なかったのですが、フルサイズであること、価格が高いこと(ボディのみで50万円を優に超えていました)から、RFマウントのAPS-C機が発売されるのを待っていました。ところが予想記事で流れてくるのは「キヤノンは7D2後継はミラーレスではつくらない」とか「RFマウントではAPS-Cのカメラは出ない」とかネガなものばかり。いくら待ってもRFマウントのAPS-C機は出ないかもしれないのです。

EOS R5

 好評な EOS R5 は4500万画素あり、APS-Cにクロップしても1800万画素、70Dくらいあります。それにEVFだとクロップしたらその分拡大されてファインダー全体に表示されるので不便はありません。クロップ時も違和感なく使え、必要な時はフルサイズで撮ることもできるのです。急にR5が初ミラーレス機の候補にあがってきました。さらにはちょうどキャンペーン中でサンディスクのCFexpressカード128GBがもらえます。必ず必要なものだし、買えば3万円弱もします。ということで何とか費用を工面し、EOS R5 を手に入れることにしました。
 R5は期待以上の性能で、鳥の瞳を追いかけるAFは感動ものでした。ただ扱うデータ量が増え、DPP(キヤノン純正の現像ソフト)も激重なのでPCを更新する必要もでてきました。EOS R5+マウントアダプター+EF500mm F4L がメイン機材となりました。EF-RFマウントアダプターの動作は安定していて、持っているEFレンズはすべてR5で使うことができました。

RF100-500mm F4.5-7.1L IS USM

 EF500mm F4L+マウントアダプターの画質には不満は無かったのですが、いかんせん三脚とセットになるので行動が制限されます。手持ちで撮影できて、満足できる写真が撮れるレンズが無いものかと考えていました。RFマウントの超望遠レンズが多く発売されましたが、性能と価格のバランスの良い手頃な超望遠単焦点は発売されず、Nikonがうらやましかったです。ズームである必要は無いのですが(一般にズームレンズより単焦点の方が軽量で画質が良いことが多いです)条件に合っているのは「RF100-500mm F4.5-7.1L IS USM」なので購入することにしました。このレンズは考えていた以上に良いレンズで、現在私のメインレンズとなっています。画質と携帯性と強力な手振れ補正が私の撮影スタイルに非常にマッチしているのです。

RF800mm F11 IS STM

 2020年の夏、「RF800mm F11 IS STM」という単焦点レンズが発売されました。焦点距離800mmで実売10万円ちょっと、キヤノン純正の800mmレンズが10万円というのはなかなかセンセーショナルです。DOレンズ(キヤノンのフレネルレンズの名称)使用、絞りなしのF11固定、伸縮式の躯体など面白い工夫がされたレンズです。ちょっと悩みましたが、買っちゃいました。明るいところでは結構いい絵が撮れますが、AF駆動がSTMなので遅めです。一度エナガの混群を追いかけて撮ろうとしたところ、エナガの動きにAFが追い付かない状態が頻発して速度差を痛感しました。あとデザインが今一つ好みではなく、控えのレンズになっています。

 R5に大きな不満は無かったのですが、キヤノンAPS-C機の噂が流れ始めたのです。そしてついに EOS R7 が発表されました。R5からはいろいろコストダウンされていますが、価格は R5 1台で3台買えそうなボディ18万円台。予約開始時刻前からオンラインショップにはりつき予約をしました。そして手に入ったR7は改善してほしいところはありますが、非常にいい機種で今のメイン機となっています。

EOS R7

 現在、EOS R7 + RF100-500mm F4.5-7.1L IS USM が現在メインの鳥撮り機になっています。どんな写真が撮れるかはぜひ記事をご覧ください。


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