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三浦春馬さんの訃報「すべて失くしても世界は素晴らしい」「いのちだいじに」

ひとつ伝えたいことがあります。

作戦コマンドは「いのちだいじに」


どんなにつらいことがあっても。

このコマンドだけは、選び続けましょう。


なんど逃げてもいいです。
泣き叫んでもいいんです。
笑われてもいいんです。
フルボッコにされてもいいんです。

つらいときはつらいと言いましょう。
それでもつらいでしょう。

だから休みましょう。
じっくりと休みましょう。
日本には社会保障の制度が整っています。

適切に情報を集めれば、必要な補助を受けることができます。
みじめだなんて思わないでください。

走り続けることはできないのですから、
休息も必要です。

休息の期間や方法も、みんな違って、みんないいんです。


あなたはひとりじゃありません。


「ひとりだ!」と、思ったとしても、
きっとどこかで、あなたを必要とする人がいます。


自ら退場を選びたくなったとしても…

思いとどまってほしいのです。

哀しむ人が、いるのですから。


* * * * * * *


こちらの記事はここまでが要点です。

この後の3000文字は蛇足と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、思いを込めました。

最後まで読んでいただければ、幸いです。

* * * * * * *


何かの間違いだと思いました。

流れるテロップ。
ネットニュース。

そのどれもが、フェイクのように。

しかし、そうではありませんでした。

俳優三浦春馬さんが18日、都内の自宅で亡くなった。30歳。自殺と見られる。詳しい死因などは分かっていないが、今年1月には、スキャンダルを報じられるなどした有名人に対するネット上のバッシングが激烈を極める現状に「立ち直る言葉を国民全員で紡ぎ出せないのか…」との思いをツイッターでつづるなど、まじめな一面を見せていた。

私の盟友のMAXさんがこちらの記事で思いを綴ってくださっています。

自殺というのは、仮に自分を苦しみから解放するものだとしても、周りに苦しみを残す行為なんだと実感します。死にたくなるくらい辛くても、「せいをおかげに」すれば、価値が逆転します。少しでも、そんな風に思って生きてもらえたら、苦しみを乗り越える力になるかなぁと思います。

MAXさんとは別角度から、三浦春馬さんの自殺について述べていきます。


人はなぜ、自ら命を絶つのでしょうか?


人生に光を見出せなくなったからでしょうか?
罪を感じたからでしょうか?

罪??

七つの大罪?

七つの大罪は、キリスト教の西方教会における用語です。

ラテン語や英語での意味は「七つの死に至る罪」だが、「罪」そのものというよりは、人間を罪に導く可能性があると見做されてきた欲望や感情のことを指すそうです。


以下の7つが大罪と言われています。

日本語 ラテン語 英語
傲慢 superbia pride
強欲 avaritia greed
嫉妬 invidia envy[注 1]
憤怒 ira wrath
色欲 luxuria lust
暴食 gula gluttony
怠惰 pigritia/acedia sloth

三浦春馬さんは、これらの罪を背負ったのでしょうか?

傲慢、強欲:いいえ。謙虚な姿勢、人柄を持つような印象を受けました。

嫉妬:判断しかねます。

憤怒:こちらの感情を抱いていた可能性は高いです。

映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」で共演した東出昌大さんの不倫報道が世間を騒がせていた頃、三浦さんはこのように思いを綴ったそうです。「明るみになる事が清いのか、明るみにならない事が清いのか…どの業界、職種でも、叩くだけ叩き、本人達の気力を奪っていく。皆んなが間違いを犯さない訳じゃないと思う。国力を高めるために、少しだけ戒める為に憤りだけじゃなく、立ち直る言葉を国民全員で紡ぎ出せないのか…」

しかし、この憤怒は罪なのでしょうか?
人の痛みに敏感な繊細な心を持っていたのでは?

色欲:イケメン俳優ですので、多くの恋があったでしょうが、不義理のキャンダルがあった覚えはありません。

暴食:30歳でもスタイルを維持していましたので、該当しないでしょう。

怠惰:ストイックに新たな作品に出演し、素晴らしい演技を見せ続ける三浦春馬さんが怠惰なことがあるはずがありません。


このように少し検証してみても、三浦春馬さんが大罪を犯したようには思えません。


では、三浦春馬さんは何に思い悩み、自ら命を絶ったのでしょうか?


私の仮説ではありますが…


「役者」というのは、人の数倍、数十倍繊細な感性を持っていないと務まらない仕事です。

そのため、今日まで演じた登場人物の葛藤や罪、それらを無意識のうちに抱えてしまっていたのではないでしょうか?


「役者」だけではありません。
アーティストやスポーツ選手も同じです。
名声、地位、富… 人が羨むような仕事に見えても、その「裏」には、私たちが想像できないような苦しみがあるのかもしれません。

私は今日まで、それらの名誉あるお仕事、特に俳優に憧れていました。

美人な女優さんと共演できる。
収入も多い、多くの人から応援される。

しかし、その裏にある大きな「傷」に理解が及んでいなかったのかもしれません。

三浦春馬さんが出演した主なテレビドラマはこちらです。

その中で、様々な役を演じ、登場人物たちに感情移入してきたのでしょう。


連続テレビ小説あぐり(1997年、NHK)
大河ドラマ功名が辻(2006年、NHK)
連続テレビ小説ファイト(2005年、NHK)
14才の母 愛するために生まれてきた(2006年、日本テレビ)
ごくせん(第3シリーズ)(2008年、日本テレビ)
ガリレオΦ(エピソードゼロ)(2008年、フジテレビ)
世にも奇妙な物語(2011年、フジテレビ)
陽はまた昇る(2011年、テレビ朝日)
大切なことはすべて君が教えてくれた(2011年、フジテレビ)
東野圭吾ミステリーズ(2012年、フジテレビ)
touristツーリスト(2018年、Paravi制作)
TWOWEEKS(2019年、関西テレビ・フジテレビ)

映画の公開待機作「コンフィデンスマンJP プリンセス編」(7月23日公開)
「ブレイブ-群青戦記-」(2021年公開)。


ここまでの記述はあくまでも私の考察です。


三浦春馬さんが、なぜ死を選んだのか、その理由や背景はわかりません。

苦しみは本人にしかわからず、詮索をしても仕方がないのかもしれません。

しかし三浦春馬さんの死から、
「受け継ぐ意思」もあるのではないのでしょうか。


思いやりの心を。


みなさんの周りには、いろいろな人がいるでしょう。

容姿端麗、頭も切れる、地位も名声もあって、誰もが羨むデキる人。

平凡だけど、周囲に気配りができる人。

傲慢で荒ぶっている問題児。

どんな人にだって、心の奥に抱える闇があるでしょう。


しかし、闇は表には出ないこともあります。

人の痛みに敏感な、繊細な心を持つ人ほど、闇を自分の中に抱えて苦しみのトンネルから出れなくなってしまうのです。


しかし、闇を抱えることは必要なことです。

「闇にありて闇を知らず 光にありて闇を知る」


「凡夫というは、無明煩悩われらが身にみちみちて、欲もおおく、いかり、はらだち、そねみ、ねたむこころおおくひまなくして、臨終の一念にいたるまで、とどまらず、きえず、たえず」親鸞聖人



闇を抱えることを受け入れましょう。
闇さえも、愛しましょう。

「叩くだけ叩き、本人達の気力を奪っていく。皆んなが間違いを犯さない訳じゃないと思う。国力を高めるために、少しだけ戒める為に憤りだけじゃなく、立ち直る言葉を国民全員で紡ぎ出せないのか…」

三浦春馬さんの言葉にあるように。

否定するのではなく、

肯定の行程を辿りましょう。


過去という名のキャンパスに色を塗って、心の底から笑えるように。


もし自分が闇に堕ちそうなったら。

希望の光を探しましょう。


「光」は、
家族かもしれません。
友達かもしれません。
恋人かもしれません。

大切な人のことを思い出しましょう。


もし、私にはそんな相手はいないと思ってしまうならば、地球に思いを馳せましょう。

三浦春馬さんは生前、NHK総合の「世界はほしいモノにあふれている」でMCを務めていました。

ファッションやグルメ、インテリアなど、世界各地に眠るモノを探し求める紀行番組です。

どこかへ、さすらってみましょう。
自分のことを誰も知らない地へ。

何も持たず、まっさらな気持ちで。


届け 届いてくれ 叫び続ける声 花になれ届け 届いてくれ
すべて失くしてもくたばっても
まだ世界は素晴らしい a flood of circle / 花


三浦春馬さんのご冥福をお祈りいたします。


2020.7.19 喜多ばぐじ

国家公務員⇒経営者団体⇒民間企業で営業 人生は喜劇を合言葉にブログ毎日投稿 全ての経験をコメディ・ノウハウに昇華! 【野望・展望】 ワクワク・笑顔・本質の捉え方を届ける! 創作=エンタメ映画製作 お仕事改革=教育システム構築 サポートのお金は皆様を笑顔にする事業の資金にします!