精神疾患になるのは心が弱いからなのか
「自分が精神疾患を持っているっていうと、弱い人だと思われるのが嫌だ。」
これは私自身が思っていたこと。
でも、本当にそうなのか?
「精神疾患を持っている人は弱いのではなく、
耐えられないような辛いことを抱えても、それでも生き延びる方法を見つけた強い人なのです。」
実在した精神科医をモデルにした『心の傷を癒すということ』での一幕。
私はこれを信じたいと思っている。
精神疾患に関する偏見と言うのは、なかなか消えなくて、
ソーシャルビジネスなどで様々な社会課題に携わる業界にいる人が
「パニック障害で、発作が出ることがある。これを公表することで、銀行からの融資にネガティブな影響があるのではないかと心配して公表していなかった。
けれど、自分の発作は〇〇というときに限って出るものである。
だから、経営には影響を与えない。」
という発言を社会課題を世に知らせるためのメディアでしていて、
これは偏見を助長しているし、誰かメディアの編集部は気づけなかったのかなと驚いた。
けれど、やはり精神疾患への理解なんてそんなものなんだと思うし、公表をすることに抵抗感があるのは分かるから、個人を責めるつもりはない。
確かに、精神疾患を持っていると、その症状が出ることがあり、
配慮をしないといけないことがある。
でもそれって、新卒の子たちにはこういう仕事の渡し方をしようという配慮と相違ない。
何が違うかと言うと、精神疾患を持っている人への配慮の仕方にあなたが慣れているかいないかだ。
精神障害は障害者の法定雇用率の中に含めるようになったのが、2018年からとまだ日が浅い。
どれくらい精神障害者の雇用が進むかはまだ分からない。
けれど、なかなか進めないだろう。
誰もが何かのマイノリティだと思っている。
「障害」のしんどいところは、その有無で、人によっては最大の居場所である「働き口」が狭まってしまうところである。
完璧な人なんていない、誰もが何かしらの配慮が必要だ。
それは経済的な面かもしれないし、精神的な面かもしれない。
最近、色んな発言で考えさせられることが多いけれど、
誰もが生きているだけで肯定されているという感覚が持てる社会に早くなってほしい。
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