ふじのそうこ

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最近の記事

精神疾患になるのは心が弱いからなのか

「自分が精神疾患を持っているっていうと、弱い人だと思われるのが嫌だ。」 これは私自身が思っていたこと。 でも、本当にそうなのか? 「精神疾患を持っている人は弱いのではなく、 耐えられないような辛いことを抱えても、それでも生き延びる方法を見つけた強い人なのです。」 実在した精神科医をモデルにした『心の傷を癒すということ』での一幕。 私はこれを信じたいと思っている。 精神疾患に関する偏見と言うのは、なかなか消えなくて、 ソーシャルビジネスなどで様々な社会課題に携わる

    • 経営者は孤独と言うけれど

      私が代表をしている団体の理事メンバーでのロングミーティングがあった。 最近、意見を交わす中でメンバー間で疑問があったり、モヤモヤがあったり、私が指摘を受けることがあり、理事メンバーと話すときは必ずおなかが痛くなっていた。 社会に対して、疑問を持ち、新しい事業を作っていくことは、自分の過去を深堀り、自分と向き合い、弱さを認めるプロセスが必要だ。   元々、自己開示が苦手すぎて、新卒で入った会社で15分間ぐらい自分のことを話す時間があったのだが、「自己開示得意じゃないんで、

      • ボランティア組織が1年でゼロから組織を作るまで

        さっき、ずっと必要だと思っていた事業経営ポジションの採用面接が終わった。 面接は新しい人との出会いで、楽しみではあるんだけど、短時間でお互いのことを知らないといけないし、お互いがお互いをジャッジしないといけないから、気力を使うし、面接前はいつも気が重くなる。 面接をした人がメンバーとしてジョインするとなったら、 その人の役にどう私や組織が役に立てるだろうかということをぐるぐる考えるから、責任をとても感じる。 1年前は、私一人だった組織も、気づけば、運営メンバーだけで、

        • 素敵なメンバーの集め方~団体を始めて9ヶ月目の組織の話~

          あいむはメンバーを集め始めてまだ9ヶ月程度しか経っていなません。 手前味噌なのですが、それなのに、今、あいむに関わってくれている人は15名前後います。 しかも、皆さんとても人柄が良くて、能力も高いです。(実は、これがあいむの一番の自慢だったりする) そこで、どのように仲間を集めていったかを書ければと思います。 1.代表自身が自分の弱みをメンバーに伝える一番大切にしていることです。 2.相手へのリターンを考える 3.役割を与えるときに、余白を与える

        精神疾患になるのは心が弱いからなのか

          信じ抜くこと-2020年のあいむの振り返り-

          ギリギリ間に合うように書く、今年の振り返り。 今年の1月1日は生徒からの問い合わせが来て、始まったのを思い出しました。 今年の12月31日は児童相談所とのやり取りと、マンスリーサポーター寄付のお願いで終わりそうです。 ちょうど1年前に本格的に活動を始めた「あいむ」。 1年間の活動内容1年前は組織があり、活動もこれだけ多岐にわたるなんて、想像もしていなかったです。 まず、1-3月は私一人で生徒の対応をし、HPを作成したりと、個人ワークの世界。 4月からは仲間を集めて

          信じ抜くこと-2020年のあいむの振り返り-

          新人NPOのビジョンが決まるまでの道のり

          任意団体「あいむ」(NPO申請準備中)の代表の藤野です。 何度かnoteでビジョンについて書いてきましたが、最終的なビジョンが決まったので、noteを改めて書きます。 NPO関係者やこれからNPOなどの団体を作ることに興味が持っている方などにこのnoteが届くと幸いです。 ビジョンを決めるための組織体制まずは、ビジョンを決定するまでにどのようなプロセスを踏んで、どのくらいの期間がかかったかをお伝えできればと思います。 このビジョンを決定するために、NPOを実際に設立・

          新人NPOのビジョンが決まるまでの道のり

          ボランティアで成り立つ組織運営で大切にしていること-マルクスから考えたピープルマネージメント-

          最近、絶賛インターンやプロボノで関わってくださる方を募集しているのですが、どういうことに気をつけて組織運営をしているかを書いてみました。 そもそも、私が作った団体である「あいむ」は、メンバーを募集し始めたのが今年の4月で、まだ組織化し始めて、9ヶ月しか経っていません。 まだまだ発展途上の組織ですが、マネージメントや組織でいかに人が働きやすく、やりがいを持って働いてくれるかということには特に気を使ってきました。 組織を運営していくことで、重要視していることがいくつかあるの

          ボランティアで成り立つ組織運営で大切にしていること-マルクスから考えたピープルマネージメント-

          NPOプロボノに必要な3つの力

          前回の記事で、ソーシャルスタートアップを始める際に必要な力を書いたのですが、 今回は先頭を走る代表ではなく、その団体を支える人々にはどのような力(能力・マインド)が必要かを書いていきたいと思います。 私が代表をしている「あいむ」に関わっていただいているプロボノやインターンの方々を見ていての経験はもちろん、私自身も大小問わずいくつかのNPOでプロボノの経験があるので、それを踏まえてお伝え出来ればと思っています。 1.自分で仕事を作る力周りの多くのNPOさんから聞くことでも

          NPOプロボノに必要な3つの力

          ソーシャルスタートアップを始める時に必要な3つの能力

          2021年まであと約1ヶ月。 もうすぐ年を越す、そして、周りの教育支援仲間が「発信」というのを大切にしてるのを聞いて、私も頑張んなきゃなということもあり、今日から2020年12月31日まで毎日noteでも書いてみようかと思う。 今、あいむのプロボノ・インターンを探しているのですが、その中で、ソーシャルスタートアップはどんな人材が必要かなどを自分なりに考えてみたので、noteにしてみました。 今日のnoteの見出しはこちら そもそもソーシャルスタートアップってどんな状態

          ソーシャルスタートアップを始める時に必要な3つの能力

          「理想の自分にはなれない」と思いながら起業する。ー団体のビジョンは「自分らしさ」を大切にし、「自分らしさ」が大切にされる社会へー

          先週、ある生徒と面談をしたとき、昔の自分を思い出しました。 私は、中学校から私立に行き、ずっと大学受験のために勉強をしてきた。だから、中学校は公立に行った人たちよりもレベルの高い大学に行かないといけない。 高い学費を出してもらって私立大学に行ったし、1年休学しているから、志望の会社に入って、バリバリ活躍しないといけない。 ずっと思ってました。 「○○でなければならない」と、社会で良しとされている価値観に自分も当てはまらないといけないし、理想の状態に自分を近づけなければ

          「理想の自分にはなれない」と思いながら起業する。ー団体のビジョンは「自分らしさ」を大切にし、「自分らしさ」が大切にされる社会へー

          団体設立から1年。今、思うこと

          あいむを始めてから、1年が経とうとしているらしいです。(らしいというのは、思い立った日がいつか分からないので、だいたい9月ぐらいかな~って去年、設定したら、もう一年経ってたよ(焦り)という意味が含まれています) 1年経ってみて、思うことは、 人に支えられているなあということ。 最初は、マーケティングも事務作業も生徒対応も保護者対応も全部自分でするつもりだったし、チューターの人材育成もがんばりたい!と思っていましたが、いざやってみると、追いつかないのが現状でした。 何も

          団体設立から1年。今、思うこと

          自分の事業を起こすことは、自分が幸せに生きる方法を模索すること

          私は自己受容力が低い。 いや、低かったという方が正しいかもしれない。 自己受容が低かった私がちょっとずつではあるが、自分を受け入れることが出来るようになった話をする。 私は、よく「目立ちますね」と言われる。女性で身長が168センチあるのもあると思うが、それ以上に目立つのはこの性格だろう。 そもそも、目立ちたがり屋といわれればそうなのだが、それを自覚していないときでも、「あのときの藤野さんですね、なんか目立ってましたもんね」と言われることが度々ある。 こういうふうに書

          自分の事業を起こすことは、自分が幸せに生きる方法を模索すること

          みんながあたたかい布に包まれるように生きていく | あいむで形作りたい事業の価値観

          今日はなぜ私がオンライン家庭教師を始めたかの理由を書けければいいなと思います。 アウトラインはこちらです。 途上国支援から日本にフォーカスが移った出来事私は元々発展途上国の支援に興味がありました。 自分は日本でこんなに豊かな生活をしているのに、なぜ他の国に行くと毎日のご飯も食べられなかったり、家がない人々がいるのか。 その現状を知って、私もなにかしたくなり、大学2年生が終了して、 アジア最貧国とも言われていたバングラデシュで1年間、実際に住みながら貧困層に関わるよう

          みんながあたたかい布に包まれるように生きていく | あいむで形作りたい事業の価値観

          糸を紡いで、布を作り、その布が、誰かを包んでくれるように願うのが仕事 | 学習支援団体「あいむ」設立から10ヶ月、次のステージへ向かいます

          以前ノートを書いてから、気づいたらtwitterでは100を超えるいいねを頂いていました。 そんなにたくさんの方に読んでもらえるなんて。 「あいむ」の世界観にほんの数分でも浸ってくれていたことが嬉しいです。 (以前の記事はこちら↓) 今日のアウトラインはこちらです。 あいむの体制あいむは、その後、マーケティング部門を始め、業務委託やプロボノの方、インターン生やアルバイトスタッフ(事務、チューター業務)、ボランティアスタッフと総勢27人の方々が関わってくれる組織となり

          糸を紡いで、布を作り、その布が、誰かを包んでくれるように願うのが仕事 | 学習支援団体「あいむ」設立から10ヶ月、次のステージへ向かいます