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ボランティアで成り立つ組織運営で大切にしていること-マルクスから考えたピープルマネージメント-

最近、絶賛インターンやプロボノで関わってくださる方を募集しているのですが、どういうことに気をつけて組織運営をしているかを書いてみました。

そもそも、私が作った団体である「あいむ」は、メンバーを募集し始めたのが今年の4月で、まだ組織化し始めて、9ヶ月しか経っていません。

まだまだ発展途上の組織ですが、マネージメントや組織でいかに人が働きやすく、やりがいを持って働いてくれるかということには特に気を使ってきました。

組織を運営していくことで、重要視していることがいくつかあるのですが、その中でも一番大切にしていることは、

「役割を与えつつ、その役割に余白を残して、渡すこと」です。

いきなりですが、大学で社会階層論という授業があり、そこで私の「働く」だったり、「マネージメント」の価値観が形成されました。

その中でも、マルクスが言う労働の定義にとても共感をしました。

マルクスは

「“労働”とは、意識的で、自由な、生存にまつわる創造的
で、人として備わっている自然な能力・人間力の外化行為である。そして、自己表現の手段であり、自己認識の手段でもある」

と言っていました。

マルクスの定義でいうと、労働というのは、本人の能動的な動きを奨励するべきだと言っていたのです。

私の団体である「あいむ」の運営は、主にボランティアの力で成り立っています。

ボランティアというのはそもそも能動的で主体的な行為です。

だから、マネージメントをする上では、主体性を大切にすることが重要です。

最初は私も勘違いしていたのですが、主体性を発揮してもらうために、何も言わないという選択をとっていました。

しかし、その一方で、役割をきちんと与えるということも同じくらい必要だと気づきました。

役割を与えるということも人間の本質をついていて、

例えば、コロナの影響で景気が悪くなり、自殺者が増えたというのがありますが、それは、経済的に苦しくなったという要因とともに別の要因があると思います。

それは、仕事を失うことで、「役割がなくなってしまった人が増えた」ということだと思います。

人は周りに必要とされるということが必要です。

役割を与えるということは、「人から必要とされているよ」ということを分かりやすく表すことだと思っています。

そう考えると、マルクスの言う労働の定義である労働を「主体的で創造的な行為にすること(自由を与えること)」と「人に役割を与える」というバランスが必要だということがわかります。

難しいのは、働くときに「主体性を発揮できるような余白を残して、タスクを渡すこと」と「役割を与える」、この2つのバランスがどのくらいあると心地よいかが人によって違うことです。

私の団体では、上記のことを意識しながら、所属している人が気持ちよく働ける環境を提供できるようにコミュニケーションを取っています。

そんな環境でプロボノやインターンをしたい方を絶賛募集しています。


社会人ボランティアの「プロボノ」についての説明会も1月3日にするので、興味のある方は是非ご参加ください。


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任意団体あいむHP:https://www.aim-education.com/
Twitter:@KobetsushidoF
代表Twitter:@sokodoko2

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