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不安は予測したがる、楽しみは予測したがらない

歯医者は怖い。診療が始まってから終わるまではもはや恐怖しかない。というのはだいぶ言い過ぎか。
しかしなぜこんなに怖いのか?と考えてみると、「これから何が起きるかわからない」のが根本にあるような気がしています。

もし仮にですよ、歯医者さんに今日の診療の流れをフローチャートなんかで視覚的に見せられて、どのポイントでどれ位の痛みがあるのかーみたいなことが事前に知らされていたらどうなるでしょう。

「次にレベル3の痛みが来る!覚悟するのだうおおお」みたいなことを思ったりします。どうですか?怖さが半分くらいに減る気がしませんか。しませんかそうですか。

不安を和らげるための事前情報

これに同意してもらえるかどうかは置いといて、人は「不安になること」に対しては事前に情報を欲しがる傾向にあるのだと思います。

占いなどは、良い出来事を予測したいというよりも、悪い出来事を予測し回避したいという意味合いのほうがおそらく強いでしょう。
レシピ表を見てその通りに料理を作るということは、料理に失敗したくないという思いからくる行動のように思えます。

事前情報は楽しさも緩和してしまう

そしてこれとは真逆に、「楽しいこと」に対しては事前情報を得たがらないものです。
誕生日プレゼントで何がもらえるかは当日まで知らないほうがおそらく楽しいのでしょうし、これから観に行く映画の内容の詳細を事前に知りたいなんて思う人はいませんよね。

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