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過疎りゆく町で③ 那珂川町はいいところ。人は少なかったけど、その分穴場【観光案内】

この記事は、栃木県那須郡那珂川町での個人的ハートウォーミングな出来事を綴った、前回と前々回の投稿から派生したものです。

那珂川町を訪問して、こんなにゆったりした時間を過ごせるのかと感動さえ覚えたのですが、いかんせん人が少ない!

「もっといろんな方に那珂川町を知ってほしい!」

というわけで、私と友人がたどった行程をベースに、那珂川町+αのゆるい観光案内を書いていきたいと思います。



注意点:公共交通機関について


はじめに一つ注意点です。那珂川町は公共交通機関でのアクセスが難しい地域です。
現在鉄道は通っていません。那珂川町のHPによりますと、
・JR烏山駅~那珂川町役場を結ぶコミュニティバス
・JR西那須野駅~馬頭車庫を結ぶ路線バス
・JR氏家駅~馬頭車庫を結ぶ路線バス
が主な公共交通機関となっています。(時刻表等は、那珂川町HPに載っております。

マイカー・レンタカー等でドライブできる方には、人ごみを避けて観光できる穴場だと思いますのでおすすめです。
公共交通機関で行きにくいのはちょっと…という方は、この記事で観光気分を味わっていただけたら幸いです。

1.かわせみ珈琲店

店名になっているカワセミのステンドグラスが美しい

ステンドグラスが印象的なカフェです。
店内はほとんど手作りのものでできているのですが、それが空間の温度を上げている気がしました。とても温かな場所です。

廃校になった小学校の一角にあります
カフェの入り口です
手作り品がたくさん!ものによっては購入が可能です。

訪問記はこちらです↓

食事というよりはカフェメニューが中心なので、食後のコーヒーブレイクにおすすめです。
木・金・土の11:00~15:30 営業なので、営業時間にはご注意ください!

2.雲厳寺(大田原市)

お寺の正面

こちらは、松尾芭蕉が滞在したことで知られる臨済宗のお寺です。JR東日本の「大人の休日俱楽部」のCMやポスター撮影で、吉永小百合さんが訪れており、どこかで見かけた方もいらっしゃるかもしれません。

お寺の目の前を小さな清流が流れており、そこにかけられたお寺へと続く赤い橋が木々に映えます。

松尾芭蕉についての案内板

自然の中にある空気の澄んだ場所でした。ゆっくり参拝することができます。

お寺の向かいの駐車場脇にあった謎の看板。切実な叫びを見ました。

3.御前岩・御前岩物産センター

かわせみ珈琲店のスタッフさんに、カワセミを見ることができるかもしれないスポットとしてご紹介いただいた場所でした。私と友人も川沿いをちょっと散策してみたのですが、残念ながらカワセミ発見には至らず。

御前岩ごぜんいわという奇岩だけ拝んで帰ってきました。こちらの岩は、

徳川光圀公が巡村の際たまたま御前岩を見て、「出生岩」と名づけたという記録があり、対岸から見えないよう植えさせた竹は「腰巻竹」と呼ばれています。

御前岩|観光情報|那珂川町 (tochigi-nakagawa.lg.jp)

とのこと。確かに川沿いの歩道脇に竹が生えていましたが、こんな配慮があったとは知りませんでした。
そんな目隠し配慮がなされている奇岩がこちらです↓ドン!

下ネタとしてウケ狙いで訪問するにはリスキーな場所だと思います。実際私はどんな奇岩なのかを知らずに行ってしまい、友人との間に微妙な空気がただよったような……

ただ、この川沿いの散歩道に関しては、水が流れていく静かな音、時々聞こえる鳥のさえずり、木々を揺らすそよ風がとても心地よいので、ちょっと休憩したいときにはもってこいの場所だと思います。

澄んだ川。微妙な空気もどこかに流れていきました。

御前岩物産センターでは、温泉水で養殖したとらふぐ料理やお蕎麦などが食べられるそうです。ここでランチをしてから、前出の珈琲店に向かうと良いかもしれません!
私の想像以上にスタイリッシュだった物産センターのHPはこちら

4.工房 りすの家

かわいらしい佇まいのお店。右手のどんぐり型ランプがとにかくかわいい!

地域のNPO法人「地域生活相互支援 大山田ノンフェール・くらねぇ」が運営しているお店です。手作りの工芸品や作品が並び、季節ごとに入れ替わりがあるようです。

店先には、りすのステンドグラスもありました

訪問記はこちら↓

こちらも土・日の13:00~16:00までの営業なので、営業時間にはご注意ください。
次にご紹介する美術館のついでに訪問なさるのはいかがでしょうか?

(Google Mapの位置が微妙にズレている気がするので、代わりにお店のFacebookを貼っておきます→工房 りすの家 | Facebook

5.那珂川町馬頭広重美術館

English: Nakagawa-machi Bato Hiroshige Museum of Art in Nakagawa, Tochigi, Japan. Designed by Kengo Kuma. 日本語: 栃木県那珂川町にある那珂川町馬頭広重美術館。隈研吾設計。
引用元: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/那珂川町馬頭広重美術館

隈研吾の建築で有名な美術館です。かの有名な『東海道五十三次』シリーズ作品などをはじめとした広重作品を所蔵しています。
余談ですが、実は私、広重の浮世絵が大好きでして…出身県に広重の名前を冠した美術館があると知った時には、そりゃもう大いに喜んだものです。

隈研吾氏らしい木材を組み合わせたつくり
隈研吾氏のサインも飾られていました

こちらの美術館、企画展もなかなかステキなんです。たとえば2023年度では、大津絵や川瀬巴水・吉田博らの新版画など(単に私の好みでもあるんですが)、人気の高い作品を、大きな混雑を避けて(ここ重要)鑑賞することができるんです!

規模はそれほど大きくありませんが、隈研吾建築のファンの方や美術ファンの方には強くおすすめします!
HPはこちら

おまけ

以下は、かわせみ珈琲店のスタッフさんに教えていただいた周辺の観光スポットです。私は訪問したことがないところがほとんどですが、自分のおでかけ計画の予習をかねて、簡単にご紹介したいと思います。

おまけ①かき氷専門店 雪月華

日光天然氷をつかったかき氷を、フルーツとともにいただけるカフェとのこと。フルーツのソースやクリームがたっぷりかかったかき氷を提供しているようです。
こちらも、那珂川町馬頭広重美術館とあわせて訪問するのにピッタリですね。


おまけ②ばとう手づくりハム工房

ランチの時間帯には行列ができる日もあると聞きました。レストランでのお料理の提供のほか、ハムやソーセージの販売を行っているとのことです。

ちなみに、那珂川町のふるさと納税の返礼品には、このお店のハム詰め合わせがありました。


おまけ③いわむらかずお絵本の丘美術館

「14ひき」シリーズで有名な絵本作家・いわむらかずお氏の作品を展示している美術館です。
いわむらかずお氏の絵本やグッズ販売のほか、ご本人によるおはなし会&サイン会等のイベントも開かれているようです。
いわむらかずお氏のファンの方にはたまらない場所ですね。

HPはこちら


おまけ④もうひとつの美術館

前出の「那珂川町馬頭広重美術館」と「いわむらかずお絵本の丘美術館」と二つの美術館がある那珂川町ですが、同町にある‘もうひとつの‘美術館がこちらの美術館です。
美術館のHPに、

[みんながアーティスト、すべてはアート]をコンセプトに、年齢・国籍・障がいの有無・専門家であるなしを越えて、まち・地域・場所やジャンルをつなぎつくっていくアートのあり方を提案しています。
アールブリュット、アウトサイダーアートを主なテーマに掲げる日本で最初の美術館です。

http://www.mobmuseum.org/

とあるように、過去の企画展一覧を見たところ、とにかく幅広いジャンルの展示を行っている印象を受けました。
メジャーな作家・作品の展覧会では得られない出会いがありそうな予感がします。
HPはこちら


紹介は以上です。
近くには馬頭温泉などもありますので、旅行がてらぜひ訪れてみてください。一味違った栃木旅ができると思います!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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