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一生モノのお財布が欲しい⑤ 真剣なお財布選びから学んだこと

これまで「一生モノのお財布が欲しい」シリーズでは、私がN25というブランドのがま口財布を、オーダーメイドで購入するまでの話を書き綴ってきました。

さんざん悩んでたどりつき、納得の上で購入に至ったお財布は、私の生活と心をたっぷり潤してくれています。

お財布を持ってルンルンでお散歩する私。トップスはワークマンのシャツ(なんと980円)ですが、お財布が上品に格上げしてくれます。

そしてこの「一生モノ」のお財布選びは、お財布と真剣に向き合う機会でもありました。それを経て、私の胸に新たな目標が生まれたのです。それは、

自分なりの「良いもの」判断基準を磨きたい

ということです。

今回は最終的にオーダーメイドのお財布に落ち着きましたが、いわゆる既製品でもステキなお財布は数多くありました。職人さん手作りのもの、デザインや機能に優れたもの、良い革を使用したもの等々。

実はそれらのお財布は、初めて知ったブランドのものが多かったのです。

私の場合、とりわけ服飾品を買うときは「ブランド名」に頼ってしまいがちなのですが、ブランド名に踊らされて、実は良いものを見落としているのではないか?そんな疑問が浮かんできました。

いやその前に、自分は何をもって「良いもの」と判断するのか?これも大きな問題です。

この問いを、今回のお財布購入に当てはめて考えてみると、いくつかポイントがあるように思います。
ひとつは、自分がお財布を使うシーンを想像して、重要視する項目を洗い出してみたこと。経年変化を前提とするような「耐久性が高いもの」、かつ「実用性が高いもの」を良しとする私の価値観が見えてきました。

次に、職人さんというその道の専門家に直接お会いし、お話を伺えたこと。「商品に対する作り手・売り手の思いや姿勢」を自分の目で確かめられたことが、今回のお買い物の満足度の高さを底上げしていると思っています。
この点は、なかなか既製品に対して当てはめるのは難しいですが、作り手・売り手さんの考えに共感できた商品は強い魅力を感じますし、応援したくなります

(いつか記事にできたらと思うのですが、とあるケーキ屋さんで、安さの追求のせいで生活が苦しいパティシエのあり方に疑問を抱き、パティシエがちゃんと生活できるような価格設定をしているお店があります。そのケーキ屋さんはすでに行列ができる人気店で、味も本当においしいこともありますが、私は価格設定の裏にある、「目先の売り上げに迎合して、継ぎ手が育たなくなるほどの安価な価格設定をしてしまうこと」に反旗を翻した店主さんの考え方や姿勢に共感を抱き、そのお店に好感を持ちました。推しのお店の1つです。)

モノを買うとは、その人の価値観を表すことでもあるのだなと、改めて思いました。自分ってどんな人?と疑問に思ったら、なにか購入体験を振り返ってみると、答えが少し見えてくるかもしれません。さしずめ私は、実用性重視な感激家といったところでしょうか?

以上は、お金と時間と手間をかけたからこそ気づけたことのようにも思います。お金も時間も限りはありますが、使えば使っただけのことはあるのかもしれません(笑)
破産しない程度に、自分なりの判断基準をさらにブラッシュアップしていきたいです。


最後に、お財布がカモシカの革製ということで、動物のお命を頂戴していることについて少しだけ。

お財布として私の手元に来てくれたことに感謝して、長く愛用していきたいと本気で思っています。人間中心主義かもしれませんが、たくさん使わせてもらうことを、私のお財布になったカモシカさんの供養に代えたいと考えています。カモシカさんが見られなかった世界を一緒に旅する気持ちで、これからも大事に使っていこうと思います。

大事に使っていきます!


以上で本シリーズ完結です。最後までお読みいただきありがとうございました!

◆一生モノの財布が欲しいシリーズ①~④はこちら


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