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ハンナ•アーレント「活動的生」序論について

序論は本編の内容を分かっていて読むのと分からないで読むのとでは、大分印象が違う。

分かっていると本編のことが色々と散りばめられていることも気がつき興味をそそることとなる。
プロローグでアーレントは本書のテーマについて語る。
本書で提示しようと思うのは、われわれが知るかぎりこれまで人間が生活するさいの条件となってきた当のものについての一種の省察である。
活動しているときわれわれは何をしているのか。
この場合の活動とは、労働、制作、行為である。
この考察を行う歴史的地平は近代の終わりまでと限定している。
アーレントにとっての現代とは、原子爆弾が炸裂した時からをいう。
人間の側の能力は、それに対応する人間の制約されたあり方が他のあり方によって根本的に取って代わられることのないかぎり、取り返しのつかない仕方で失われることはありえないという。
歴史的分析のめざすところは、近代の世界疎外をその二重の面、つまり大地から宇宙への逃避行、および世界から自己意識への逃避行という両面で根源に遡り、社会という近代の現象をよりよく理解できるとしている。

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