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届けぇー!の念

これまでの人生で落とし物を拾った経験、拾っていただいた経験は幾度となくある。どなたにでもあるように。

昨日は先を急ぐ道で通学定期券を拾った。10代の学生さんのもの/親御さんが失くすことを案じたのであろう1ヶ月分/継続してまだ10日以内ときている。お母さんにうるさく言われてないかな、なんとか月曜までに持ち主の学生さんに戻してあげたいぞ…と母心メーターの針がベベーンと振り切るも、まずは先を急ぐ。

落とし物を拾った時というのは、然るべき場所に届けねば。と『届け人』に任命されたような感覚を覚えながらも、その場に置いておいた方が持ち主が早く見つけられるのでは?というパターンも稀にあり、実にもどかしい。自分ならどこを探す?置いて行くも次に見つけた人がどこかへ届けてしまうのでは?次に見つけた人が悪なら…!と妄想は四方八方へと広がっていく。そして我に返り、判断を迫られるのである。

今回も定期券に明記されている駅と交番のはざまでで揺れつつ、時間がないこともあり現在地から僅かに近いという理由から、交番でどちらに届けるのが良いか教えてもらうことにした。交番で先客のお相手をしているおまわりさんに尋ねると「ここで良いですよ、後よろしく。」と別の方が登場し3分ほどで『届け人』の任務は完了し、先を急いだ。

持ち主が利用する駅に行き、届いていないことを知り落胆して交番に行かず諦めやしないか、駅に届けた方が良かったか…?と今も若干もわもわしているが、『元届け人』となった自分にできることは届けぇー!の念を送るのみであった。どうか届いてますように。

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