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【ショートコンテ】旅人

作:趣移

教室に行くまでに色んな人に挨拶する
休み時間は席が近い子と話す
移動教室はタイミングが合った子と話す
お弁当はまた違う子と食べる
部活の子ともそれなりに仲良く話す
授業でグループ決めをすることになったが、
自分には固定のグループがない
寝る前に延々とスマホで検索する
「固定 友 いない」
友達に「旅人」と言われる
ショックを受ける
結局誰とも友達になれていなかったのだと感じ、
皆同じに見えるようになる
部活で描いた絵を見た先生に、
色んな刺激を受けていると褒められる
「旅人」という自分の生き方を
受け入れられるようになり
それぞれの友達のいいところが見えてくる
また新しい子に話しかけていく


この作品では、集団意識が特に強い中高生の時代で、グループに囚われない生き方もあるということを描きました。いつも同じ人といれば安全かもしれない。
でも、色んな人と色んな景色を見るのも、それはそれでいい。
毎日誰とどう過ごすかで頭がいっぱいの少女の、多感な時期の物語です。

作品の内容に関係させたくなかったので、雑談のシーンではあえて具体的なセリフを入れていません。


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