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ウツは絶対よくなります。

自己紹介
ウツを20年前に発症した、中年男性。
ウツを発症した時期は本当にキツく自殺も考えました。
そこから試行錯誤をして、本を読み漁る毎日。
数年かかりましたが、ウツが簡単に良くなる事に出会う。
今現在、ウツに苦しんでいる人の為に
初めてノートに執筆しました。
これを読んで、是非ウツとサヨナラしてください。


はじめに 
ウツの人が増えているとよく聞きます。
ウツは現代の病なのか、それとも以前からも、
かなりあったのだろうか?
自分は、ウツになってみて分かったのだけれども、多分、
以前からもウツで苦しんでいた人は
大勢いたと思います。以前は、ウツに対する考え方や知識がなかったので、
あまり、見たり聞いたりする事がなかっただけだと思います。
今、現在ウツで苦しんでる人は大勢いて、
ワラにもすがる思いで、毎日戦っている事と思います。
ウツとは無関係だと思っていても、ウツになって初めてウツの怖さを知るし
誰でもウツになりうる可能性があると思います。
大なり小なりウツにかかった事がある人が
ほとんどだと思いますが、自分のようにウツが
悪化して、何もする気も起きない、
とにかく寝たい、家を出たくないというように
重症化しない為にどうしたらよいか。
または回復するにはどうしたらよいかを考えてみたいと思います。

自分は健全で、ウツとは無関係と思っている人でも、
転ばぬ先の杖みたいな感覚で目を通してもらいたいと思います。
ウツが重症化すると本当にキツイです。
言葉では なかなか言い表せないです。
ウツには色々なパターンがあるのですけど、
とりあえず、ここではウツという1ククリで話を
進めていきます。ほとんどの人が経験すると
思う、進学、クラス替えなどで、
馴染めず、ブルーな気分になりますよね。
単純にこの気持ちが何倍にもなる感じかなと思います。
これが、色々な体調の変化を引き起こすのですよね。
初めて、経験する人は、何かしらの病気と勘違いすると思います。
病気と勘違いしている時はまだ、
ウツの入り口なので、回復する事が多いのだけれども。
皆さんは、どういう状態でしょうか?
外出、出来てますか?ご飯食べれてますか?
眠れてますか?会話してますか?
全部、出来てないと思った方は、
かなりの重症です。そして、一刻も早く治さないといけません。

そんな事は分かっている!とお怒りになった人が大勢いると思います。
とにかく、安心して下さい。
ウツは必ず良くなります。断言できます。
自分が良くなったから、経験から言えます。
自分も地獄と思える程キツかったです。
眠れない、ご飯食べれない、仕事行けない。
とにかく怖い、ありとあらゆるものが怖くなりました。

そこから、とにかく、何でもやりましたね。
まー良くなるのに、自己流だったので
かなりの時間かかりましたけど。神経質だから、ウツになりやすいとか、
なりにくいとかは、ないと思います。
条件さえあえば誰でもなりうると思います。
その時に、置かれている環境にも大きく
左右されると思います。
結局はウツとは上手に向き合えると言うか、ウツがおきるのが、
人間として当然なので、重症化しない為にどうすれば良いのかを 
教えたいと思います。
ウツという事を考えている時点で
かなりウツが悪化しているのですけれども。
とにもかくにも、自分のように、ひどく悪化したウツでも 
治るのだという事だけ踏まえて、読んでいって下さい。



結論  ウツの治療、ウツの治癒

先に結論から書くのは、現在ウツが
悪化している人の為にしています。
何故なら、ウツが悪化していると、文字を
読むのにも大変な労力と、気力がいるからです。
自分がそうだったから分かるのですけど、
文字がいっぱいだと、重要な所を飛ばして
結局、またウツと戦う事になるのではと
思っているからです。なので、先に結論を書いておきます。       
重度のウツの人は、治療がうまくいき、良くなってから、
続きを読んでもらえれば嬉しいです。
もしかしたら、続きを読む事さえ、ないかもしれませんが。
とにかく早くウツから解放される事の方が大事ですので。

では、まず何をすれば良いか!
ここが一番大事です。しかも、これでほとんど
症状は良くなります。
なので、もう一回言います。大事です。
それは、精神科がある病院で、抗うつ剤を
もらい飲む事です。あくまでも薬が出る精神科へ
行くことです。なんだ、それと思われたり、
ガッカリした人は多いかもしれません。
しかしながら、薬の効果は絶大です。
薬の効果もですけど、何が一番いいのかと言うと
ウツが悪化している時は、
自分でウツに立ち向かい、
ウツを良くしようとし、逆にそればかり考える
囚われの状態になっているのです。
言われてみて気づいたと思います。
他の事は考えていないでしょう?毎日、毎回
考える時間あれば、
そればかり考えていませんか?これが実は
ウツが悪化している最悪の状態です。
ここを断ち切るのに、一番良いのが、
抗うつ剤です。しかも、精神科医の先生は
話を聞いてくれます。何もかも話せる相手がいる
これだけでも治療の効果があります。
さらに抗うつ剤の他に睡眠導入剤も、
もらえます。
そして薬を飲む事によって、
気分の落ち込みが、やわらぎ
だんだんと他の事も考えれるようになり、
回復していきます。
思い出してみてください、
以前のウツになる前の事を。
普通に生活している時は、
いろんな事を考えていたでしょう?
その場面、場面で考えている事が異なり、
その物事に集中していたでしょう?
気分が落ち込む事があっても、落ち込みながらも
何からしらの事を必死にやっていたでしょう?
ここなのです、正常か、
ウツが悪化しているかの違いは!
精神が強いとか、弱いとか関係ないです。
誰でも条件あえば、この罠に
はまり込みます。精神が強い人なら、
なおさら自分で回復して
ウツから脱却してやろうと思い
ウツの事ばかり考える事でしょう。
精神が弱い人も、どうやったらウツから
逃れられるかを考え
ウツの事ばかり考える事でしょう。
アプローチが違えど、
両者はウツの事ばかり考えてしまい、
毎分のようにその事ばかり考えてしまいます。
これが、ウツが悪化している最悪の状態です。
そして、ここを断ち切るのに一番の 
効果があり即効性なのが抗うつ剤です。
薬に頼るというような表現が近いのかも
しれませんが、
薬を飲む事により意識が変わっていきます。
たとえ話ですけど、バス酔いが激しく
バスに乗るのに毎回
酔い止め薬を飲んでいる人がいるとします。
この人に酔い止め効果のある薬を
しらない間に風邪薬とすり替えたとします。
しかしながら本人にとって、風邪薬でも酔い止めの効果がでます。
ようは一種の暗示にかかっているのです。
薬に頼る行為が本人のルーティンとなって
不安が別の意識にすり替わり、
外の景色を眺める余裕が出てくるのです。
おそらく、自分が表現できる最も近い感じが、これだと思います。
薬に頼ったら、薬が手放せなくなると
思った人が多いと思います。
ウツの程度によりますが、いずれ薬ともお別れする日がくると思います。
ここは、本人のウツの程度や環境に左右されるので、残念ながら
イツ薬とお別れできるかは断言が出来ません。
しかし間違いないのが、薬を飲むのが一番の回復の近道であります。
そして、すぐ薬を手放せる人もいるでしょう。病院代がもったいなかった
と思う人も大勢いるかもしれません。
それはそれで良いのです。とにかく自分での治療、回復といった概念が
ウツを悪化させるし、そもそも程度が軽かったら
毎日ふさぎ込んでいませんもの。
普通の状態だったら、せいぜい何日か寝込んでケロッとしてます。
一応、ここで言っときますが、                    
僕は普通の一般人で病院関係者ではありません。
抗うつ剤が世の中に多く出回ろうが関係ありませんので。
なんとなく話の内容が伝わったでしょうか?
半信半疑な人も大勢いるでしょうか?
病院行くほどではないと強気でいる人もいるでしょうか?
その気持ちも分かりますが、自分の経験上、この文章に目を通している
時点で、ウツはかなり悪化していると思われます。
そこを、まず自分で認めないといけません。
恥ずかしいと思っては駄目です。半信半疑でもいいので病院に
行ってもらいたいです。早ければ早いほど効果あります。
逆に遅ければ遅いほどウツが悪化します。
ウツが悪化していて読むのがキツイと思われた人の為に
あえて、結論を前に持ってきました。
何故なら、自分の経験で とにかく何かいい方法がないかと
本をたくさん読んだのですが、結局何も成果が出なかったからです。
本当は手にとった本の中に、                     
抗うつ剤での治療の事が書いてあったのですけど
何せ、ウツがキツかったので、本を少しかじった程度で読んだ      
気になったと言うか、頭に入らなかったのだと思います。
文字を読んだり理解したりするのに、少ない気力では無理でした。
何年かたった時に、                         
たまたま部屋の掃除していた時、出てきた本を読み直して、
こんな所に治療の事が書いてあったと気づきました。
結構ショックでした。かなり後半のページに              
具体的な治療方法が書いてあったので
このページに早くに辿り着けていれば
苦労しなかったのになっと物思いにふけったのを覚えています。
とりあえず、ここまで読んで下さった人は、              
自分のように何年もキツイ思いは
してほしくないので行動してもらいたいですね。
あと少し補足を、病院代は一か月の薬代と診察費で六千円位かな。
市役所とかへ行く元気があれば、                   
自立支援医療受給者証を発行してもらえるので
だいたい三千円ちょいで病院代がすみます。
あとで詳しく書きますので、興味が出た人はそこを読んで下さい。


第一章 ウツはこうやって やってきた
 
話は二十年前にさかのぼります。 
初めて就職した会社で普通に仕事をこなしていました。当時、自分は23歳。
特に未来が明るかった訳でもなく、絶望もしておらず、         
いたって普通の会社員として毎日をおくっていました。
ちょっとした事に幸福を感じ、                    
映画、ゲーム、ドライブなどを趣味として、割と楽しく暮らしていました。
そんな生活を送っていた時。自分が働いてる部署へ、          
新卒の女の人が入社してきました。
年齢は22歳くらい。いつも笑顔で好印象だった彼女、          
顔がタイプではなかったので、
それくらいにしか思っていませんでした。
部署が同じで席が隣、毎日、何かしら話をしました。
映画のツボが同じという事が分かると、そこから会話が増えていき、   
いつも映画の話をしていた感じでした。
半年くらいたつと、なんとなく彼女と話をするのが楽しみに       
なっていきました。
自分はイケメンのたぐいではなく、奥手でしかも硬派な部類だったので、
この年齢まで彼女が出来た事はありませんでした。
それなので、このように女の人と長い時間、              
会話をしたのは初めての経験でした。
いつの間にか、離れた場所にいる時でも、彼女を目で追っていました。
そして、自分自信で彼女に好意を持っていると気づきました。
友達以上の、関係になりたい。どうしたら、良いのだろう?
告白しかないなと考えだしました。
かなり仲がいいから、きっとうまくいくと、思っていました。
しかし、食事誘ってもよい返事はもらえず、なんだか避けられる
ような感じになりました。当時はイヤよイヤよも好きなうちって
勘違いをして、と言うかそう思いこもうとしていたかもしれません。
結局、彼女に振り向いてもらえないので、まだ勘違いしている
自分は、キッチリとした告白をしました。
ハイ玉砕しましたよ。ようやく、現実を
知ることとなり、ここから、どうやって
立ち直れば良いのか分かりませんでした。
毎日、毎日、フラれて恥ずかしいやら、
気まずいやら、とても普通に仕事なんて出来なかったです。
仕事が手につかない程度ならいいですけど
だんだん気持ちがブルーになっていきました。
ブルーでブルーで人の話が入って
こなかったですね。本当、うわのそらって 
こういう事言うのだと分かりました。
友人と遊びに行く予定を組んでいても、
ドタキャンしたりしました。この頃は
自分の気分のままに友人の誘いをドタキャンとか
よくありました。次第に遊びに行く事は全く
出来なくなりました。胸の奥というか、
心臓あたりがギューッとなるのが
日常茶飯事になっていきました。
さすがに、たかが失恋にしてはダメージがデカいと
思うようにはなりましたけれど。
そうです、もうかなりのウツを発症
していたんです。きっかけは失恋でしたが
そこから、立ち直る事が出来ずに
ウツへの階段を登って行く事となります。
とにかく、失恋しても数分おきに
(大げさではなく)彼女の事を考えて、とにかく
苦しい。この苦しみから、いつになったら
解放されるのだろう?そんな感じに
なっていきました。昼間仕事している時も、
自分だけ暗い霧の中をさまよっている
感覚でした。たまに強くでる感覚が
近くで会話している人がいるのに、
居酒屋のような店内で遠くで会話している
ような感じがでました。不思議な感じでした。
お酒飲んだ時になるような感覚に近いのかな。
恐らくですけど、この頃にはウツが悪化して
脳が麻痺していたのだと思います。
断言出来ないですけど、脳の持っている
自己防衛のようなものだと思います。
そして、普通に仕事が出来る状態ではなくなった
自分は会社を辞める決断をします。
仲のよい友達に相談した時には、
「失恋くらいで退職ってバカらしい」てな感じで
止められましたけど。
退職すれば、この泥沼の精神状態から
抜け出せるとしか思えませんでした。
会社を辞め、会社の寮を出て、実家に戻りました。  
とりあえずは、ゆっくり寝て
気ままな生活が出来ると安堵しました。
しかし、ウツは悪化する事となります。

第二章  ウツの悪化
実家に戻ってからの生活で、始めにおとずれた体調の変化は
不眠でした。彼女の事を四六時中考えているのはあいかわらずでしたが、
とにかく不眠がキツかったです。仕事を辞めているので、不眠になっても
そこまで生活に困りはしませんでしたが、夜に眠れないツラさは
なってみないと分かりませんね。                   
布団に入ってからモンモンとして、4時間たっても
眠れない。朝になってようやくアクビが出る程度。
そして両親が起きてきて朝ごはんの支度をする。
そして朝ごはんを食べると、眠気がおきてきて             
ようやく眠る事ができました。
昼過ぎくらいに目が覚めますけど、                  
トイレに行ってすぐ布団にもどりました。
結局、キチンと目が覚めるのが夕方の5時くらい。           
途中で何度も起きるチャンスが
あったけれど、その都度、布団の中で目をつぶり無理やり寝ていました。
とにかく何もしたくない、出来ない、楽しくない、面白くない。
テレビでバラエティー番組見ても何も感じない、見るのがキツくなって
途中でチャンネル変える。他のチャンネルのバラエティー番組見ても
面白くない、またチャンネル変える。                 
これの繰り返しを永遠とやっていた気がします。
こういう生活を半月ほど送っていた時、更なる変化が出てきました。
何故か分からないのですが、夜暗くなるのが異常に怖くなったのです。
うちの家庭は共働きではなかったので、実家には母親がいました。
なので 何かしら母親と接触する機会はありました。
特に会話らしい言葉は交わさなかったですが、母と接触する事で
気分が紛れていたんでしょうね?
夜暗くなっていき、テレビ番組が終わって砂嵐の画面が見ると
孤立感がいっそう強くなって、とにかく怖い。何故か分からないのですけど
不安に襲われる。そして、いわゆるパニック障害が出てきました。
簡単にパニック障害の説明しときます。
心臓の鼓動が極端に早くなって、何もしていなのに汗がでてくる感じです。
この場所から逃げ出したくなる(逃げる場所なんてないのですけど)
言い表せない不安に包まれます。                   
自分は過呼吸は出なかったですが、人によっては
過呼吸がでると思います。自分も出ても不思議ではありませんでした。
心臓が早くなるのは誰しも、なんとなく分かると思いますけど
大きい不安に包まれる感じは、どう表現したらよいのか?
周りが暗闇になる感じがして、心臓のあたりから、           
ゾクゾクという感覚が広がるような状態というか。
経験した事ない人には、この感覚は分からないと思いますけど
なんとなくこういう感じのニュアンスが近いと思います。
さすがにパニック障害はずっとは出続けなかったですけど        
パニック障害が一日中続いたら
多分、発作で死ぬと思いますけどね。
自分はこのパニック障害が、夜寝る間際によく起きました。
これが起きるとまず布団の中にも居られないので、真っ暗な夜道を
あてのない散歩をするようになりました。動くと胡麻化しがきくと言うか
気が付いたら夜道を進んでました。
小一時間くらい夜道を散歩してきて、布団に入りますけど
またパニック障害が出て、                      
今度は部屋の中をぐるぐる周るような感じでした。
幸いな事に、このパニック障害は何週間かたったら和らぎましたけど。
本当にこれがキツくて、一番心臓がバクバクいった時は、大人なのに
親が寝てる布団の中に入って寝ました。とにかく怖くて。
ここまできた時は自分は死ぬのだろうなって漠然と思えてきましたけど。
パニック障害が和らいだ辺りから、                  
ウツに対する本を読むようになりました。
さすがにあのようなパニック障害に襲われ続けるのが怖いので
色々なウツに対する本を読んで、自分で治そうと努力しました。
しかし、自己流で解決しようと本を読んで治るほど
ウツは甘くはなかったですけど。


第三章   ウツの種類

色々な本を読んで治そうと努力していて時、             
色々な症例が目に留まりました。
当然、目を凝らして読書して何か解決がないかを模索しました。
けれど、色々な人の症例を見たのが不味かったです。
こういうケースもあるのかって思ったまでは良かったのですが
なんと、今度は本に書いてあった症例が自分に襲い掛かってきました。
ウツはウツなのですが、違うタイプのウツを発症
していたのです。
これを具体的に書くのはよしておきます。               
自分の経験でもそうだったのですが
これを読んだ人が、その症例に襲われるかもしれませんので。
自分の経験でウツというのは、大きくわけて二つあると思います。
一つは明らかにウツとなる敵がいるという事。
よく聞くパワハラ、いじめ等がこれにあたると思います。
二つ目が明確な敵がいない場合で
自分が勝手にウツとなる要因を作りだす事。
自分の話に置き換えますが、自分は始め、失恋から
大きく気分が落ち込み、元気がでなくなりました。これが一つ目の
パターンですね。明らかに好きな人がいて、その人が手に入らなくて
落ち込む。これだけ聞けば普通の出来事ですよね。
要は一つ目のパターンはみんなが経験する事なのですよね。
いじめ、パワハラにあって元気が出なくなる当然の事ですよね。
しかしながらこの一つ目のパターンは最も危険を含んでいると思います。
何故かと言うと、この一つ目のパターンで逃げれない環境にいる
場合に、勢いあまって間違った選択をするのではと考えています。
僕の場合は失恋でしたので、その相手から逃げれましたけど。
家庭をもった社会人の人がパワハラを受けたと想像して下さい。
簡単に逃げる事は出来ませんよね。
会社を辞めてその人と会わなければ
まず悩みから解放される事でしょう。しかし、妻や子供がいて
簡単に会社をやめる訳にはいきませんものね。
このパワハラの程度によると思うし、パワハラを受けていた人の
性格にもよりますが、逃げれない環境がマズイですよね。
転勤や異動があれば、なんとなく我慢が出来そうですけどね。
こういう逃げ場のない環境に置かれている立場の人は
気を付けた方がいいと特に思います。
暗く元気がない状態が長引けば、それは間違いなく
ウツであって、一刻も早くウツを解消しないといけないと思います。
突発的に何か悪い行動を起こすのも、この環境だと思います。
ただし、結論から言っていたようにマズ病院に行くことです。
薬を飲む事によって冷静な判断が出来ると思うし、
違う考え方が浮かぶ事もあると思います。
ウツを本人が自覚出来ない事もあるので、家族の方が
ウツではないかと気づく方法があります。
この状況でウツ本人が一番行う行為がタメ息をよくする事です。
自分もとにかくタメ息ばかり はいてました。
そして独り言が多くなります。
この二つを頻繁にするようになり、元気がなかったらマズ
ウツは悪化しています。しかしながら 本人が自分から
家族に相談してこない場合は ウツを隠したいと思ってよいです。
なので、家族の方がどうにか力になってあげないといけません。
説得して病院へ行かそうとするのは困難だと思います。
恥ずかしい、馬鹿にするなと本人は思うハズで
そういう人を精神科の病院へ連れて行くのは難しいでしょう。
何か違う形でアドバイスしてあげるのがいいと思います。
恐らく核心から攻めても逆効果だと思うし、余計本人のウツが
悪化する恐れがあります。
出来るだけ自然に、相手に病院の話を刷り込むのがベストです。
何気にウツには病院で薬を飲むのが良いという情報を刷り込むのです。
あざといのは駄目です。本人を傷つけないようにしないと駄目です。
こういう逃げ場のない人のウツは本当に気をつけて           
対処しないといけません。
自分がこういう状況に追い込まれていたら、
何かしらのニュースや健康番組を見ている時に、
「この前ニュースでウツには病院で薬もらうの一番いいらしい」     
言われる方が一番自然で助かります。
こういう機会がそうそうあるハズがないから難しいと思いますけどね。
ウツになっている本人がプライド高そうじゃなければ、
病院行ったらどう?みたいな感じですぐアドバイスして
良いと思いますが、プライド高い人に病院行ったら?と言えば
言われた本人は、怒ると思いますね。
ただし、先にも書いてあったようにタメ息や独り言が頻発し、暗かったら
かなり危険なので、早急に気づかれた方が病院へ行き先生に相談するのが
ベストかもしれません。先生は色んな方を見ているのでその人にあった
アドバイスを的確にしてくれると思います。
間違っても首根っこつっかまえて病院へ連れて行くのだけは絶対に
やってはいけません。                        
人によりますが、これをやってうまくいかなかった場合が
本当に怖いからです。余計に追い込むと思います。
そして二つ目の種類のウツですが
こちらは逆にウツの対象から逃れようと努力すればするほど
余計にウツに囚われていく症状です。
要はウツの対象物が自分の中からきてるパターンなのです。
このパターンのウツを発症している人が、この文章を読んでいたら、
余計な思いさせてしまうので、かなり曖昧に書きます。
最も近い表現が、気になっている事を気にならないよう         にと思うウツです。
普通の人が読んだら意味が分からない事と思いますが、
現在このタイプのウツを発症している人には伝わると思います。
一つ目のウツと二つ目のウツはウツになる道筋が違うのですけど、
両方のウツに共通するのが、どうやったら普通の生活が送れるのかと
いう所からきています。
特に二つ目のウツはこれが色濃く出てしまった為のものです。
例えれば、首輪をかけられている動物がいるとします。
でも首輪をかけられていても普通に食事は出来るし、普通に運動出来るし
生活に困る事はありません、この首輪があってもそれなりの生活が
送れるのです。それでウツになる場合はこの首輪をはずしたいと思い
この首輪をはずす事だけ考えて生活が苦しくなるのです。
ちがう事を考えられなくなるという感じです。
これがウツになる二つ目のパターンのニュアンスです。
具体的に症例を書く事が出来ますけど、                
ここではこれ位にとどめておきます。
話は自分の経緯に戻りますが、自分はこの二つ目のウツも発症しました。
パニック障害が減ったと思ったら今度はこのウツですよ。
本当に困りました。さて本も読んだけれど対処方が分かりません。
何をやっても苦しいです。どうしようもありません。
自分では、この苦しい状況は回復しようがないと思い、         
次なる行動をしました。


第四章  病院へ


さすがに自分でもかなりのウツを発症していると自覚してきたので
精神科の病院を行く事を決め、どの病院に行こうかと考えました。
精神科の病院って、どこがいいのか分かりません。しかも
情報がなかったので、サイコロをふるような感じで病院を決めました。
入院患者がいるような精神病院は、なんとなく怖かったので
割と軽めの、普通の病院内にある
心療内科のような所へ行きました。
白衣を着た先生が自分の身に起こった出来事を聞いて下さり
なんとなくホッとしました。それで今一番に悩まされている、
気になっている事を気にならなくする方法はないかと聞きました。
あっさりと「ありません」と言われたので、結構大きな落胆をしました。
今思うとそれは当然の回答なのですけど、当時の自分には、
なかなかの絶望でありました。
そこから、先生の具体的にこうしてごらんなさいと提案がありました。
それは、「あなたは今自信がないから自信をつける事をやりなさい」
と言われました。なるほどと思った事もありましたが、逆に
たったそれだけ?という感じもおきました。
まあ、ため込んでいたウップンが吐き出せた事もあり
心無しか肩の荷が降りた感じはありましたけれど。
さあ家にたどり着いた自分は、いざ実践と思い、
何で自信をつけようと考えました。自分が割と自信があった事が
テニスだったので、とりあえず、これをやるかと思いました。
しかしながら、無職の自分にはテニスする相手も特にいるわけもなく
まして一人でテニスコートへ行く元気は、さらさらありませんでした。
「自信をつけてごらんさない」と先生は言ったけれど、
実際かなり難しい話だと気づきました。当然と言えば当然ですよね。
何事も自信をつける事がいかに大変な事かは想像できますよね。
確かに色々と自信があれば、ウツになっていないかもしれません。
しかし、ウツになった人に「自信をつけてごらんなさい」って
これ無理ゲーなんじゃないでしょうか?
ウツからの回復に、今でもこの方法は難しいと思います。
なぜならウツになると極端に行動力が落ちるからです。
それに、かなり曖昧だと思いませんか?
先生がもっと具体的に自信をつけれる方法を教えてくれたのなら
分からないまでもないですけど。今現在ウツになっている人が      
自信をつけるという行為は、あまりにも漠然としすぎていて、      
どこから始めて良いかも検討もつきませんよね。
当然の事ながら、自分にはこの方法が、あわずにウツが悪化していきます。
と言うか、実行もほとんど出来なかったですけれど。
ウツが悪化すると、体調の変化も顕著に出るのですよね。
気分が落ち込むのは当然として、体を動かしたくなくなりますよね。
お風呂、歯磨き極端に回数が減りだしましたね。
まーこれが出来ないからと言って、死ぬような事はないですけど
実は結構体力がいるような行為だったのですね。
動かなくなるので、だんだん筋力が削られていくのですけど、
これがまた悪循環への入り口になっていくのですよ。
筋力がへる→動くのがきつくなる→また動かなくなる→筋力が減る→   
繰り返し
この負のループは、社会復帰が遠のくのでかなり危険です。
ウツを回復するのに、運動はかなりいいのです。            
気分がリフレッシュするだけではなく、きちんとした根拠もあります。
筋力が減るようなループに、まったをかけるのが運動です。       
体の外から良くしていくと心もよくなるようです。運動が普通に出来れば、
筋力が落ちる事もなく、それなりに体が動いてくれるので
行動力も生まれます。
結局はこれも、気分をちらしている行為でウツには効きます。
でも、ウツが悪化していると行動力が落ちているので
この方法をとれなくなっていくのですよね。
恐らく軽度のウツなら、運動する事によって              
普段の生活に戻れる事でしょう。
自分のように風呂すらまともに入れなくなっていれば、
この方法を起こす事は出来ないと思います。
この後、自分はさらにウツが悪化し、                 
ご飯がまともに食べれなくなりました。
緊張した時によくなる、食欲不振みたいなものが、ずっと続きました。
水分を一緒にとらないと胃に入っていかなくなりました。
親が会話しているのも、耳障りになっていき、             
腹が立つ事が増えていきました。
自分がこんなに苦しいのに、普通に会話している親を見ると
無性に腹が立ちました。
ここまで悪化したので、さすがに二度目の病院へ行く決心をしました。


第五章  二度目の病院へ

初めて行った病院は、自分には何の成果も出なかったので
違う病院を探しました。と言っても、またもサイコロを振るような感じで
病院を探しましたけれど。
いざ、病院へ行き、先生と話をしました。
ワラにもすがる思いだったので、期待は大きくはありませんでしたけどね。
何かしら、少しでも好転してくれれば良いって感じでした。
先生に話をしていた時、失恋からウツが悪化したとは          
正直に話せませんでした。
この期におよんでも、まだ抵抗があったのでしょうね。
何かしら少し良く見せたかったのだと思います。
一通りの話をしていき、先生が話を始めました。
先生は、特に病状の詳しい話は言いませんでした。
アドバイスみたいな事もなかったと思います。             
ただ分かりましたと言うような
感じで、薬の処方をするので薬の説明だけをしたと思います。
薬が三種類位でてきて、抗うつ剤、安定剤、睡眠剤と
淡々と説明をしていきました。結構、薬の効果の説明が長かったです。
薬の説明だけだったので、なんとなく拍子抜けしました。
こうしてごらんなさいと言うようなアドバイスはなかったです。
今にして思うとウツが悪化しているような時は、アドバイスを
幾ら言っても、行動に起こす事が出来ないからだと思います。
逆にアドバイスによって、                      
また違うウツを発症する事もあるのだと思います。
この余計なアドバイスもなく、ただ薬の処方だけだったのですが
これが自分には本当によくあいました。
薬を飲んでいたら、気づかないうちに眠れるようになっていきました。
そして食事も普通にとれるようになっていきました。
気分が異常に落ち込むこともなくなり、夜になるのが
怖くなくなりました。                        
この期間がどれ位かかったのかは、思い出そうとしても
思い出せません。それ位、自然に回復していくのが薬の効果です。
飲んだ次の日から劇的に良くなった感覚はありませんでしたが、
本当にごく自然といった感じでした。
やっと負の連鎖から抜け出せてきたのでしょうね。
回復していくにつれて、薬の効果は絶大だなと思うようになりました。
ウツが回復する薬って、なんだか冗談めいた話だよなと
始めは思っていた位だったので、自分でも本当に驚きました。
ここで正確なポイントを言っておきますが、              
薬の種類はかなり多くあります。
抗うつ剤と言っても、その人にあった薬があるので
病院の先生は、この薬の選定に重点をおきます。
あわないと眠気が異常にきたりするので、薬の選定を慎重にします。
初めのうちは、様子を見るため、薬の量を少なくしてきます。
自分の場合も、薬を半分に割った感じの半錠の薬が渡されました。
そして、先生が薬でどういう状態になるのか知る為にとりあえず、    
三週間分位しかもらえませんでした。
結局のところ、薬飲んで、普通にしていればウツが、ひいていく。
こんな簡単で、目から鱗のような                   
出来事に出会うのにずい分と遠回りしましたよ。
薬の依存とも思われるかもしれませんけど、それでも
薬を飲んで普段通りに近い生活が送れるのは非常に助かります。
と言うか、自分の場合 薬を飲まなかったら、どうなっていたのだろう
と思うとゾッとします。
とにかく、普通の生活が出来るスタートラインにようやくたてました。
 
ここで病院代金の負担を少なくする手段を教えておきます。
国の制度で自立支援医療制度というのがあります。
この制度の説明をします。
1目的
 心身の障害を除去・軽減する為の医療について、医療費の自己負担額を
 軽減する公費負担医療制度です。
2対象者
 精神通院医療:精神保健福祉法第五条に規定する統合失調症などの 
 精神疾患を有する者で、通院による精神医療を継続的に要する者
 更生医療:身体障害者福祉法に基づき身体障害者手帳の
 交付を受けた者で、その障害を除去・軽減する
 手術等の治療により確実に効果が
 期待できるもの(18歳以上)
 
 育成医療:身体に障害を有する:身体に障害を有する児童で、
 その障害を除去・軽減する  手術等の治療により
 確実に効果が期待出来る者(18歳未満)
3対象となる主な障害と治療例 
 (1)精神通院医療:精神疾患→向精神薬、精神科デイケア等

4利用者負担 
  ①利用者負担が過大なものとならないよう、所得に応じて一か月
   当たりの負担額を設定。(これに満たない場合は1割)
  ②費用が高額な治療を長期にわたり
   継続しなければならない(重度かつ継続)者、
   育成医療の中間所得層についは、更に軽減措置を実施。
   具体的な金額減税などは厚生労働省のHPへ

という制度があるので、利用すれば、お金の心配が少し減ります。
自分の場合ですが、だいたい月6000円かかっていた通院費が
3000円になりました。
1割負担の適用です。
病院の窓口、主治医の先生に相談すれば、申請出来るか分かると思います。
手続きで先に病院の診断書が必要です。                
その後、役所の障害福祉課等の窓口で
申請すればいいです。(窓口は役所によって異なる場合があります)
長期の場合、1年に一回更新の手続きがいります。
補足ですが、普通にウツの治療だけで、この制度を利用すれば、特に会社に
ばれるような事はありません。
自分は使った事がないのですが、精神障害者保健福祉手帳を       
発行する事もできます。
長期にわたるウツ病、テンカン、統合失調症 等が対象となります。
等級等で金額が変わりますが、国や自治体から手当がもらえます。
わずかな金額でありますが、生活するのが困難な重度の         
ウツの方なら検討してみるのが良いと思います。
障害者手帳の発行なので、就労出来る人は利用しない方が良いでしょう。
 
自分の場合だと1割負担を利用させてもらっています。         
特に会社にばれるとかありません。普通に利用できています。      
申請は厳しくないようです、まず主治医に相談しましょう。


第六章  回復の兆しと自然治癒のとりいれ

抗うつ薬を処方された自分は、ようやく眠れるようになり、落ち込む事が
少なくなっていきました。
こうなって分かったのですが、                    
やはりパニック障害が一番キツイものでしたね。
考え事は結構引きずりましたが、                   
パニック障害は本当にすぐ出なくなりました。
そして、お風呂へ入る回数が徐々に増えていき、            
歯磨きも毎日できるようになりました。
あとは、余計な事を考えずに、お笑い番組を見ては普通に笑って、
悲しいニュースを見ては落ち込み、両親とも普通に会話する回数が増えて
いきました。当たり前と言えば当たり前の事なのですが、これが
自然と出来るようになるのにどれだけの時間が、かかったか。
自分はインドア派なので、なかなか外にでる事はなかったのですけど
出来る事なら外に出て、太陽の光をあび、適度な散歩をするのが
もっと効率よかったのですけど。
運動嫌いな人でも、朝日をしっかり浴びるのはやっておいた方が良いです。
太陽の光は人間の体内時計のバランスを良くしてくれます。
夜に眠気を誘ってくれるのも朝日をしっかり浴びる事と関係してきます。
コツは朝日を凝視しないようにして目にしっかりと光を取り込む事です。
5分程度で十分だと思います。                    
体全体にも朝日をあびる事が良いとされていますが
特に目に光を取り込む事が大事なようです。
体内時計を良くしてくれるだけでなく、                
幸せホルモンと呼ばれる物の分泌にもかかわってくるので、       
とりあえず簡単な事だからやっておいた方が良いです。
早寝、早起きが出来ない事とウツとは無縁ではないみたいです。
毎朝決まった時間に起床して、ほぼ決まった時間に食事をして、
ほぼ決まった時間に行動して、ほぼ決まった時間に眠りにつく。
規則正しい生活が送れるのは望ましい事ですね。
目覚まし時計のアラームより早く起きれた経験って           
誰にでもあると思います。
これは体内時計がきそく正しく刻まれているからです。
体内時計が起きなければならない時間にアラームを鳴らしてくれて
自分たちをおこしてくれます。
この体内時計は、太陽の光と関係していて、朝日をあびなければ、    
朝と認識してくれません。自然光では効果が薄いとされています。
ウツで朝起きるのが難しいと言える人でもカーテンを締め切らなければ
効果があります。勝手に日の光がはいってくるので、少しずつでも改善
されると思います。そして目が覚めた時に、先ほど言ったように
太陽を凝視せず、光を目に取り込む事をやって下さい。
昼夜逆転している仕事をしている方も、太陽の光のかわりに、
人工照明で目に取り込むようにしましょう。
昼夜逆転している仕事をしていても、起きる時間、食事をする時間、
労働する時間、眠る時間が規則正しくなるようにもっていければ
体内時計がどれかにあわしてくれます。こうして考えると、眠る時間より
起きる時間の方が大事ですよね。まずは、起きる時間を         
しっかりと設定しましょう。
散歩も出来れば取り入れた方が良いですね。
運動も本当に大事。少し汗ばむ程度で散歩したら筋力の維持にも良いし
何より気分がリフレッシュされます。
この気分のリフレッシュは、ウツの改善に最適です。
まあ、自分のように運動嫌いな人は、何でも良いので
没頭出来てた事を再開するのが良いですね。
自分は映画が好きだった事もあり、よく好んで映画を見るようにしました。
お勧めなのが、泣ける映画のジャンルです。
集中力が続かなくても良いと思いますので、とりあえず涙でそうな映画を
お勧めします。涙を流す事が、とくにリフレッシュになるようです。
これが一番効果出ると証明されています。
映画を見て涙流すのが難しいという人は、作り笑いをお勧めします。
無理やりにでも作り笑いをうかべるだけで効果があるようです。
人間の体は不思議なもので、外からそういう事を無理にでもする事によって
だんだんと脳内がそういう状況になっていき、             
色々なホルモンを出すようです。
人間の自己防衛なのか分かりませんけど、不思議な力は山ほどあります。
まあ。無理せず こういった事をとりいれてみてはどうでしょうか?
こうして、自分も徐々に体内時計がうまく働くようになり
自然と回復していきました。
失恋した当時は、ずっと彼女の事を考えていて、
違うウツが発症した時は、その事ばかり考えていて、
結局、毎分のようにそれしか考えていなかったのですよね。
要は当たり前に生活出来ていた時のように、コロコロと気持ちが
切り替わらなかったのですよね。
囚われの気持ちから、ウツが重度になっていき、
さらなる悪化をまねく。
これが薬の効果のおかげで、徐々に良くなっていき、
朝起きれるようになり、ご飯も決まった時間にとれるようになり、
何気なく趣味のような事も再開出来るようになりました。
趣味に夢中になるのは最善の抗うつ薬だと思います。
映画を堪能できる事が自分には良かったですね。
何かしら没頭出来ると言う行為は、ウツを遠ざけてくれます。
掃除もよいと聞いたので、掃除もとりいれました。
確かに掃除をすると、他の事を考えなくなるのですよね。
たまたま、インターネットで不気味なサイトを見てしまい、
どうしようもない不安に襲われた時に、トイレ掃除したのですけど
数分もしないうちに不安が消え去りました。
人間というのは、忙しくしていると、                 
憂鬱な事や面倒な事をあまり考えないようです
目の前のものに集中する、当たり前ですが、これがウツにはききます。
掃除、炊事、洗濯、家事全般出来る人なら取り入れた方がよいです。
多忙にしている主婦は、あまりウツとは縁がないと聞きます。
出来れば、毎日家事をするとよいです。最近は男の人でも家事をする
事が増えてきた事でしょう。こういった人達はウツになりそうであっても
自然と治癒できていたのです。要はウツになる暇がなくなっている    
感じです。
また掃除は心を清めるのに役立ちます。
お坊さんの修行において、朝早くの掃除はかなりの意味があります。
一日の良いスタートをきるのに掃除が手助けしてくれます。
一般の会社でも朝に掃除するのは、                  
そういった意味合いも含んでいるようです。
瞑想に近い行為を朝、掃除する事によって引き出していると思います。
瞑想の話を少ししたいと思います。
瞑想は本当に素晴らしい行為で、これを取り入れる事が出来れば
その後の人生において違う道が切り開ける位だと思います。
企業のトップになるような人は、知らず知らずのうちに瞑想に近い時間帯を
作っていると思います。全力で没頭するための頭の充電期間       
という感覚でしょうか。
瞑想というリフレッシュする時間帯をしっかり作る事によって、     
他の時間帯の行為を強く能動的にします。               
ただし凡人には、なかなか敷居が高い事でもあります。
なので、簡単にこれに近い行為が出来る事を教えます。
それは深呼吸です。普通によく聞く言葉ですね。
簡単かつ、かなりの効果があります。鼻から少しずつ息をいれていき
吸う息の倍くらいの時間をかけるイメージで、口から優しく吐き出します。
これを五回くらい繰り返すだけでOKです。血液の流れや、リンパ、免疫、
自律神経の向上に役立つようです。
とくに自律神経を良くしてくれる事が、睡眠などに影響していきます。
自分も深呼吸くらいなら簡単なので、割と取り入れるようにしました。
瞑想もチャレンジしましたけれど、                  
自己流ではなかなか上達しませんでしたけどね。
興味ある人いたら是非、瞑想はチャレンジした方が良いと思います。
うまく、はまれば、これほど人生に役立つ行為はないと思います。
こういう時間がどれほど大事かを言うと
例えば、受験勉強している人がいたとします。
一日の時間割を決めるときに、漠然と勉強する時間を決めると、     
その時間にたっても勉強しない事が多いと思います。
そういう時に先に休憩する時間を決めるのです。            
そうすると、その休憩する時間まで頑張ろうとする感覚が生まれるのです。
そして、その休憩する時間でリフレッシュ出来てまた頑張れるのです。
瞑想する時間、休憩する時間、リフレッシュする時間、         
生活のリズムを作るのに大事な事と少し理解できたと思います。
自分もこういった事を積極的に取り入れる事ができ、
ウツの症状が、知らない間に消えていきました。
回復していった頃には、自然と他の事に目をむけれます。
無職だった自分は、仕事を探す事にしました。


第七章 本格的な回復 ウツとさよなら


仕事を探す事になり、どういった仕事をしようかと考えました。
転職になるので、贅沢を言えるよな立場ではありません。
しかも、免許と言えるようなものは持ってなかったので
選択の幅があまり広くはありませんでした。
そんな時、以前バイトでやってた農業機械の組み立ての事を思い出し、
農業機械関係の仕事を探しました。
とある農業機械の営業の欄が目にとまり、
これに応募してみる事にしました。
あとで分かったのですが、営業という仕事は
成績が上がらないと、必然的に辞めるような空気になるというか
辞めなければいけない状態に追い込まれるので
人の入れ替わりが激しいです。
だから、万年募集している所が多いと思います。
万年募集している仕事は、簡単に募集にうかる事が出来ます。
かくして、この仕事の募集に応募してみる運びとなり
内定をもらう事となりました。
仕事先が決まり、内心ホッとしました。
やはり、給料がもらえるという環境になるだけで
すごく気分的に楽になりましたね。
自分はこの仕事先に長く勤める事となりますけど、
お金にまだ余裕がある人は、慎重に転職先は探した方が
良いと思います。お金に余裕があれば、目先の給料の事より
どれだけ長く勤める可能性があるかも考えれるからです。
特に人の入れ替わりが激しいような仕事は
簡単に内定がもらえるので、後回しの選択で十分です。
そうは言っても、簡単に仕事先が見つからないので不安に
なるかもしれまんが、それでも急を要していない場合は
あとで選択するのをお勧めします。
自分のように営業職を選ぶ人も多い事でしょう。
営業職は本当に長く務めれるケースは少ないと思った方がよいです。
新聞の勧誘や、保険の営業を想像してみて下さい。
簡単に新規の契約をとれると思えますか?
まず、無理ですよね。いったい、どれ位訪問しないといけないのか?
想像してみただけで無理ゲーのような事と感じると思います。
自分の場合、農業機械の営業では、新規のお客の訪問が
少ない方だったので、割と長く勤める事が出来ました。
ルート営業と呼ばれるものです。
ルート営業と言うのは、ある程度取引のあるお客様に、新しい商品を
提案して、その商品の契約をするという営業です。
ある程度顔なじみのお客様を訪問するので、人見知りの自分には
まだ、なんとか勤める事ができました。
営業の仕事と言うのは、その人の性格に合う合わないが色濃いと思います。
話するのが好きだったり、人懐っこい性格だと、こういう仕事は
向いてるかもしれません。ただし最終的には数字を上げる為に
無理に買わせたりする事もあります。なのでトラブルのような事も
おき、人に恨まれたりもします。そして何より競争に勝たないと
いけない仕事なので、人を蹴落とすような気持ちがないと
長く勤める事が出来ませんね。
自分はこの仕事、農業機械の営業をしながら、通院をして、そして徐々に
ウツの事を忘れていく事となります。
ウツの事は次第に消えていくのですが、とにかく薬だけは
切らさないようにしていました。
薬がきれるギリギリで病院へ行く事はなかったですね。
薬がなくなる一週間前くらい前には病院へ行っていました。
薬があれば、普段の生活がおくれる、まさに希望でしたね。
仕事をしている時は、薬を財布、カバン、免許証にそれぞれ入れておき、
どれかを忘れて仕事へ行ったとしても、薬だけは手元にある工夫を
していました。
とくに財布の中に何日か分かの薬を入れときました。
その人の生活において必ず持ち歩く品物に、              
薬をいれておくのがお勧めです。
一般的にはスマホの手帳型ケースとかかな。現代はスマホを常に持ち歩く
人がほとんどなので、手帳型ケースに薬を何日か分かを入れておいた方が良いと思います。
始めのうちは薬に頼っているので、とにかく薬だけは忘れないようにして おきましょう。
そのうち、薬を忘れたりする事もありますが、             
それ位の行動をするようになっている時は
ウツはかなり軽減されているので、薬がなくても一日位は平気です。
ここで注意ですけど、薬を何回か飲み忘れて平気になってても、
自分の判断で薬を止めるのだけは、やってはいけません。
薬を軽減したり、止めたりする事は病院の先生にやってもらいましょう。
自分判断で薬を止めれば、またウツが再発します。
早く元通りになる為に薬を止めようとする人がいると、たまに聞きます。
自分の経験でもそうでしたが、                    
勝手に薬を止めると、ウツが再発するのですよね。
以前ほどのウツではないですが、必ず再発すると思ってよいです。
じゃあ、いつになったら薬を止められるの?って            
思った人が多い事でしょう。
しかし、誰もいつと断言できる人はいません。
病院の先生でさえ、いつと断言出来ないでしょう。
ここで、思い出してもらいたい事があります。
ウツになる前も、仕事をミスしたり、友達に悪口を言われたり、
物事がうまくいかなかったら、落ち込んでいたでしょう?
結局は大なり小なりウツというのを、みんな持っているんですよね。
それが、当然の事であり、逆に言うとこれがないと           
生きていけないのですよ。
だから、落ち込む事が少なくなったからと言っても
たまたま、そういう出来事に遭遇してないだけかもしれません。
ウツの専門家でもない本人が、勝手に薬を飲まなくなる事は       
とにかく危険ですよ。
ウツは誰しも持っている本質みたいなものですから、          
焦る必要はどこにもありません。
どっしりと構えて、気長になりましょう。
血圧の薬と同じだと思えばいいのです。血圧の薬を飲んでいる人が無理やり
薬をやめる事はないでしょう?そういう感覚で十分ですね。
自分は血圧の薬も糖尿の薬も飲んでいるので、一日にかなりの数の    
薬を飲みます。
糖尿の薬を飲んでいるので、食事には少し気を使っていますが、
それ以外で特に困る事はありません。
薬を減らしたいと思った事がなさすぎて、逆に糖尿の先生に       
怒られる位ですけどね。
まあ、ウツの薬を飲み続けていいんじゃないと思ってください。
ウツの事は病院の先生にまかせしょう!
自分も完全に普通の生活おくれるようになり、現在は睡眠導入剤を    
飲む程度になっています。寝つきをよくする程度の薬なので、
とくに飲まなくても困りませんけど
子供のころから夜型人間なので、それを改善している程度です。
夜型人間の人は、出来るだけ朝型人間になるよう努力はした方が良いです。
朝型人間の人には、ウツにならない傾向が多いみたいです。
早起きは三文の徳と昔の人が言っていましたが、まさにその通りですよ。
受験勉強とか朝にやるのが良いと聞くでしょう?
理にかなっている事で、あらゆる分野で証明されています。
企業のトップになるような人は、まず間違いなく朝型人間です。
早寝早起きを心がけ、上を目指しましょう!!
きっと、よい未来がまっている事でしょう!!


まとめ


ウツになっている人に、頑張れと言うのは禁句です。
頑張れと言われるより、「辛かったね、大変だったね」と
いたわれる方が何倍も嬉しいです。
ただし、いたわれすぎて、他人に何もかもやってもらう事は
いけません。それは余計にウツが悪化するからです。
何かをする事によって気分が紛れるし、ウツの改善に効果があるからです。
家族なり、他人を頼りつつも、出来る事をとりあえずやってみる事が
大事です。先にも触れましたけど、掃除、洗濯、炊事、趣味。
なんでも良いので、出来る事をやりましょう。
周りにウツになっている人がいたら、その人の生活態度がだらしないと
言ってはいけません、孤独にしてはいけません、なおかつ過度の依存も
さしてはいけません。適度な距離感が大事ですね。
ゆっくりと休養できる環境を整えてあげましょう。
ウツは伝染もします。
ウツの旦那さんがいると仮定します。奥さんの立場からすると、この人が
ウツになったのは、私のせいでは思うようになります。
それはウツの入り口であります。感受性が強い人はウツになる
危険が大きいです。
ウツになっている人のソバにいるのが、怖いと感じる事もあります。
ウツ症状を凝視するのが恐ろしいと思うのです。
つい病人をどなったり、冷たい態度をとると、ウツは悪化します。
本人が自殺をほのめかしたりすると、
その場でじっくり話し合う事が必要です。
ウツには種類があると言いましたが、タイプによっては最悪を選ぶ
人がいるかもしれないからです。絶対に逃げたり、冗談を言っては
いけません。自殺は絶対に思いとどまるように
強く言っていた方がいいです。
自殺しないように極力注意する必要があります。
ウツが悪化している時には、希望がなくなり、             
死にたいと思う事もあるでしょう。
しかし、ウツは治るのですよね。
死にたいと思っている時は出口の見えない迷路をさまよっていますが、
通院すれば、自然と回復するので、とにかく病院へ行きましょう。
せっかく、最高にウツに効く薬があるのだから、プライドを捨てて
通院しましょう。プライドが邪魔して
せっかくの医療の進歩をうけないのは、あまりにも、もったいです。
自分の場合は、入院したい位に思ったものですが、
先生に、あなた位のレベルでは入院は出来ませんよと言われましたけどね。
実際、入院している人の話を聞くと、自分は軽度のウツだし
自分よりもっと悪い人は、たくさんいると思い知るでしょう。
そして、自分はなんて恵まれていて、考え方一つで
もったいない生き方をしていたとも思えます。
たしかに自分はウツに対する免疫はなかったのかもしれません。
それでも、幸せに生きれる方法はいくらでもあるし
通院さえしとけば、余計なウツにならなくてすむので、十分すぎます。
もう一度言いますが、ウツで苦しいなら、とにかく病院へ行って
治療をして、早くに幸せを見つけましょう。
生きているだけで幸せと思える事が山ほどありますよ、本当に!!

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