ヘルスケア事業を作るときのために、ぎっくり腰になったときの、備忘録

シンチャオ!!

今回はヘルスケア事業を今後創るときのために、メモ的に、ぎっくり腰(急性疾患)におけるペインや行動/思考に関する内容になっています。

予防サービスやヘルスケアサービスを作っている、これから作る方々のリサーチ元になってもらえればうれしいです。(インタビューなどもちろんOKです)

同時に、ぎっくり腰に罹ってしまった方に、少しでも役に立てばと思いますので、よろしくお願い致します。

きっかけ

12月3日の東京で起きた地震と共に突発的に起き上がり逃げる準備をして玄関に。揺れがおさまったのでもう一眠りしようと思ったら、腰がめちゃめちゃ痛くなっていた。

※地震が起きたら、防災鞄と靴をもって玄関に向かって外に出ると行動がプログラミングされているので、比較的大きな揺れがあるとこの行動に出ることが習慣化されている。玄関から建物外までの距離までも計測して、地震では絶対に死なないように常時対策をしている。

おそらく起床時は逃げることしか考えなかったので気づかなったが、このときに腰への負担があったのかもしれない。

案の定揺れがおさまると、腰が重く前屈や背屈ができなくなっていた、これはダメだなと予感がした。

しかし、様子を見ているとその日の夜には動けるようになり、外出もしていた。感覚としては腰がいつもより重いが、すぐに治りそうな印象。

本題①:1回目の病院に行くまで

痛みが発症してから3日目に念のため腰のレントゲンを撮りに、近くの病院まで自転車で行った。このとき病院を探すときに下記の手間と不安があった。

・レントゲンを撮れる病院が意外と少ない
・空いている時間をネット上で確認できないから、電話予約しかできない仕組みになっている
・当日予約してもほぼ空いていない
・予約できたと思っても、時間枠(例えば9:30-10:00)で予約している人で来院順になるから待つ必要がある(予約する意味があるのか?と思った)
・ぎっくり腰時の治療方法や処方箋の内容を探すのの時間がかかる
(痛みがひどくなくても医者は基本的にマネタイズ観点から処方箋をすることが多いので、薬の情報が欲しかった)

結局、Googleマップ上で、①近い②腰が専門③すぐに空いているを軸に病院を決めた。探し方としては、以下の手順。

・Googlemap上で、「整形外科」と検索
・Google上の口コミを確認
・「きれいだった」「予約が取りやすい」などの口コミではなく「対応の仕方」や「看護師の接客態度」などを中心に確認した。(医者の対応が悪い病院は看護師の対応も大方悪いという実体験の元で判断している)
・腰が専門で古すぎない治療院を探した。
(医院が古すぎると患者の傾向と治療内容に偏りがありそうと推測)
・予約をするために電話して予約

先生の事を詳細に調べたりすることはなく、レントゲンデータを基にヘルニアや疾患の判断を間違える医者の数は少ないとおもったから。

病院に行って、案の定待たされた。紙問診を終え診断して処方箋に。

薬局に行くと待ち時間が2時間と言われたが、薬を処方するのに2時間かかる理由が理解できなかった。違う薬局でも30分待たされた。何の業務に時間が多く発生しているのかは別途調べたい。人員が不足している様子もなかったし、接客に発生する時間は一人長くても5分程だろう。考えられることとしては、薬の在庫がなく他店舗などから取り寄せている?処方するまでに何かしらの申請と認可が必要になる?1患者の薬を処方(薬の組み合わせ設計)に平均的に時間がかかる。とかなのかな。

そんなこんなで、ひとまず、薬(湿布。湿布だけで30分。)をもらい、帰宅へ。

それからは順調に回復をして発症から6日目には出社できるレベルまで回復。しかし、歩行や移動時間が長くなるとともに腰が重たくなる傾向が強かった。

そして翌日早朝に激痛が走って寝返りが全くできなくなった。とはいえ飯を作れるほどの身体機能はあったので、すぎに回復するだろうと、腰に気を使いながら生活していた。

そして翌日....

痛すぎて夜眠れず、4時に目が覚めた。起きあがるのに5分はかかり、トイレが苦痛ほどに。腰の機能が全くしなくなった。

この段階で、個人的にはギックリ腰ではないのでは?と思ってしまった。初回から回復したのにも関わらず、痛みが出たことに違和感を覚えて、もしかしたら、分離症やヘルニアなどの可能性があるのでは?と思い怖くなり、MRIを取れる病院に行こうと考えた。

本題②:2回目の病院に行くまで

基本的な病院の探し方は、初回の探し方と同じ探し方です。ただ当日の朝は絶対予約できないと思ったので、開院の15分前に並び早く見てもらおうとしました。

ただ、初回時と違うのは、タクシーの移動がめちゃめちゃ苦痛でした。座位時には腹筋と腰の力を使って姿勢を維持するので、腹筋(特にインナーマッスル)がないとめちゃきついです。

病院についてからも受付(4階だった)まで移動するのが億劫だったり、補助がない中で、歩道を歩くのはめちゃめちゃ怖いです。明らかに腰が悪そうにして亀の速度で歩いているのに、勢いよく正面から歩いて来たり、後ろから追い越す人が多数です。

そんなこんなで病院に到着。そして悪夢が始まりました....

本題③:病院でのこと

開院前15分後に到着して受付で保険証を出そうと鞄を漁ったときに、とどめの一撃です。

「ピキッツツッツッツ」

その瞬間、受付の前の場所から10分間動けず、腰の機能が完全に停止しました。

10分経過したタイミングで、意を決して移動するも激痛です。どのくらい痛いかというと鼻呼吸をすると、腰全体に激痛が走ります。声を出しても激痛が走ります。

自動的に、呼吸、会話を制限されました。辛すぎて泣きたくなるのですが、泣くのも痛い、情けなさ過ぎて笑けてくるのですが、笑うのも痛い。泣いて過呼吸とかになれば終わりなので、泣き虫の人は気を付けてください。

なので、受付はすべて手話とわずかに出る声で対応しました。幸いにも、発症のきっかけとこれまでの経緯をすべてテキストでまとめていたので、Slackの画面を見せて状況を理解してもらいました。

ただ、地獄は終わりません。

なんと先生が医院に到着しないのです...笑

結局40分、立位で待ちました。1ミリたりとも動けないのでそれはそれで苦痛です。

メジャーでいうこれです...

画像1


そして診断をして、MRI、レントゲンを撮り、結果説明、痛み止め注射、点滴となりました。

痛み止め注射では、座位の体制を取れないので、立位で軽い前かがみになり、撃たれます。20~30秒ほど注入していたので、なかなかの量を筋肉注射されました。

ここでも地獄だったのが、注射完了後、全身から汗が出て、吐き気がし、目の前がふらつき、意識を失うと同時にベッドに横になっていました。

欠陥迷走性失神という、人間の本能的な反射なそうです。

失神直前には、家族、同居人、友達の顔など、大切な人たちの顔がアルバムの様に脳内で再生され、死ぬ間際ってこんな感覚になるのかと、人生終わったと思いました。

すぐに意識が戻ったらしく、そこからは痛みはほんの少し収まり、点滴を打ち安静な体制でベッドにて1時間程休んでいました。

このとき、やっと冷静になれたので、下記の点について介護士に聞きました。

・コルセットの使い方
・家での過ごし方
・大丈夫と思ってもよい身体状況

回答いただけましたが、

「先ほど意識戻ったときに説明しましたが~」の前置きで説明されました。TPOを知らないのかこの人はと思いながらも、診断終了時のみに口頭で説明する病院の仕組みが悪いと思いました。

インフォームドコンセントの手法が口頭であり、後から見返すことができる動画形式での提供は、コントレア株式会社が資金調達を行っています。

根深い課題を感じました。

説明を改めて受け、同居人に迎えにきてもらい、帰宅へ。

本題④:病院から帰宅までのこと

帰宅するまでに行った行動は、同居人に連絡を入れ、タクシーできて頂き、薬局で薬を代わりに受け取ってもらい、タクシーで帰りました。このときに感じた不安が以下です。

・座るだけで激痛が走るのにタクシーで座って帰れるのか?
・タクシーで寝るのは逆に起き上がるときにしんどい
・寝ながら帰れる救急タクシーのようなものはないのか?
・同居人が不在の際に、どうやって帰っていたのか?
・歩道を亀のスピードで歩くのは怖いぞ
・ひったくりにあったら腰が崩壊するぞ
・後方確認ができないので、通行人やバイクとぶつかったら終わるぞ
・とりあえず、一人はさすがに不安だぞ

幸いにも、同居人が起業をしており、時間に融通が利くタイプの人間だったので良かったですが、こんな人ごくごく少数です。基本的に時間に縛られて生活をしている人が複数なので、一人で帰れない状況下の患者が安心して帰れない課題が一番大きかったです。179センチ、体重87キロ、筋トレが趣味な巨体の僕でも、本当に不安でした。

本題⑤:帰宅時のこと

帰宅してからも本当につらいです。基本的にベッドから動けないので、必要物資は同居人に依頼します。

依頼した食料は、簡単に調理不要で食べれるもの。

・カップ麺
・おにぎり
・ウイダー
・カロリーメイト
・水

他生活物資は下記になります。

・膝の下に置くヨガマット
・コンセント
・充電器
・財布一式
・携帯
・スタンガン
・薬

これらを椅子の上に置いて、ベッドから手が届くような場所に設置します。
万が一の時のために、自宅にはスタンガン・警棒・タクティカルスティックなどの防護用グッズがあるので、スタンガンをベッド横に置いておきました。

この不安も根深い課題と感じました。

それからは安静にしながら、今は文字を打てるほどまで回復できました。

丁寧に対応してくださった先生と優しい看護師の方々と受付の方々に大感謝です。

おまけ:役に立つアイテム

最後に、ぎっくり腰になったときに最も役に立つアイテムを紹介します。

のばし棒です。

ベッドに寝ながら電気の消灯を行ったり、落ちたモノを拾えたり、杖になったりと、めちゃめちゃ便利ですので、ぜひ使ってみてください。

またぎっくり腰になったときは基本的に家で安静にして回復してから病院に行ってください。僕は焦って痛みが最もひどい日に病院に行き、診断までの動作で激痛を引き起こしました。

下腿のしびれや吐き気など、腰以外で症状がない場合は、ヘルニアなどの可能性は低くなるそうです。

最後にぎっくり腰にならないためには、日常の身体ケア管理をきちんと行う必要があることを痛感しました。それは運動だけではなく、姿勢や、体重移動の癖や、あるいは睡眠時のベッド、枕、椅子など、すべてです。

お金がややかかるものが多いですが、絶望的な痛みをなくせるのであれば、費用対効果は抜群です。

同時に、健康維持にはお金が必要で、生まれた家庭環境の裕福さと健康レベルの関係性や、社会的地位が高い人との健康レベルの関連性は深いのではないかと思いましたので、こういったデータも調べてみます。

4,000文字を超えてしまいましたが、こういったリアルな症例体験記を投稿・検索できるサービスも、病床時の情報検索における患者の不安を解決できるんじゃないかなと。

以上がぎっくり腰のリアル体験記でした。それでは!!

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