紙好きと公言するだけあって、デザイナーさんは、さっそく私のプロジェクトに合う紙をピックアップしてくれた。とある街のファミレスで打ち合わせをした。

彼女が持ってきた紙は、どれもウーン！と唸るほどストライクだった。表紙の紙は4種類。中面の紙は確か2種類。表紙は色のニュアンスも大事だけど、触り心地も大事だから、触りまくった。中の紙は、書き心地や裏写りを確認しながら書きまくった。

最終的には一番上にある、中面の紙と茶色の紙を選択した。最後まで悩んだのはもう一枚の赤茶色の紙。これがまるで皮のような触り心地で、ずっと触っていたいくらいだったから。色がもうすこし赤みが少ない茶色だったら、こっちを選んでいたかも。

そんな感じで、あっという間に使用する紙の候補は決まっていった。