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持ちものにお手持ちの○○が書いてあるから、引いてしまったので深堀してみる。


大人のためのビューティー講座

近所で開催されるという3カ月の美容講座。

なにしろ、私は美容というジャンルに
コンプレックスがあります。
どうせ、化粧をしても元から美人さんには
劣ってしまうしやっても意味がないと。
最初から悲観的なのです。

だから、持っている化粧品も少ないし、
何なら普段からノーメイク。
別に困っていません。

でも、〝美容”という言葉が気になります。

できないからこそ、
届かない領域だからこそ、
目に入ってしまいます。

あれです。
ダイエットしたいけど行動していなくて
ダイエット記事だけ追っているような状態。

大人のためのビューティー講座。
今回こそ、私、変われるかも……。
そんな淡い期待感を胸にチラシを見ます。

よしっ!と思って

これは、こんなに心惹かれるならば
申し込みしてもいいんじゃないか?
という、ささやきが私の耳に届きました。

チラシの下にあるQRコードを読み取ります。
『大人のためのビューティ―講座』のページを
見つけました!詳細を読みます。

ふむふむ。
開催日:第2火曜日10:00~12:00
(うん、いける!)
受講料:12000円ぐらい
(まぁ、払えるか……だって自己投資だもん!)
教材費:300円
(別で教材費がいるのか。うむ。)
女性限定です。
(これは、安心です!メイク中って変な顔だしね)
スキンケア&ヘアー&メイクトータルで学べます。
(これは、お得ー!)
持ちもの:お手持ちのメイク道具
(………いや、ないな。教材費300円の中に入ってないの?)

すっと、私は画面を閉じました。

!?
あれ?
何でだろう?
なんで、気持ちが「すんっ。」てなったんだろう?

わからないので、深堀してみる

最初は、淡い期待を胸にわくわくして
申し込み講座のページまで見に行ってみたのに、
いざ、持ちものを見て固まってしまった私。

どうしてでしょう?
自分に問いかけてみました。

「何で?やめたの?」
「だって、手持ちの道具を見られたら何て
言われるか……。恥ずかしいの。」

「それは、どうして?」
「安いファンデーションずっと使ってるから。
これじゃあよくないってわかってるから。」

「講座12000円は払えて、化粧品は買えないの?」
「うーん。どうしてかな。」

「本とか学びは買えて、化粧品は買えないの?」
「あぁ、化粧はしなくても大丈夫だけど、
本は私に必要だから。」

「そもそもビューティー講座がいらないんじゃない?」
「きっと、それに気づいたんだと思う。
違うな。この分野で、私が本気で変わりたいと
思っていないから
だと思う。今のままでいいって。
そんな、美容のことよりも今の私は書くことの方が
大切でしょって。」

「でも、興味はあるんでしょ?」
「……うーん。そうかもしれない。」

「両方、やっちゃえばいいんじゃない?」
「え?」

「だからー、両方やればいいじゃん。」
「うーん。本気で変わりたいって思っていないし、
力が分散されちゃいそうで、嫌かもしれない。
美容も、書くことも両方頑張ると……。」

「頑張らなくてもいいんだって。」
「!?」

「頑張らずに、興味のあることを
少しずつやればいいじゃん?この講座に
惹かれたのはもう一つ理由があるでしょ?」
「あ、美容家の人に会いたかったからだ。
この人、ブログで見たことあるなーって。」

「そう、講座うんぬんよりも会いたい人に
会いに行く方が大事でしょ?」
「そっか。そうかもしれない。
恥ずかしい思いをしてでも会ってみると
何か変わるかもしれない……。」

「恥ずかしい思いをするの?」
「だから、手持ちのメイク道具が……。」

「だったら、講座12000円分のメイク道具を買えば?」
「それは、何かイヤ。それだったら本がいい。
というか、自分に合うやつを探すまでいろいろ
試してみないといけないのわかってるから、
イヤなんだと思う。化粧品って肌に悪そうだし。
別にそのままの私で大丈夫。ここでも顔出ししないし。」

「(笑)頑固ね、あなた。」
「(笑)そうなんです。」

「で、本心は?」
「恥ずかしいって思っちゃうのは、私のプライド。
そこに気づけました。
やるなら、よく思われたいっていう承認欲求も。
でも、本心はぶっちゃけ今、興味の少ない
美容”分野よりも、学ぶ時間を投下するなら
〝書く”分野に絞った方がいい
って思います。
昔、保育士だった時に研修で自分の保育を
発表する会がありました。保育に自信がなかった
私は、発表するのが嫌で嫌でたまりませんでした。
場を間違えたって思っていました。だから……。」

「その経験を後悔してる?」
「いえ、後悔はしていません。」

「だったら、やるだけやってみたら?」
「いえ、こんだけ深堀してわかりました。
私、新しいことを〝知りたい”という興味が
あるだけで、実は〝美しくなりたい”とは
思っていなかった
ことに。
だから、ここに参加してもモチベーションが
あがりません。きれいになった自分にそこまで
ときめかないと思います。こんなもんかって。」

「で、結局どうするの?」
「この心理をそのまま書くことにします!」

というわけで書いてみた

あまり、こうやって自分を深堀する人は
いないかもしれません。
うちの夫に言わせると、自分に矢印が
向くのは嫌いだと言っていました。

私は、ガンガン自分に矢印を向けます。
自分はどう思ってるんだろ?
本音はどこだろう?
すごく気になります。
これが、長所:内省の力なのでしょう。
(ストレングスファインダーより)

日常のちょっとした心の変化に敏感になって
こうやって、自分を深堀していくのも楽しいです。
そっか~。実はそんなこと思っていたんだ!
って自分を再発見します。

もっと、深堀すると購買心理のテクニックまで
応用できるかもしれません。
例えば、私みたいに最後に購入ボタンを
踏みとどまってしまう人には、
持ちもの不用と書いてあげると、
集客が増えるとか。
逆に、お手持ちのメイク道具と書くことで
来てくれるお客さんもいるはず。
それは販売者が選別すればいい。
本当に美しい変化を楽しんでくれるお客さんを。

今回、この方と私はご縁がなかったけれど、
名古屋にいるから、
いつかまた会えるかもしれません。
そうしたら、
私はそれをネタにまた書くのでしょう。
書ける人になりたいから。
口紅よりもペンを持って。







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