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一人で過ごせることにも価値がある

この記事は1,776文字あります。個人差はありますが、3分〜5分でお読みいただけます。

このnoteではVoicy(音声配信)で配信した内容のテキスト版(簡易版)です。ぜひ併せてご活用ください!ちなみに、Voicyは下記チャンネルで毎日更新しています!

今回のテーマは、「一人で過ごせることにも価値がある」です。どうぞお付き合いください。


人付き合いにもスタイルがある

僕らは日々、集団で過ごすことは求められやすいです。
よく「みんなと仲良くしましょう」と掲げられることもあります。

背景には「みんなと一緒に過ごすことに価値がある」という思いがあるのかもしれません。

それが絶対ダメなわけでもないけれども、言っている側も本気で言っているわけじゃないこともあるかもしれません。

でも、そうした価値観だけが重視されてしまうと、集団に馴染めない、集団の居心地が悪いとなると、仲間に入れてもらいにくい、あるいは「ほら、みんなと過ごしたら」と積極的に誘われることも。

でも、人付き合いにはスタイルがあります。

発達障害の中でも、自閉症スペクトラム(ASD)の特徴を持つ人たちは人付き合いのスタイルに特徴があります。

例えば。

  • 人と関わるのが楽しいけど、上手くいかない

  • 人付き合いに意味を見出せない、それどころかストレス

  • 自分からは関わらないけれども、関わられるのは嫌じゃない

大事なことは、それぞれのスタイルを尊重することです。

一人で過ごすことでリラックスしたり、充実したり人もいます。

一人で過ごしていると、「寂しそう」とか「人と一緒に過ごしたらその楽しさに気づくんじゃないか」とか、人付き合いの量にばかり注目されがちで、それを増やしたいと思われます(あたり前と言えばあたり前かもしれませんね)。

でも、どのくらいたくさん関わるかよりも、質の方が大事ではないでしょうか。

どういうこと?

人といっぱい関わる(=量が多い)けど、トラブルが多いと生活上の負担は多いでしょう(=質は低い)。

人と積極的に関わるわけじゃない(=量は少ない)けど、必要な時には関わる、それでトラブルも少なければ、社会生活場はお互いに過ごしやすい(=質は高い)かもしれません。

いかに人との関わりの量にだけ注目するのではなく、人との関わりの中で不都合やストレスなく過ごせるスタイルを見つけていくことが大切だと、僕は思います。

メンタルヘルスの安定につながることも

小さい頃から、誰かと過ごすことの価値が高いと刷り込まれていると、誰かと過ごさなきゃ、一人で過ごすのはダメなんだと思い、いつも誰かと過ごしたがる人がいます。

でも、いつも誰かと過ごせるわけじゃありません。
相手には相手の都合がありますから、自分が話したいから話せるわけじゃありません。自分がリフレッシュしたい時に、誰かが付き合ってくれるわけじゃありません。

その結果、「なんで自分と過ごしてくれないんだ?」と不安定になることも。一人で過ごすのが上手な方は、相手の都合が付かなければつかないで一人で何しようかなと切り替えることができます。

コロナ禍も一人で過ごすのが上手な方は影響が小さかったように思います。

ある当事者の方が「ASD特性あってよかった」と教えてくれた方がいます。
どういうことですか?と聞いてると、「人と付き合いえないことでストレス抱えるなんて、ASDじゃない人の方が大変ですよね」って。

一人で過ごせることには価値がある

学校でも、みんなと過ごすことを求められすぎて疲れてしまうことがあります。

例えば。

休み時間に一人でリフレッシュできることで、次の授業からまた頑張れるかもしれません。でも、休み時間にリフレッシュできなくて、次の授業に集中できないなどが起きたりします。

集団と一人のどちらがいいなど、極端な話ではなく、それぞれの良さがあります。どちらの良さもありますし、どちらの価値も等しく高いものなんだと思います。大事なことは、それぞれの過ごし方を認めることなのではないでしょうか。

一人で過ごしたい時はそれも認めてほしいなと思います。
一人で過ごせることも大事な、大事なスキルなのです。

悩む時もあると思いますが、そうした時間も大事にしてみてはいかがでしょうか。

補足はVoicyの配信をお聴き頂ければと思いますので、宜しければVoicyの方も応援していただければと思います!

佐々木康栄

災害時に役立つさまざまな情報

これまでnoteにまとめていましたが、TEACCHプログラム研究会東北支部のホームページに集約しました。宜しければご活用ください。

寄付型セミナー(TEACCHプログラム研究会東北支部)

代表を務めているTEACCHプログラム研究会東北支部で、「寄付型セミナー」を立ち上げています。ぼくの衝動的な行動であることは自覚しています。それでも、今ぼくらにできることを考え、過去に配信したオンラインセミナーを再度配信させていただき、その売上(配信や販売に関わる手数料を差し引いた全額)を能登半島地震の支援・復興に向けた寄付することに決めました。宜しければ応援してもらえると嬉しいです。

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▼9月に大阪にて講演会をさせて頂いた「一般社団法人泉大津・発達支援勉強会Lien」さんが、「大阪府泉大津市、及び、泉州地域である近隣市町村一帯が、発達障がいや多様な子どもたちにとってより過ごしやすい地域に」を目指して、クラウドファンディングをされています。特に、4月2日の世界自閉症啓発デーでは、世界中がブルーライトアップされます。これは色々な人に目を向けてもらうための活動でもある一方で、それだけ予算がかかります。

そのため、どの地域でもできるわけではありません。今回、泉大津市内のブルーライトアップをしたい!という想いを叶えるためのクラウドファンディングです。目標金額は220万円です。ちなみに、これは行政と一緒に取り組んでいるものなので、「ふるさと納税」として寄付ができます。

ぼくも応援メッセージを出させて頂いています。どうか皆さんも応援していただけないでしょうか。

皆さんの応援が力になり、その力が地域を進める行動になり、その行動が当事者やご家族の未来になります。

一緒に地域の未来を変えるお手伝いをしてくれませんか?

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