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知能検査や発達検査の意味

この記事は1,130文字あります。個人差はありますが、2分〜3分でお読みいただけます。

このnoteではVoicy(音声配信)で配信した内容のテキスト版(要約版)です。詳しくはVoicyで聴いて頂ければと思います。

ちなみに、Voicyは下記チャンネルで毎日更新しています!

今回は「知能検査や発達検査の意味」というテーマです。
どうぞお付き合いください。


ウェクスラー式知能検

「WPSSI(ウィプシー)」という知能検査と「WISC(ウィスク)」という知能検査にどんな違いがあるのか、これらの検査で何が分かるのかというご質問をいただきました。

WPSSIもWISCも、ウェクスラー式知能検査という代表的な知能検査の一つです。この検査には年齢によるバリエーションがあって、2歳6ヶ月から7歳3ヶ月までのお子さんには「WPPSI」、5歳0ヶ月から16歳11ヶ月までは「WISC」と呼ばれる検査が用いられ、16歳から90歳11ヶ月までは「WAIS(ウェイス)」という検査が行われます。

ただし、年齢が重なる場合(たとえば、6歳のお子さんだと、WPPSIとWISCどちらを選んでもいい)には、検査を実施する側の臨床的な判断になります。

知能検査や発達検査では、何が大切?

検査には知能検査や発達検査があります。これらの検査は結果として数字が出ます。たとえば、いわゆるIQと呼ばれるものや、言語に関する領域や記憶力、推論する力など、さまざまな領域での数字が出ます。

そして、こうした検査はなんのために実施するのかというと、「支援のため」です。支援というのは、その方の支えになるということですから、検査をして考えを改めさせたり、何かを諦めさせたりするものではありません。

ただ、数字だけで支援を考えるのはとても難しいんです。


検査で数字以上に大事なことは、ご本人の認知特性(ものごとの捉え方や取り組み方の特徴)を確認することが最も大切です。たとえば、課題に時間がかかる場合でも、その背景には不器用さ、集中力、プランニング(効率よく段取りを組むことの難しさ)、正確性を重視しているとか、色々あるわけです。

どれでもいいじゃん?と思われるかもしれませんが、そんなことは全然なくて、どのような背景があるかによってその先の支援が変わります。

プランニングの問題があればプランニングをサポートしますし、正確性を重視しているのであれば、それが活かせるような課題設定をします。

繰り返しですが、検査は支援のためです。

ただ、ここまで書いてきたようなことは、検査結果の数字には表れない特徴でもありますから、それらを整理していくことが専門家の役割であり、専門性です。僕らはそうした専門性を高めていくために学び続けていく必要もあるのではないでしょうか。


より詳しくはVoicyを聴いてもらえればと思います。

では。

佐々木康栄

災害時に役立つさまざまな情報

これまでnoteにまとめていましたが、TEACCHプログラム研究会東北支部のホームページに集約しました。宜しければご活用ください。


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