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TEACCH研東北支部-会員限定座談会#4

この記事は2,649文字あります。個人差はありますが、4分〜6分でお読みいただけます。

本日は、代表を務めるTEACCHプログラム研究会東北支部の会員の皆さんと、オンライン座談会を行いました!今回は6名の方々にご参加頂きました。東北支部では、研修会だけに限らない活動をしていこうと思っており、その一つの会員の皆さんとの交流です。東北6県で一つの支部ですので、なかなかリアルので交流は難しい状況でも、"今できること”を大事にしていきたいと思い、こうした座談会を行なっています。

その他にも、これまで会員限定のコラムや動画配信をしてきました。これは会報や研修会とは別に、ぼくがコラムを書いたり、動画を撮影して配信するというものです。でも、東北支部には色々なお立場の会員の方がおられますので、会員の方にもゲストとしてご登壇いただき、意見交換したいと思っています。昨日は、ちょうど調理師の先生と「発達障害と食」をテーマに動画を撮影しました。

その動画については、東北支部の会員の方々にこれから配信予定です。ちなみに、今月は研修会がありませんので、下記2つを会員限定として配信予定です。

▼コラム▼
「今が悪くない」「居心地が悪くない」暮らしを目指して
動画(対談)▼約50分
発達障害と食事ー偏食の原因と対応

地域の課題

昨日の座談会では、「自分の地域で起きている課題」についてご参加してくださった皆さんと意見交換しました。

この10年間で、得られる情報も、受けられるサービスも格段に増えました。それは望ましいことです。もちろん、支援の質も上がってきました。熱心に地域で取り組んでおられる方々もたくさんおられます。必ずしも専門性に特化しているわけではなくても、利用してくださる方々が安心・安全に過ごせるように尽力してくださっている方々もいます。

それでも、まだまだ思っている以上に理解も支援も不十分であることを痛感した内容でした。その地域で全くサポートを受けていないわけではありませんが、サポートを受けている=その方にあった支援が受けられているではありません。

当事者の方が最も困っていると思いますが、医療、教育、福祉、それぞれの現場でのご苦労もあると思います。それでも、「ご本人は何を考え、感じ、どこで困っているんだろうか?」と、可能な限りご本人の視点から考えてみることが大切です。それが支援者の役割の一つだと思っています。

それでも、「考えているけれども難しい」「そんな理想論だけではできない」「こっちも一生懸命やっている」「周囲への影響もあるから」など色々な意見があると思います。もちろん、それぞれについて理解もします。だからこそ、自分たちだけで考えないで、地域に仲間を作り、そして勉強していくことが大切なんだと思います。

勉強するのには、時間もお金もかかりますから、そうした機会を作るのが難しいこともあるかもしれないし、できないという人もいるでしょう。周囲にそうした仲間がいない、かえって自分が浮いてしまうという方もいるでしょう。

それでも、たくさんじゃなくてもいいし、ちょっとでもいいんです。ほんのちょっとの理解や工夫や、大きな力になることがあるんです。ぼくの好きな言葉に、"ほんの少しの調整が大きな変化をもたらす"というものがあります。これは、2022年の世界自閉症啓発デーで、英国自閉症協会が掲げていたものです。

そうしたことに、東北支部として貢献していくためには、どうすればいいかをこれからも会員の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

意味のある知識につながるために

TEACCHの考え方を知ってもらうために、どのような活動をしていこうかということも昨日は意見交換しました。今はこれだけ情報がありますから、情報そのものは飛躍的に得られやすくなりました。

でも、そうした情報や知識をどう活用すればいいのかは、まだまだ支部として伸び代があります。どのタイミングで、どう実現していくかはまだ決めていませんが、以下のようなことを考えています。

◉ひろく知識を届ける
・東北支部として研修会を継続的に行う
・note、リーフレットなどを活用して情報発信をする(直接お会いできる場所には研修会やリーフレットなどを置かせてもらう)
・コラムや動画などでも、情報を継続的に届ける

◉知識をイメージに
・実践報告会などの機会を活用して、支援のイメージをつかんでもらう
・当事者やご家族たちの声を聞く場を設け、一緒になって取り組んでいく

◉知識を自分の実践に
・他団体が主催しているものでも、ワークショップのような実践研修は支部として助成しながら参加してもらう
・他団体ともコラボレーションしながら実践研修の場を設ける

◉仲間や繋がりを作り、地域を育む
・今のように定期的に集まって意見交換できる機会を設ける
・県や地域ごとにワークショップ(例えば、スケジュールの作り方とか)も開催する

会員限定コンテンツ

現在、会員限定の質問フォームを設けています。匿名にしようかとも思ったのですが、会員の方からのご質問であることを確認するためにお名前のご記入をお願いしたいと思います。ご質問については、全てにお返事できるわけではなく、会員の皆さん全体にとって有益だろうと思うものを中心に取り上げて、限定コラムなどで書いていきたいと思います。

座談会は、東北支部についてのご意見を皆さんから直接頂ける貴重な機会です。これからも会員の皆さんにご迷惑おかけするかと思いますが、助けていただきながら運営していきたいと思っていますので、宜しくお願い致します!

また座談会も開催していきますので、その際には会員メーリングリストでご案内します!

佐々木康栄

研修案内

6月18日(日)には、「わかりやすい支援ってなんだろう?ー構造化を参考にー」というテーマで研修会を開催します。

講師は、後藤 まほろ先生(認定NPO法人 みやぎ発達障害サポートネット
/TEACCHプログラム研究会東北支部役員)と、ぼくです。

詳細のご確認およびお申込みは下記URLよりお願いします。理論的な内容を佐々木が、具体的なアイディアのイメージを後藤先生にという分担ですので、宜しければご参加ください!

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各種SNSでも発達障害の支援に関する情報発信をしていますので、宜しければご活用ください。

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