見出し画像

「世襲」議員が多いのは「世襲」でない議員や候補者に馬鹿で無能な者が多いからである

野田佳彦元総理大臣の妄言

 立憲民主党内で比較的まともな議員であると私が考えていた野田佳彦元総理大臣からとんでもない妄言が発せられました。

 ルパンが3世以降も続いているという基本的な誤りもそうですが、立憲民主党、民進党、民主党において幹部として多くの「世襲」の候補者の擁立に関わってきているだけでなく、ご自身の出身母体でもある松下政経塾出身の政治家の度重なる不祥事に何の懸念も示さなかった野田佳彦元総理大臣が「世襲」にだけこのような懸念を示されるのはいかがなものかと思います。

なぜ世襲議員が多いのか

 なぜ世襲議員が多いのかと言えば、親が政治家ではない者と比較して親が政治家である者が政治家として優秀な者が多いからです。まず、当たり前の事実として、政治家の家庭は子に良質な教育を受けさせることができるそれなりの資力を持つ家庭が多いことが挙げられます。裕福な家庭に生まれた子であっても、私立の高等学校から自宅から通学することができないうえに物価の高い都内の、それも学費が高い私立大学に通わせてもらったにもかかわらずドロップアウトしてしまうような者がいたりしますが、家庭によっては国公立大学でなければ進学できない、自宅から通学することができる大学でなければ進学できない者が大勢いらっしゃいます。そればかりでなく大学や高校進学すらままならない家庭の子もいらっしゃいます。政治家の子はそのような家庭と比べて自分の得意とする分野の能力を伸ばし、苦手とする分野を克服する機会に恵まれていると言えるでしょう。

政治家の家庭という「英才教育」の環境

 教育における選択肢が多いという一般的な優位性とともに政治家の家庭では政治家として「英才教育」を受ける環境が揃っています。政治家である親の姿を見て政治というものを知る機会が一般家庭と比較して桁違いに多く、陳情に来る住民や国民の姿を見て世の中には解決しきれない紛争や問題があることを知ることもできるでしょう。
 河野一郎元農林大臣は、子である河野洋平元自由民主党総裁とともに列車に乗る時に自分と同じ等級の座席に座らせなかったと聞きます。自分は国民の負託を受けた国会議員であって、洋平はその家庭に生まれた子で何者でもないということを身をもって教えようとしていたのであると思います。政治家の家に生まれた子はそのような政治家としての「英才教育」を受ける機会があるからこそ、政治家として優秀な人材となる可能性が高まると言えるでしょう。そして、そのような機会を得ることができない「世襲」ではない政治家志願者はそれに負けないほどの研鑽を積まなければならないことになるわけです。
 そして、Xのポストなどで国民とバトルしている「暇」であるとし考えられない政治家は米山隆一衆議院議員や有田芳生元参議院議員のように「世襲」政治家のような政治を学ぶ「英才教育」の機会に代わってなさなければならない研鑚を怠ったとしか思えない「世襲」ではない政治家が多く、「世襲」の政治家は少ないような気がします。そのような点も選挙で有権者が「世襲」の者を選ぶ判断基準になっているのかもしれません。