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接客業の99%は面倒な仕事で、残りの1%が超絶ハッピーだからやめられない話。

新入社員には、よくこの話をします。

元々広告代理店の企画部門にいた私。
ホテル業界に転職してから、『面倒』と言う声を幾度となく耳にしました。

確かに憧れのホテルマンの仕事は、想像していたよりも接客している時間より準備の時間の方が長かった。と言う印象はあります。

ただ、それは失敗しないために必要不可欠なことで、『ホテルマンの仕事の根幹』である事に気づくのにそれほど時間はかかりませんでした。

不思議なモノで、先輩の言葉、これまでの伝統、環境と言うものは、影響力が強く、ライトサイドでキラキラ✨して入社した子達も次第に飲み込まれて、ダークサイドに…😅
いつの間にか、同じ言葉を口にしたり、耐えきれず接客業から離脱したり。

もったいないなぁ~と常々感じてきました。

故に、自分が役を手に入れてからは、初めから『面倒臭い仕事』であることを植え付けることにしています。

『今日から君たちは私たちの仲間です。
最初に伝えておきますが、私たちの仕事は、99%面倒臭い仕事です。
面倒臭いことをやって、お金をいただく仕事です。
では、なんでこの仕事を続けられるのか。
それは【お客様に感謝される】と言う超絶ハッピーな1%があるからです。』

ホワイトボードにはこう書きます。

接客業の楽しい瞬間の気持ちのバロメーター(いつもは手書きw)

『緑線は、私が広告代理店にいた頃の、多分一般的な会社社員の気持ちのバロメーター。赤線は、今、君たちといるホテルと言う仕事の気持ちのバロメーターです。』

『真ん中が、気持ちの普通と言う状態と思ってください。見て分かる通り、普通の会社は中心に近いところを上がり下がりしています。一方で私たちの仕事は、普段は下を走ります。手間のかかる面倒な仕事が多いからです。』

『ただね、この手間を越えた先に、ごくごく稀にお客様からとても感謝されることがあります。しかも直接伝えていただけます。その喜び、充実感足るや、私は前職では味わったことがありません。ここに中毒性がある✨』

『なので、私のチームでは面倒臭いと言うことは禁止です。仕事に慣れてくると意図的に超絶ハッピーな1%を産み出せるようにもなります。必ず続けていれば、その瞬間に出会えるので、まずは1回。お客様に向き合い、誠実に日々の業務をこなしてください。』

この話を伝えるようになって、私がいる事業所で迎えた新入社員は約20名。一年続かずに退職したのは1名。残りの19名は2年目、3年目、4年目に順調に突入してます。

『面倒臭い仕事』を率先してこなしながら。


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