小金森まき

小金森まき

最近の記事

うたの日 薔薇短歌まとめ

うたの日(http://utanohi.everyday.jp/)で、薔薇(首席)をいただいた短歌が100首になったのでまとめました。 うたの日に投稿した短歌はうたの日という場、ののさんの題じゃないと生まれなかったものばかりです。ののさん、うたの日のみなさん、いつもありがとうございます。 2021年2月9日~2023年12月10日(748首) 『晴』 屋上であなたと虹を見た日から好きな天気は雨のち晴れです 『秒』 一秒で押したシャッター思い出をまた一秒で削除してゆく

    • 苗『苗 第二歌集』を読んで

      苗と苗の歌集について<苗>は長井めもさん、カラスノさん、あきやまさん三名による短歌ユニット。第一歌集が2021年11月23日に刊行され、2022年11月20日東京文学フリマ35にて第二歌集が刊行された。内容は第一歌集を踏襲していて、個人連作(九首から三十首にパワーアップしている)、五十薔薇(web上の短歌投稿サイト「うたの日」の首席歌)、自選十首、そしてエッセイ、一首互評、田端会議と今回もボリューミーな内容になっている。 少し自分語りになるが、『苗 第一歌集』を読んだとき、わ

      • toron*『メテオール 01』を読んで

        toron*さんは書肆侃侃房より新鋭短歌シリーズ60 『イマジナシオン』を刊行している歌人。そのtoron*さんの個人誌『メテオール 01』を文学フリマ東京35で購入した。この本は「短歌+日記」の形式で書かれている。わたしはもともと好きな作家さんなどのエッセイや日記を読むのが好きなので、読む前から楽しかったのだけれど読んだらめちゃくちゃ楽しかった。短歌はweb上の短歌投稿サイト「うたの日」の投稿歌や各種新聞歌壇の掲載歌の他、なんと未発表作も収載されている。読んだことのある短歌

        • 『苗 第一歌集』を読んで

          長井めもさん、カラスノさん、あきやまさんの三人による短歌ユニット「苗」。その第一歌集を拝読しました。初読からは時間が空きましたが、改めて読み返して好きな歌を引きながら感想を綴ります。 ほとりへとひとりで向かう辞書からは編み尽くせない絹を纏って /長井めも 連作九首「緋鯉」より 長井めもさんの連作は、うたの日の投稿歌と雰囲気が違ってびっくりしました。終始仄暗さが漂っていて怪談のような怖さに惹かれる連作です。「ほとりへと~」の静かなうつくしさが好きですが、突き抜けた破調の「ア

        うたの日 薔薇短歌まとめ