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ちはるのファーストコンタクト

ファーストコンタクトは相互理解への第一歩。このマガジンでは、私が考えていることの第一歩をできるだけそのままの形で公開していきたいと思います。話題は、アドラー心理学、教える技術、研… もっと読む
毎週月曜と金曜にブログを書いています。それ以外の曜日では、過去記事の切り抜き、質問受け付け、本の紹… もっと詳しく
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#アドラー

【質問】アドラーはフロイトの弟子だったか?

2024年4月24日(水) 質問は「マシュマロ」からお送りください。匿名で送ることができます。 質問アドラーはフロイトの弟子だと書かれることがありますがそうなのですか? 回答実際は違います。これについては、アドラーが生きていた時からそのように書かれることがあったようです。アドラー自身はその誤解について死ぬまで怒っていたとのことです。 フロイトとアドラーが会ったのは1902年です。フロイトは「心理学水曜会」という研究会を主催しており、そこに新進気鋭のアドラーの出席を願い

【アドラー教科書】(1) アドラー心理学の本の構成からその特徴を知る

2024年4月16日(火) アドラー心理学の教科書を書いていくときに解決しなければならない課題はその本の構成をどうするかということです。具体的には章立てをどうするかということです。章立てには、そのテーマ、つまりアドラー心理学の体系や理論を、どのように見ているか、そしてそれをどのように表現するかということが直接的に現れるからです。 そこで、今回はこれまでに出版されたアドラー心理学の入門書がどのような章立てになっていたかということを見ていきたいと思います。

【考え】私が書いたアドラー心理学の本

2024年3月25日(月) 先日、日本アドラー心理学会(JSAP)から依頼された「アドラー心理学入門講座」の収録を済ませたばかりなので、頭がアドラー心理学モードになっている。 4月からは、noteでの「アドラーゼミ」と早稲田大学エクステンションセンター中野校での「アドラー心理学ゼミナール」もスタートする。 そんなわけで、これまで私が書いたアドラー心理学の本を振り返りつつ、ご紹介したいと思います。 2014年私が最初に書いたアドラーの本なので、思い入れも深い。エクステン

【お題拝借】アドラー心理学を知ってどう変わったか/社会人への授業や講演をするときの喜び

2017年1月29日 (日曜日は皆さんからの質問にお答えしています) 今回は「お題」を2ついただいております。 私がアドラー心理学を知ったのは、野田俊作先生を通じてです。もし私が変わったとしたら、それはアドラー心理学によってというよりも、野田先生の影響だと思います。野田先生はアドラー心理学にとどまることなく、科学を含み、科学を超えたあらゆるものの見方について教えてくれました。それは当時、実験心理学の一学徒であった私の考え方を大きく広げてくれるものでした。 当時に比較す

【本】シャフナー『自己啓発の教科書』:自己啓発の分類

2024年3月14日(木) 今回は、アナ・カタリーナ・シャフナーの『自己啓発の教科書』(日経ナショナル ジオグラフィック, 2022)を紹介します。 https://www.amazon.co.jp/dp/4863135270?tag=chiharunosite-22

【お題拝借】学生の頃の映画/『嫌われる勇気』のドラマ化

2017年1月22日 日曜日は「お題拝借」ということで、皆さんからの質問にお答えしております。今回は2つお題をいただいております。 子供の頃に見た映画は、世代的に「ゴジラ」や「ガメラ」のシリーズでした。怪獣ものの中では「サンダ対ガイラ」というのが記憶に残っています。ストーリーは覚えていませんが、やたら怖かったのを覚えています。 大学生になってからは、「早稲田松竹」という映画館に、授業の空き時間を利用して足繁く通っていました。早稲田松竹はまだ現役の映画館で、名画を二本立て

【本】ドリー・クラーク『ロング・ゲーム』/宮台真司・二村ヒトシ『どうすれば愛しあえるの』

2024年2月15日(木) ドリー・クラーク『ロング・ゲーム』ドリー・クラーク『ロング・ゲーム』(2022, ディスカヴァー・トゥエンティワン)をKindle Unlimitedで読んだので、そのメモ。

【切抜】アドラー心理学の「勇気づける」とはどういう行動か

2024年2月13日(火) 2020年4月1日 noteのサークルで「ちはる塾サークル」というのをやっています。現在、メンバー39人で、週1回のZoomミーティング(Zoom飲み)をやっています。このミーティングでは毎回メンバーからテーマを募って、それについて語り合っています。【注:現在はやっていません】 先日のミーティングのテーマは「勇気づけ」でした。アドラー心理学の中でも、勇気づけ (encouragement) は重要な概念でもあり、また魅力的なキーワードです。で

【ブログ】日本アドラー心理学会40周年記念総会@広島

2023年10月16日(月) 広島で開かれた日本アドラー心理学会(JSAP)の総会に参加してきた。私はしばらくの間、会員を辞めていて、2023年に復帰したので久しぶりの総会参加。JSAPはちょうど40周年を迎えるという年だ。受付でTシャツをもらったが、これは登壇者にプレゼントとのことで、ラッキーだった。

【本】山口周『ニュータイプの時代』:世界と自分の脚本を書き直す

2023年8月23日(水) 2019年8月29日 今回は、山口周『ニュータイプの時代』(ダイヤモンド社, 2019)を取り上げます。 要約ニュータイプは自分の「あるべき理想像(=ビジョン)」を思い描いている。理想像と現実の差分が問題(解決)である。良質な問題が希少化しているという現代の問題は、理想像=ビジョンが描けないからである。

【ブログ】アドラーゼミ2023年度A面が終了

2023年7月10日(月) アドラーゼミ2023年度A面の第7回最終回が終了した。アドラーゼミは今年度から開始した企画であり、その前身は、2021年度のアドラー心理学オンライン研究会(APOK)にある。このときは奇数月の最終日曜日に15-17時の2時間で開いていて、全部で6回だった。

【本】ディンクマイヤー Jr., カールソン, ミシェル『学校コンサルテーションのすすめ方』:アドラー心理学に基づく子ども・親・教員への支援

2023年7月5日(水) 2019年6月27日 今回は、ディンクマイヤー Jr., カールソン, ミシェル『学校コンサルテーションのすすめ方』(遠見書房, 2019)を取り上げます。

【雑談】早稲田大学エクステンションセンター中野校で「アドラー心理学入門」が9月に復活します

2023年6月11日(日) 早稲田大学エクステンションセンター中野校の夏講座として「アドラー心理学入門」が開催されます。 対面での開催は、2019年9月以来の講座となります。4年ぶりですね。常連さんはもちろん、アドラー心理学の全体像を学びたいという人も大歓迎です。土曜日開催ですので、クラスが終わったあとのアフターも楽しみです。たくさんの人に来てもらえるとうれしいです。 早稲田大学エクステンションセンター中野校「アドラー心理学入門」・講師:向後千春 ・日時:全2回 202

【質問】100万円貸してと言われたら/意味のない研究はあるのか/人間の性格は遺伝と環境だけで決まるか

2023年6月8日(木) 質問は「マシュマロ」からお送りください。匿名で送ることができます。 2019年10月20日 質問家族、心からの親友を無条件で信じる信頼するというのはわかるのですが、それ以外の人間関係、仕事での関係者ご近所さん、これから二度と会うことがないような通行人に対する心構えはどうすれば良いのでしょうか。そのような人々に突然「100万円貸して!」と言われたらアドレリアンはどう行動するでしょうか。