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ちはるのファーストコンタクト(2021年)

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2021年に書かれた「ちはるのファーストコンタクト」のすべての記事が読めます。週1, 2回発行します。一年で100本の記事を書く見込みです。
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記事一覧

008 [おとなの学び] リカレント学習の方法とその意味

私たちは、小学校、中学校、高校、大学などで膨大な量を学びます。しかし、それは準備運動に過ぎません。学校で獲得した知識とスキルを活かすのは、学校を卒業して社会人として活動し始めてからなのです。その段階になって初めて私たちは、自分が何も学んでいなかったことを痛感します。 でも、大丈夫。一度学んだことは、2回目はより少ない時間と努力で身につけることができます。だからこそ、おとなの勉強である「リカレント学習」が重要なのです。今回は、おとなの勉強はどうすれば楽しくなるかということにつ

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005 [おとなの学び] メモとジャーナルから生産ノートへ

私たちは小学生の頃からさまざまなスキルを習得していきます。その中でも、死ぬまで役に立つスキルはなんでしょうか。私は、「話すこと、書くこと」だと思っています。このスキルを実行している人は、いつまでも生き生きとしているように見えます。

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002 [おとなの学び] おとながおとなであるために「書く」

先日のエクステンションセンター「アドラー心理学入門講座」の中でこんなことを言いました。話したり、書いたりするのはそれだけではなく、話したり、書いたりすることによって自分の人生に意味を与えているのです。 今回は、おとながおとなであるために「書くこと」についての話をお届けしたいと思います。

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2021年もファーストコンタクトのご愛読ありがとうございました

2021年12月31日(金) 2021年のファーストコンタクトをご愛読いただき、ありがとうございました。ファーストコンタクトは2022年もこのまま書き続けていきます。月額500円の値札がついていますけれども、これはnoteのシステム上変更できないためこのままにしておきます。 2022年は基本的にすべての記事を全文公開で提供していきます。ですので、課金なしですべての記事を読むことができます。もし課金していただける場合のお金は、いろいろなところに行ったり、人に会ったりするとき

コンフォートホテルから「10ホテル制覇」のプレゼントをもらった

2021年12月29日(水) コンフォートホテルから「10ホテル制覇」のプレゼントとしてサーモボトルが送られてきました。ホテルのサイトのマイページにはこんなふうに記録されています。次のマイルストーンは「15ホテル制覇」で、プレゼントはワイヤレスイヤホンです。同じホテルに泊まってもカウントは増えませんので、増やすには意図的に泊まったことのないところに行くことが必要かもしれません。(これが狙いかも) こういうマイページの作り方はゲーム的でもあり、面白いですね。なんとか制覇しよ

GoodNotes5でのジャーナル書きも1年分が完了して、1年前の日誌を読む楽しみができた

2021年12月28日(火) 紙の日誌書きから、iPadのGoodNotes5でのジャーナル書きに移行して1年がたちました。だいたい1日1ページのペースで書き続けてきたジャーナルはフォルダの中に次のような感じで保存されています。1ヶ月分のジャーナルが1冊に収められています。 ジャーナルが1年分たまったことによって、これからは「1年前の今日」を参照する楽しみができました。そうでなくても、過去の日誌を読み返して、あたかも落ち穂拾いのように、話のネタを探すことはよくやります。

2022年度のオンライン研究会を美術館モデルで考える

2021年12月27日(月) 教える技術オンライン研究会(OGOK)の第5回目が終わりました。この研究会は隔月で開いています。次回2月の第6回で2021年度は終了となります。2022年度は、サバティカルでもあるし、研究会をどうしようかなと考えていました。 「美術館や博物館は学問のベース基地」という記事を書きました。美術館には、常設展と企画展があり、それを支える教育機能と研究機能があるという話でした。 オンライン研究会を、美術館や博物館のようなモデルにできるとしたら、何か

対面の講演とZoom講演とではどちらが聞き手の心に火をつけられるか

2021年12月25日(土) 久しぶりに対面での講演をしてきました。豊橋創造大学看護学科から依頼を受けてのFD講演でした。聞いている人の反応や表情を見ながら話をするのはいい感じです。やっぱり対面はいいな、という結論で終わりたいところですが。 この2年間にわたって、Zoomで講演や研修をしてきました。むしろ、そちらの方が普通になってしまいました。その上で、改めて対面での講演を眺めてみると、確かにやった感はある。しかし、講演が終わって、その会場から出てしまうと、日常に戻ってし

良いヒッティングパートナーを見つけよう

2021年12月20(月) 私の提案する「3ステージモデル」では、どんなことを学ぶのにも「入門段階/中級段階/熟達段階」の3つのステージがあり、それぞれに最も重要なことは「良いコース/良い仲間/良い師」であると主張します。 この中の、中級段階で一番重要なのは「良い仲間」です。良い仲間というのは、共に切磋琢磨し合う関係のパートナーです。テニスでいえば、良いヒッティングパートナーということです。良いヒッティングパートナーであるためにはいくつか条件があります。 (1) 実力が

アドラー心理学と心の立ち直り:勇気の心理学

2021年12月17日(金) 金子書房さんからの依頼で寄稿しました。「アドラー心理学と心の立ち直り」というお題で書きました。「立ち直る力」というシリーズの記事の1つです。 この記事では、アドラー心理学を「勇気の心理学」と位置づけて、人はどのように勇気を持って行動できるかということを書きました。勇気を持つための基盤として、Bettner & Lewの「Crucial Cs」というモデルを紹介しています。Crucial Csとは、Connect(つながる)、Capable(で

Zoom授業もZoom会議も平常運転になった

2021年12月15日(水) 12月も後半に入り、授業やゼミも残すところ3回くらいです。大詰めのところに来ています。2021年の授業を、ひとことで振り返ると「Zoom授業が平常運転になった」ということかもしれません。教員も学生も、Zoomで授業をすることに何ら特別なものを感じていないと思います。 これは喜ばしいことだと思います。ついでにいえば、教授会をはじめとした多くの会議もZoom開催が継続しています。これも大いに喜ばしいことだと思います。さらには、遠方にいる人たちとの

あまりにも当たり前のスキルはかえって学ぶ機会がない

2021年12月13日(月) 前回の記事では「良い球出しの方法はなぜか教えられていない」ということを書きました。教えられるべきスキルが、実は教えられていないことって意外とあるのかもしれないということでした。あまりにも当たり前のスキルは、かえって学ぶ機会がないということです。 そう考えると、次のようなスキルは、あまりにも当たり前すぎて、逆にみんなが学んでいないことにあたるのかなと思います。 ・コメントのしかた ・質問のしかた ・質問への回答のしかた これらのスキルは、ラ

良い球出しの方法はなぜか教えられていない

2021年12月10日(金) また、テニスの話です。レッスンでスクール生同士がラリー練習をする場合、どちらかが最初のボールを相手に打ちます。球出し、あるいはボール出しと呼ばれる行為です。コーチは球出しのトレーニングを受けていますので、常に相手が打ちやすいボールを出してくれます。しかし、スクール生同士だと、球出しがそう簡単にはいかないのですね。 最初の球出しがうまくいかない人が多いです。短すぎたり、長すぎたり、強すぎたり、弱すぎたり、いきなりスピンをかけたり、スライスをかけ

「つながりと所属」をベースとしたコミュニティの構築が広まるでしょう

2021年12月6日(月) AirBnB(https://www.airbnb.jp)は、メンバー登録したものの、まだどこかに宿泊したというわけではありません。しかし、このサービスのコンセプトには惹かれるものがあって、それはなんなのかと考えていました。 AirBnBのサイトを見ていて、「創業者からの手紙」というページがあるのに気づいて、読んでみました。そこに秘密がありました。 つながりと帰属意識(Connection and belonging) 私たちは、「つながり