2-教える技術19

【学びの場】08 入学試験の代わりに事前トレーニングを受けてもらう

火曜日は「教える技術/学ぶ技術」のトピックで書いています。しばらく「学びの場とその設計」という話題で書いています。

前回までに、学ぶ目的には「習得、居場所、勲章」の3つがあり、その重みづけは参加者それぞれによって違っていることをいいました。そしてその違いが参加者同士の亀裂を生むことがあります。学ぶ目的の違いをできるだけ小さくするためには、事前トレーニングを受けてもらうのが良い方法です。

事前トレーニングによって参加者のスキルレベルを合わせることができると同時に、トレーニングの方法を体験してもらうことで目的を合わせることができるからです。そして事前トレーニングをくぐり抜けることができたかどうかをチェックすることで、それにかける情熱のレベルを合わせることもできます。

このように事前トレーニングは有用性の高いものです。もし入学試験のようなものを実施して受講生を絞っているのだとしたら、事前トレーニングを受けてもらいその結果によって絞った方がいいでしょう。入学試験よりも事前トレーニングの方がよりよい方法になるためには以下の点に留意します。

(1) ある程度の期間のトレーニングを設定すること

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