7-お題

【質問】手帳術が気になる/アドラー心理学は外交にも使えるか

日曜日は皆様からの質問やテーマをいただいて「お題拝借」で書いています。質問は「Peing 質問箱」からお送りください。匿名で送ることができます。

今回は、2つ質問が届いています。

[Q1] 先生はご多忙だと思いますが、やりくりをどのようにしていますか?手帳術(あな吉手帳、バレットジャーナル、逆算手帳、ガントチャートなど)を使っていますか?私は大学生で、自分に合う方法がまだ見つかりません。手帳術が気になっています。

手帳術についてはそれこそ人の数だけ流儀があるのだと思います。また、商品化された手帳も、古くは竹村健一の「これだけ手帳」からコヴィーの「7つの習慣手帳」、「ほぼ日手帳」までたくさんのものがあります。最近では、手作り手帳として「バレット・ジャーナル」も広まっています(私も影響を受けました)。

高い手帳も100円の手帳も、会社で配付している能率手帳も、自由に試してみればいいと思います。でも、ただひとつ言えることは、持っている手帳で人生が変わることなどないということです。人生が変わるとしたら、その手帳に何を書くかということだけが影響するのではないでしょうか。そのとき、手帳は自分の手になじむものであればなんでもいいのでしょう。

私は移り気なので、使う手帳も書き方もそれこそくるくる変わってきました。最近は、写真のように、A5判のマンスリースケジュール帳と同じA5サイズの5ミリ方眼のノートです。

スケジュール管理にはスマホやパソコンは使いません。このスケジュール帳だけです。2箇所以上にスケジュールを記録すると転記ミスがゼロではなくなりますので、この1冊だけで、スケジュールを管理します。このノートをなくすと大変なことになりますけれども、幸い今までそういうことは起こっていません。赤い表紙を選んでいるのは目立つようにするためです。

スケジュール帳を見開き1ヶ月(そして月曜始まり)のノートにしているのは、先のことが見通せるからです。野口悠紀雄の「超」整理手帳は8週間を見渡せる蛇腹式スケジュールが特徴です。これによって先の締切を見越して仕事を進められるというのが売りです。私の場合は、そこまで見渡せなくても、1ヶ月分を一覧できれば十分ですので、マンスリーにしています。1ページめくれば来月のこともすぐわかります。逆に、見開き1週間のウィークリースケジュールは使いません。先が見渡せませんし、分刻みの区分けは私には不要だからです。

A5判の5ミリ方眼ノートにはスケジュール以外の全てのことを時系列で書きます。ToDoリストも、アイデアも、議事録も、メモも、全て起こった順番に書き留めていきます。これが「ノート一冊主義」です。ノート一冊主義の良いところは、書き留めたものはすべてこのノートにあるはずなので、探せば見つかるという確信があることです。

本を読むのに疲れたときは、このノートをパラパラとめくって読んでいます。そうするとやるべきことを思い出したり、昔のアイデアに新たな展開を付け加えることができたりします。私のノートの使い方はこんな感じです。

[Q2] 1月28日の読売新聞のコラム「編集手帳」に、韓国の低空飛行問題にアドラー心理学の「過去に縛られない」「対人関係の基礎に無条件の信頼を置く」という思想を発展させて、日韓両防衛当局は信頼醸成すべきだ、と書かれていました。向後先生は外交においてもアドラー心理学は活用が可能だと思いますか?

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