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【質問】アドラーはフロイトの弟子だったか?

2024年4月24日(水)

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質問

アドラーはフロイトの弟子だと書かれることがありますがそうなのですか?

回答

実際は違います。これについては、アドラーが生きていた時からそのように書かれることがあったようです。アドラー自身はその誤解について死ぬまで怒っていたとのことです。

フロイトとアドラーが会ったのは1902年です。フロイトは「心理学水曜会」という研究会を主催しており、そこに新進気鋭のアドラーの出席を願い、招待状を送りました。この始まりからも「弟子」関係ではないことが明らかです。

水曜会でのフロイトとアドラーの関係は良好で、互いに才能を認め合っていました。特にフロイトはアドラーの初期の論文「器官劣等性の研究」を絶賛しました。これはのちにアドラーの「劣等感とその補償」の理論に展開します。しかし、これはフロイトが主張した性欲動の優位性と対立することになり、結果としてアドラーはフロイトと別れ、独立して自ら個人心理学を打ち立てることになります。

この期間、アドラーがフロイトと対等に論争することはありましたが、弟子関係であったことは一度もありませんでした。

この時代の話はとても面白いので、興味がありましたら、フーパー、ホルフォード(鈴木義也訳)『初めてのアドラー心理学』(一光社, 2005)をお読みください。


質問

先生はどこでどうやって行動分析を身につけたのですか?トレーニングプログラムなどを受講されたのでしょうか

回答

特にトレーニングは受けていません。あえて言えば、大学学部生の頃に、シロネズミを使って実際にレバー押しのオペラント条件づけを実習でやったことでしょうか。世にいう「スキナーボックス」を自分の手で体験できたことは、私の体に染み付いています。


質問

eスクールでお世話になってます! 先生の講義を受けていて思ったのですが、北海道日本ハムファイターズの松本剛選手に似てると言われたことはありませんか??

回答

初めて言われました。ちなみに「向後さんは◯◯に似てますね」と言われることがあまりない人です。特徴がないからでしょうか。


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