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【アドラー心理学の原点】(3) 愛、交友、仕事という人生の課題

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2023年1月28日(土)

2000年7月20日のブログより

金沢での野田俊作さんの講演会を聴きにいった。午前に講演2時間、午後に質疑2時間の構成。聴衆は50人前後。その内容の私風メモを書き留める。

すべては「つきあいの悩み」である

アドラーは「人間が抱える問題はすべて対人関係の問題である」という。しかもそれは、「現在における」対人関係の問題だと。たとえば、拒食症そのものは直せない。しかし、人間関係を改善した結果、拒食症は治るかもしれない。拒食症という「症状」をその人自身が「何のために使っているのか」が問題なのだ。

「心の悩み」は、実はすべて「つきあいの悩み」である。つきあいの悩みを触らずに、心の悩みを触ることはできない。

人生の課題は3つ

アドラーは人生の課題(ライフタスク)として「愛、交友、仕事」の三つを挙げた。これを人間関係の軸で並べてみると、「長続きし、運命をともにする」人間関係(=愛)、「長続きするけれども、運命はともにしない」人間関係(=交友/友達の借金までは肩代わりしない)、「長続きしない」人間関係(=仕事/職場を移れば関係もとぎれる)と整理することができる。問題が起こったときはまず、「長続きし、運命をともにする」人間関係(=愛)の領域で問題があるかどうかを探るのがよい。

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