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【書く技術】05 ミントのS-C-Qモデルで文章の最初の導入部を書く

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。研究を含め、あらゆる活動のアウトプットをするための基礎スキル「書く技術」について書きます。4月18日(木)に技術評論社から出された『伝わる文章を書く技術』もご参照ください。

前回は、研究のための文章では、飛躍を嫌うということを言いました。飛躍させないために、接続語を使ったり、単語を繰り返して使うことによって、文と文の間を埋めていきます。このようにすることで「壁」を作っていきます。

今回は、「序論」や「まえがき」と呼ばれる、文章の導入部分の書き方について説明していきます。

文章を書くのは何か伝えたいことがあるからです。これを「主張 Claim」と呼びます。たとえば今あなたが読んでいるこの文章で、私が主張したいことは「まえがきはミントのS-C-Qモデルで書くといいですよ」ということです。しかし、この主張をいきなり書いても、読み手はなんのことだかわかりません。ですので、この主張に導くための「導入 Introduction」つまり「まえがき」が必要です。

文章の出だしである「まえがき」を書くのに苦労する人はたくさんいます。ワープロを開いて白いページを見たとたんに頭が白くなってしまうという人もいるでしょう。最初の文が浮かんでこないのです。このように文章の出だしをどういうふうに始めるかで悩んでしまうと、なかなか先に進みません。

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