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【アドラー実践】(13) アドラー心理学をどう学ぶか:アドラー心理学のリファレンス

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。

早稲田大学エクステンションセンター中野校での「アドラー心理学実践講座(全8回)」が終了しました。現在は、この内容を振り返りながら連載しています。

前回は、アドラー心理学の入門として書かれたお勧めの本を紹介しました。まず、ドライカースが書いた『アドラー心理学の基礎』(宮野栄訳, 野田俊作監訳, 一光社, 1996)。そして『初めてのアドラー心理学』(一光社, 2005)を紹介しました。

今回は、リファレンス用の本を紹介します。リファレンス用の本は、いつでも参照すべきもので、たとえば専門用語としてのきちんとした定義を確認したいときや、アドラーやその弟子たちがオリジナルの文章としてどのように書いていたのかということを調べたいときに参照する本です。

自分でアドラー心理学について何事かを書こうと思う人であれば、アドラーとその弟子たちの言葉までさかのぼって確認した上で、自分の文章を書くべきです。たとえば『嫌われる勇気』はそれ自身がアドラー心理学の「1つの解釈」ですので、そこからアドラーの言葉を引用するのではなく(それは「孫引き」と呼ばれます)、リファレンス用の本を参照して、そこから引用するべきです。面倒ではありますけれど、そうすることで研究の石を1つ積み上げることになります。

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