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【アドラー心理学入門】#04 逆さメガネをかければ世界の別の見方を体験できる

月曜日はアドラー心理学のトピックで書いています。

アドラー心理学にアプローチする道のりとして次の5つの種類を提示しています。

(1) 5つの基本前提
(2) 3つのキー概念
(3) 治療技法とケーススタディ
(4) 応用領域
(5) 現代心理学へのつながり

前回は「(1) 5つの基本前提」の目的論について説明しました。

アドラー心理学が採用する5つの基本前提とは「目的論、全体論、仮想論、社会統合論、主体論」です。これらの仮定が世界を解釈するための枠組みとなって、その上で理論が構築されていきます。その枠組みを採用するのは、最初は違和感があるかもしれません。

心理学の実験で「逆さメガネ」というものがあります。これはプリズムを組み合わせたメガネで、それをかけると見えるものすべての上下が逆さまになって見えます。つまり、床が上にあり、天井が下にある世界が見えます。

逆さメガネをかけて生活すると、最初は違和感があって、歩くだけでも大変です。しかし、逆さメガネをかけ続けて、2、3日過ごしていると、自分の知覚が見え方に順応してきて、だんだんと普通に暮らせるようになります。そのときもはや逆さまであるという違和感はなくなります。

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