2-教える技術ヘッダ

すべての授業、研修、講座、講演でマイクロフォーマットを使う。

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私の授業や研修、講座、講演、ワークショップなどは、すべてマイクロフォーマット(*文献)という形式を使って組み立てられている。

マイクロフォーマット形式 による授業/研修設計は、基本的に30分を1ユニットとして、以下の要素で構成する。

(1) 15分間のレクチャー
(2) 10分間のグループワークや議論
(3) 5分間の全体シェア
(4) 質問カードへの回答

マイクロフォーマットは、以下のことを実現するためのものだ。

(1) 受動的な形態であるレクチャーをできるだけ短い時間で区切る
(2) グループ内の対話によって個人内の思考を外化する
(3) 全体シェアによって他のグループのアイディアを参考にする
(4) 1ユニット終了するごとに参加者が用紙に記入した質問をまとめて受付け、講師はすべての質問に回答する

マイクロフォーマットを使って授業や研修を設計すると、以下のような効果があるので、ぜひ下記文献を参考にして使っていただきたい。

(1) 短く簡潔なレクチャーを集中して聞いてもらえる
(2) グループワークと議論によって参加者の活動が促される
(3) 全体シェアによってグループの偏りによる不満が解消される
(4) 質問カードを使うことで心理的な圧迫なしに質疑応答ができる

(*文献) 多喜翠・堂坂更夜香・向後千春(2016)マイクロフォーマット形式による研修の実践と効果の検証『日本教育工学会論文誌』40(Suppl.), 25-28.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjet/40/Suppl./40_S40018/_pdf

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