2-教える技術19

【コーチング】14 アドラー心理学に基づくコーチングは何をするか

火曜日は「教える技術/学ぶ技術」のトピックで書いています。しばらくコーチングの話題で書いています。

前回は、傷ついたり、怒りを覚えたりするのは、まさにそれが「痛いところを突かれた」ということだと言いました。それは、自分が努力しているにもかかわらず、うまくいっていないことを指摘されたということです。そこを回避して逃げるか、それとも正面から挑戦するかという決断をすることがポイントです。

「あること」を他人から指摘されることで傷ついたと感じるなら、その「あること」の先にあなたが目指しているものがあります。傷つくという感情は確かにつらいかもしれません。しかし、あなたが目指しているものを再確認させてくれるというメリットがあります。せっかくですので、傷ついたことをきっかけにあなたが目指すものを確認してみましょう。それを実現するためにはどのように努力や練習をすればいいのかということを考える時間を作りましょう。

ここまでの「アドラー心理学に基づくコーチング」をまとめてみると次のようになるでしょう。

・コーチとクライエントは対等な立場として契約する。
・コーチはクライエントが目指している自己理想を明らかにする。
・コーチはクライエントの普段のライフスタイルを明らかにする。
・自己理想を目指す努力をじゃまするのは自分の私的感覚(価値観)である。
・コーチはクライエントの私的感覚を明らかにしながら努力を支援する。
・そのときの傷つくという感情はその先に自己理想があることを示している。
・ネガティブな感情をシグナルとして使いながら努力することを学んでもらう。

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【コーチング】14 アドラー心理学に基づくコーチングは何をするか

向後千春

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向後千春

早稲田大学人間科学学術院教授。博士(教育学)(東京学芸大学)。専門は、教育工学、教育心理学、インストラクショナルデザイン、アドラー心理学。ちはる塾主宰:http://cricenter.wordpress.com/

ちはるのファーストコンタクト

ファーストコンタクトは相互理解への第一歩。このマガジンでは、私が考えていることの第一歩をできるだけそのままの形で公開していきたいと思います。話題は、アドラー心理学、教える技術、研究アイデア、雑談などです。
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