6-注目記事2

【注目記事】「人・本・旅」/小学校・中学校の不登校は4年連続で増加/iPadに書きながら授業をする

土曜日は「注目記事とヒント」を書いています。Facebookでシェアした記事を取り上げて感想やコメントを書きます。

52 「メシ・風呂・寝る」から「人・本・旅」へ

では、どうすれば生産性を高められるかと言えば、僕はいつもこんなことを提案しています。労働時間を2時間×3、4コマにして、ちゃんと休んで、「人・本・旅」の生活をすることです。「人・本・旅」とは、人に会う。本を読む。最後の「旅」は、現場のことです。おいしいパン屋さんができたら、行って、買って、食べて、初めておいしさが分かります。脳に刺激を与えなければ、アイデアなんか出てこないんですよ。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO19821970Z00C17A8000000?channel=DF070420172353

「人・本・旅」のキーワードはいいですね。人に会い、本を読み、旅に出る。そのための時間を作る。そうすれば良いアイデアが出てきて、生産性が高まる。生産性が高まって、空いた時間を再び「人・本・旅」にあてる。そんな良いサイクルを回したいです。

旅というのは「現場」を見ることだというのもいいです。自分の職場だけにいると、いつの間にか世界が見えなくなってしまう。限定された人間関係の中で息苦しくなってしまう。そんなときに旅に出るのは効果的です。世界は広いし、まだまだ見たことのないものがある。自分がキリキリしている間でも、世界の時間はゆっくりと確実に過ぎていくことを確認する。

53 小学校・中学校の不登校は4年連続で増加した

文科省は近年、毎年60億~70億円もの予算を投じ、不登校対応に取り組んできました。予算の大半はスクールカウンセラーの配置拡充に使われています。それもあって、不登校が減少傾向にあった2008年~2012年のあいだ、文科省はその理由として「スクールカウンセラーなどの対策が功を奏している」との見解を示してきました。しかし、その後は増加傾向を続けています。文科省はこれに対して「不登校の増減に関わらず、児童生徒の社会的自立を目指し、個々の児童生徒の状況に即した支援を引き続き行なっていきたい」と言うだけに止まり、数の増減については明言を避けました。
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiishiko/20171113-00077440/

注目すべきなのは、2008年から2012年にかけては不登校が減少傾向にあったのが、2013年から4年連続で増加傾向に転じたということです。この事実は、2013年からスクールカウンセラーの扱いを超えるような構造的な変化が起きているのか、あるいは、そもそもスクールカウンセラーの配置が不登校を減少させてきたという因果関係がなかったのかということを検討することを迫っています。スクールカウンセラー政策の成否を検討するような研究が、これからのポリシーメイキングのために必要とされています。

私の考えでは、学校システムに合わない人たちは一定の割合でいると思います。そうした人たちが無理にガマンをしなくなってきたということかもしれません。そうすると学校に替わる勉強のためのシステムが必要になってきます。そうした選択肢を増やしていくことが唯一の解決策であるように思われます。

54 iPadに書きながら授業をする

授業や会議の板書はすべてiPad Proで行なっているという塩澤さん。iPad Proで講義をするにはApple TVを介して画面をワイヤレスでプロジェクターやモニターに映し出します。これだけだと、大学で見かけるパワーポイントの講義とあまり変わりません。しかし、iPad ProならApple Pencilで書き込めばそのままリアルタイムで表示されるので、まさに板書感覚。しかも、教室中を歩き回りながら板書できますね。その上、画像や映像資料、Webサイトの表示、Webサイトの画面をキャプチャして手書きで書き込んだり、PDFファイルに書き込むなども思いのままです。
http://the360.life/U1301.doit?id=1573

これはやってみたいです。私は講演でも、授業でも、eラーニングのビデオでも必ずスライドを作ります。それはスライドの提示が、聴き手の理解の助けになることと、自分自身の話が脱線しすぎないようにするために役に立つからです。また、板書をしながら話すと時間がかかるということもあります。

とはいえ、スライド提示しながら早口で説明を進めると、理解が追いつかないこともあるでしょう。そういうときは、塩澤先生がやっているように、資料を配置しながら、そこに手書きで書き加えつつ説明をするというスタイルがいいのかもしれません。

また、ゼミのときには、ゼミ生が作ってきたスライドや原稿を見ながらコメントを書き加えていくというスタイルもいいかもしれません。いずれにしてもやってみようと思います。

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