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アフリカの「M-PESA」から見える、みんなの銀行の未来

皆さんこんにちは。元損害保険会社員のKoh+です。



日本初の完全デジタルバンクとして只今絶賛フィーバー中のみんなの銀行ですが、「何が凄いん??(^q^)」と思う方もいらっしゃると思います(私も)

今回の記事は、既存の銀行システムを根本から覆すかも知れないこのサービスを、アフリカで猛威を奮っているある事例を参考に解説しました。

どうぞお楽しみください。



今回の記事は以前のこちらの記事の続きといえば続きですが見てなくても大丈夫です👍





前記事の要約:みんなの銀行とは

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・スマホと身分証があれば誰でも今すぐ銀行口座が作れてしまう

・アプリベースで開発されているので銀行側のコストが異常に減らせる

・スマホで完結するので支店や銀行員がもういらない


利用者側からすると「ネット銀行の延長的な感じね」という印象ですが

銀行側からすると、完全にデジタル上で完結してしまう銀行が成立してしまうため、これまでの銀行として積み上げてきたシステムやアセットが崩壊してしまうので、銀行業界をぶち壊すのでは?という意味を込めて


や ば い ・ ・ ・


と表現させていただきました。




みんなの銀行の将来性

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前回の記事から再三に渡り、「スマホで銀行のシステムが完結してしまう」ということを言ってきましたが、これが本当に凄いことなのか、いまいちピンときてない方々もいると思います。

なので具体例を用意いたしました。

それが、今アフリカで爆発的に広がっているモバイル送金サービス


「M-PESA」


です。




アフリカでは銀行を持たずスマホで完結する「M-PESA」が生活基盤になっている

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アフリカは、中国、インド、その次に世界を握るであろう覇権国としていま一部では話題になっています。

なぜかと言うと、2050年には人口増加率から推測すると、世界の人口の三分の一近くがアフリカ人になることがほぼ確定しているからです。

その数はなんと25億人

人口増加率

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引用:https://drive.media/posts/14786


そんなアフリカでは2019年時点で2200万人がM-PESAを利用して生活しています。


M-PESAができることは

・Send Money(送金)
・Withdraw Cash(引き出し)
・Buy airtime(通話料購入)
・M-Shwari(銀行口座機能)
(預金をしたりローンを組むことなどができる、いわゆる口座機能。M-PESAとは別に登録が必要。)
・Lipa na M-PESA(支払・決済)
(電気代や水道代・学費などの支払いを自動的に決済してくれる機能)
・My account(アカウント情報)

です。


そうなんです。銀行とほぼ同じ機能がモバイル端末で完結してしまっているんです。



アフリカは一部の富裕層しか銀行口座を持つことができない現状に対して、デジタル革命により銀行口座を持つというハードルを飛び越えてその先へいってしまいました。(リープフロッグ🐸)

そして現在のアフリカ人口の最も多い、ボリュームゾーンと言われる世代はなんと20歳前後です。(日本は40代後半)

つまり、今後の世界の覇権を握る(人口的に)国は銀行口座を持たず、スマホor携帯電話で生活を成り立たせてしまう時代がすぐそこまで来ているということになります。



スマホが出たばかりの頃は、「私はガラケーでいいわ、、、」と言っていた人達が今ではスマホを使いこなしているように、技術が後退することはありません。

もし、これからの若い世代がスマホで完結する銀行口座を使いこなすようになってしまえば、わざわざ支店に行って銀行を使用するということは今後無くなっていくでしょう。

そうなった時に既存の銀行業界がどうなるのか。

銀行というシステムがどうなっていくのか、想像に難くないのではないでしょうか。。。





開発したのは地銀の「福岡銀行」

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余談にはなりますが、この「みんなの銀行」を開発したのはまさかの地銀「福岡銀行」です。

既存の銀行業務を奪うかのようなデジタルバンクを生み出したのが地銀だというのは、何か胸が熱くなるものがありますね←

福岡銀行は「世の中は今後、既存の銀行システムがいらなくなるだろう」という予測を立て、国内で先手を打ったのだと思います。


ちなみにみんなの銀行の開発に協力したのはコンサル会社「アクセンチュア」です。

コンサルって凄い。。。




まとめ

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・銀行のシステムはスマホで完結していく

・アフリカでは既に銀行がなくても生活できる世界になっている

・技術はもう過去にもどらない

・地銀がデジタルバンクを開発するという本気度


というわけで今回の記事は以上になります。

デジタルバンクに興味を持っていただけたら幸いです。回し者ではないですぅ←




今回の記事は以上になります。ご視聴ありがとうございました。

それではまた次回お会いしましょう。

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