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クラシック、私の10大事件簿

長年クラシックコンサートに通っているといろいろ事件がある。

ワイドショーネタにもなったサントリーホールでの聴衆乱闘事件の場にこそ居合わせなかったものの、私もそれなりの「事件」を目撃してきた。

今回はその中から10個、ご紹介したい。

1 コバケンの「わが祖国」で、聴衆が総立ち

2002年のチェコ・フィルとの来日公演で、十八番の「わが祖国」を指揮。

演奏後に恒例のスピーチがあり、サントリーホールの満場の聴衆が総立ちになった。
日本語のわからない団員たちはコバケンのカリスマ性に驚いたかもしれない。

何のことはない。「チェコ・フィルの今後の日本公演の成功を祈って、皆さまご起立して拍手をお願いできませんでしょうか」とコバケンが頼んだのであった。

2 ゲルギエフのコンサートで拍手なし

私はただ一回ウィーン・フィルを聴いたことがある。

世界一のオーケストラだから円安になる前から高かったが、その公演は割安で、チャイコフスキーの「悲愴」のみで10000円。

ゲルギエフの故郷オセチアにおける地震のチャリティコンサートであった。

「チャリティなので、拍手はご遠慮ください」と異例の通達が。

沈鬱な第4楽章のあと、無言で指揮者と団員が去り、聴衆も無言で去る何とも不思議なコンサートだった。

3 宇野功芳、指揮棒を投げる

以前も書いたことがあるが、私が16歳で初めて行ったクラシックコンサートがこれ。

ベト7のラストで聴衆に背を向けたまま客席に指揮棒を放り投げた宇野功芳。

まさに「命をかけた遊び」だった。私も「豆腐にマヨネーズをかける遊び」くらいならできそうだが……。

4 ミスタッチだらけの青木十良


武蔵野市民文化会館にて。「80歳を超えてようやくバッハがわかってきた」との名言(迷言?)を残した伝説のチェリスト・青木十良。

当時、90歳近かったのではないだろうか。
バッハの無伴奏チェロ組曲第6番がメインのプロだった。

高齢ゆえ、ミスタッチありまくりだったが、音楽のスケール感や呼吸は堂々たるもの。

もとより私はミスタッチより一回性の音楽ならではのライブ感を重視するタイプなので、いたく感動した。

5 古典四重奏団で、警報レベルの鼻息

詳しくはこちら。

6 コバケンの唸りを超える佐渡裕

詳しくはこちら。


ちなみに総アクセス数一位の記事です😂🙏

7 外山雄三、倒れる。指揮者なしを告げない事務局

詳しくはこちら。

8 アルゲリッチのソロコンサートのはずが、なぜかギトリスとのデュオに

私の自慢はアルゲリッチのソロリサイタルを2夜聴けたことだろう。

「アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリに捧げるコンサート」と題された特別公演。

リサイタルが大嫌いな彼女の貴重なソロコンサートのはずが、当日になって急遽後半がイヴリー・ギトリスとのデュオに。

気分はまさに

9 フェドセーエフの代役探しが難航

詳しくはこちら。


私はNHK音楽祭の「くるみ割り人形」を買っていたので、代役はアクセルロッドだった。

今秋のブロムシュテットはもはや博打でしかない😅

10 森麻季、歌い直し2回


三鷹のホールで、ピアノはたしか山田武彦。

ヘンデルの躍動的で長いアリア(「難破した船が嵐から」だったか?)の途中で止まってしまい、歌い直したが、また止まってしまった。

バロックアリアは繰り返しが多いから、こんがらがっちゃったんですかね😅

ハイドシェックも「ハンマークラヴィーア」の第4楽章で止まってましたからね😅

たまにはこんなこともあります。

皆さんの「事件簿」もありましたら、ぜひお聞かせいただきたいです😊

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