kohdaimzn@中学国語教師

中学国語教師です。 【最近の興味】 問題解決/問いのデザイン 【授業のキーワード】 読…

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中学国語教師です。 【最近の興味】 問題解決/問いのデザイン 【授業のキーワード】 読解クエスト/ ICT/フレーム/ビジュアルツール/ストーリーマップ/リテラチャー・サークル/4コマetc. 自身の備忘録、校内研修の参考資料として作成しています。 よろしくお願いします。

マガジン

  • 授業アイデア集

    中学国語の授業アイデアをまとめています。先行研究のある魅力的な授業から、実験的な創作授業まで。つまらないこともおもしろく、昔の自分に読んでほしい、子どもと共に学びたい、という気持ちで書いておりますので、興味を持っていただけましたら読んでみてください。

最近の記事

  • 固定された記事

古文×マンガ×まちがいさがし

古文、古典というのは、 何百年も人々に愛されてきたものです。 そのため、漫画化されているものも多いのです。 作者の綿密な調査、愛情のにじんだ作品は、 人の心を掴みます。 だからこそ作者が主人公を愛しているゆえ、 教科書の解釈と、 漫画の解釈がズレているものもあります。 一通り学習を終えた古文で、 漫画化されたものと比較して、 出来るだけたくさんの違いを探す、 という活動をすると、 こどもたちが改めて古文やノートを見直し、 楽しんで発表します。 『平家物語』の「扇の的」の場

    • たったひとつを変えるだけ

      小さな子どもは質問を繰り返します。 しかし、いつしか質問するのを諦めてしまいます。 授業は、教師の質問(発問)の答えを生徒が考えるもの、 というのが当たり前になります。 そんな中で、子ども達は質問を考える方法を失ってしまいます。 それを変えれば、得るものが増える。 つまり、授業の中で、生徒が質問を考えるようにすれば、 生徒の学びが大きくなるということです。 『たったひとつを変えるだけ』 ダン・ロススタイン、ルース・サンタナ著 吉田新一郎訳 2015年 の中に、この活動を円

      • 短歌で遊ぶ

        短歌は中学生に創作させるのに向いています。 俳人の坪井捻典さんの講演を聴いたときに、 同じ主旨の発言がありました。 俳句は俳句で面白いのだけど、 短歌くらいの文字数が無いと、 言い足りなくなってしまうという感じです。 自分の教育実習の期間に、 1時間分の授業で、 好きなことをして良いと言われたので、 「読書へのアニマシオン」という活動をまとめたサイトの中の 「短歌で遊ぶ」という活動を参考にしました。 ※どうやら私が参照させていただいたページは無くなってしまったらしいです。

        • 国語が得意な人の読み方体験授業×ICT

          授業をもっと活性化できないものか…。 多くの先生方が悩まれているところかと思います。 国語科では特に、「作品を教えること」はできるものの、 その読み取り方を教えることが難しい、 または、意欲的に読み取りをさせることが難しい、 という悩みもよく聞きます。 そんな中で、あくまで、授業時数に余裕があれば、という限定がつきますが、 リテラチャー・サークルをさせることは、おすすめです。 (リンクを貼っていますので、ここを読めば概要は掴んでいただけます) 国語が得意な人、本を読むのが好

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        • 授業アイデア集
          23本

        記事

          ギガスクール構想と国語

          ギガスクール構想によって、 生徒1人に1台のタブレットが支給(リース)されました。 国語とタブレットの相性については疑問を持たれる先生方も多いのではないかと思います。 実際に現場でぶつかる壁は、 時間がかかるということです。 原因はいくつかあります。 ①生徒がタブレット、アプリのインターフェースに慣れていない ②ローマ字がわからない ③紙に書く速さには敵わない ①は慣れの問題ですから、 2.3回使えばほとんどの生徒が改善します。 ②は手書き入力の機能で、 少しは改善し

          ギガスクール構想と国語

          1分相談タイム

          授業中に挙手で発表を求めても、 手が挙がらず、停滞していまう。 そういうことは、たまにあります。 原因は、 ①問題が難しく、自信を持って発表できない。 ②間違えた時の周囲の反応が怖い。 などが考えられます。 対処としては、 ①発問の設定を見直す ②教師が解説して流す のどちらかを取る先生が多いと思います。 ちなみに私は、 考えるときには事前にノートに意見を書く時間を取っているので、 その時にいい意見を褒めておいたり、 チェックしているので、 それでもあがらない時には、 指

          説得力のある文章を書こう

          中学3年生の教科書(光村図書)にある、 活動系の単元です。 先生方はわりと飛ばしがちなところです。 理由は、時数がかかり過ぎるから。 はい、サスティナブルじゃないわけです。 教科書に沿って進めるだけで、 かなり意味のある、 楽しめるところですが、 教科書では、 ①教科書に掲載されている広告を批評した例を解析 ②関心のある事柄を選ぶ ③観点を立てて分析する ④論理の展開を考える ⑤下書きを文章にまとめる ⑥文章を読み合い考えを深める となっています。 これを時数で区分する

          説得力のある文章を書こう

          ABクイズ

          名詞の学習は、他の品詞の学習と少し違います。 中学国語で名詞を学習する頃には、 英語で具体例を掴んでいるし、 「物の名前を表す言葉」などとして小学校で学んでいます。 ですから、 いきなりクイズで入ります。今日は最初にクイズを出します。 ABクイズです。 Aは、すいか、うきわ Bは、バット、ホームラン さぁ、仲間分けのルールが分かりますか? 生徒の何人かがすぐにわかったと笑顔になります。 例えば、 (Aは海で、Bは野球だ!) とか思っているのでしょう。 わかったという人は

          フラッシュ!

          フラッシュカードってゲーム的でいいですよね。 英語科の先生の中にはフラッシュカードの扱いが、 とんでもなく上手い方がおられますが、 通りすがりに立ち止まって見入ってしまうことも。 ところで、 国語のフラッシュプリントをご存知でしょうか。 私も先輩教師から紹介されました。 その方の発案なのかはわかりません。 応用が効きそうですが、 私は文法の学習で使うことが多いです。 例えば、 品詞分類表の学習。 自分の学生時代には存在意義が不明でした。 「なにこのトーナメント表…?」 と

          参観日の国語#3

          1年生から持ち上がってきた学年の、 3年の参観日ともなると、 参加する保護者が減ってくることもありますが、 増えてくる場合もあります。 期待に応えるべく考えたのが、 ニューストピックを作ろう!の授業です。 ネットのコラム記事から着想を得ました。 要約すると、 Yahoo!ニュースのトピックは、 13文字という制限の中で、 記事の内容を伝え、 嘘なく人を惹きつける、 ということを工夫している、 という内容です。 それをスライドで説明した上で、 実際に子どもたちにも体験し

          参観日の国語#2

          参観日の国語。 定番は、子どもたちに、 練習してきた発表を見てもらうという形が、 多いように思います。 でも、本当を言うと、 子どもたちが、どう考えて、 どう工夫していくのか、 というところも見せたい。 でも、それをすると、全員の活動を発表できない… そういう葛藤を抱えたことのある方は、 多いのではないでしょうか? 私も、 連続で担任する生徒がいますから、 3年間同じ授業で、 参観日を過ごすわけにはいかないので、 色々パターンを用意しています。 今日は、その中の1つを紹

          参観日の国語

          保護者の観に来る参観日。 普段の授業の成果を発表する、というスタイルと、 保護者も一緒に楽しめる、というスタイルがあると思います。 どちらか一方を、推奨するわけではありませんが、 都合をつけてせっかく来てもらったので、 我が子の活動も見れて、 大人も考えられるような授業をしたいと考えています。 そんな参観日の授業アイデアを1つ紹介します。 今日は参観日で緊張している人も多い様ですが、 安心してください。 折り紙を折って遊んでもらいます。 そう言って、 幼稚園児が初めて取

          俳句×プレゼン

          テレビ番組などでも取り上げられ、 子どもたちにとっても身近になった俳句。 五七五の短い詩は、創作する形の活動が多いのですが、 あえて、 「俳句を味わう」ということに焦点を当てて授業しました。 俳句は素晴らしい詩型ですが、 創作させてみると、 中学生には、少し短いと感じるようです。 短歌の方が、のびのびとした作品を作るな、 という感覚が、私にはあります。 そんなことも相まって、 『俳句の可能性』といえ教材で、 俳人の宇多喜代子さんが言っているように、 「読む人の自由な解釈で

          サスティナブルなパフォーマンス?

          子どもたちに自発的に授業に参加してもらおうとすると、 色々な仕掛けが必要になります。 それだけでなく、 評価や、点検など、フィードバックも必要です。 そこで問題になるのが、 持続可能なのかということです。 いわゆるサスティナブルであることに、 世の中が価値を見いだして以来、 環境だけでなく、 経済の在り方など、 様々なものが変化してきました。 教師の一日は忙しいものです。 担任であれば、 朝のホームルーム、連絡ノートの回収、 欠席者の連絡、担当クラスの授業、 給食指導、

          サスティナブルなパフォーマンス?

          こんなの、要らなくないですか?

          テレビの中でとぼけた顔で、 古市憲寿さんが言う。 取り上げられたニュースに対して、 本質的な部分を批判している。 古市憲寿さんは、 クリティカル・シンキングの名手だろう。 古市憲寿さんになろうと言うつもりではないが、 伊集院光さんの 深夜の馬鹿力というラジオ番組で、 お題にとられるほど、印象深い言い回しです。 別記事で、 クリティカル・リーディングについて書きました。 今回は 井上ひさしさんの 『握手』を使って、 もう少しクリティカルな展開を紹介します。 初発の感想を

          こんなの、要らなくないですか?

          文学探偵

          3年A組探偵社の諸君。 本日はたまたま、たまたま他に案件がないので、 全員で一つの案件に取り組んでもらうことにした。 依頼は、 魯迅の『故郷』を読み解き、 皿を隠した犯人を特定してほしいというものだ。 依頼人は、 ヤンおばさんの子孫と、ルントウの子孫のお二人だ。 「自分たちはこの小説のせいで、  肩身の狭い思いをしてきたが、  真実を受け止める覚悟ができた。  いかなる真実であっても受け止めるので、  文学探偵として名高い、  3年A組探偵社に依頼することにした」 というのだ