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僕とKotozukaの往復書簡

Kotozukaという屋号で磁器作品を制作している足立さんは、前の職場の同僚の1人で1つ年上の先輩。彼女は、器のデザインを担当する部署、僕は広報・グラフィックデザインを担当する部署だったのだけど、社内の仕事場は同じ部屋だった。

大きな会社という訳ではなかったので、先輩後輩、他部署との関わりも多く、仕事とプライベートを横断しての付き合いだった。僕とハチクボくんが一緒に住んでいた一軒家に、みんなで集まってBBQやクリスマスパーティーもしたし、直島や長野、栃木、鹿児島など、色んな場所に旅行にも出かけた。

社内デザインとなると、一般消費者に向けてデザインすることから、量産することを基本に考えたものになる。しかし、彼女のデザインは、土や釉薬の選び方も相まって、質感や風合いが感じられるものだったり、女性らしく優しいデザインが特徴だったように思う。

現在はお互いに会社を辞めてしまったが、未だに前職の先輩や同僚とは定期的に会って食事に行ったり、週末にどこかへ出かけたりと仲良くさせてもらっている。振り返ってみると、一緒に働いている人達はみんな良い人ばかりで、良い会社だったのだなと思ったりする。

彼女は、今は別の会社で働いていて、職種も少し変わったらしい。手紙のやりとりの中には、今の職に就いた理由も少し語ってくれていて、それを知ると色々と葛藤や想いがあったのだろうと感じられた。

今回出店してくれる作品は、アクセサリーとなる。全て磁器で制作されたもので、彼女の性格や雰囲気がとても反映されているように思う。とにかくディテールが細かくて繊細なのだ。それもそのはず、アクセサリーのモチーフは「日常の中にある、小さくて儚いもの」だという。

日々生活する中で見つけた、感動したものを、忘れないように心に留めておこうと、家に持ち帰って作品を制作している彼女を想像すると、何故だろうか思わず笑みがこぼれるのだ。

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「僕とみんなの往復書簡」
月日:4/11 wed.-4/15 sun.
時間:14:00-22:00 (sat & sun 12:00-22:00)
場所:杉並 海の家(〒168-0063 東京都杉並区和泉1-5-12)

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