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僕と川井田さんの往復書簡

STACK CONTAINERSという名前で、柿渋と蝋引きで仕上げられたペーパーコンテナを作っている川井田さん。

川井田さんと初めて会ったのも2015年のashだ。作品を展示をしていたヘアサロンsource for your lifeを訪れたときか、写真にもあるコーヒースタンドのどちらかがファーストコンタクトだと思うのだけど、ちょっと定かではない。元々建築家だったこと、今は違う分野でものづくりをしていることなど、何か似てる部分があるような気がして、興味があった。

作る作品は、なんだか無骨で男らしくかっこいいので、人柄もそんな感じなのかと、会うまでは緊張していたのを覚えている。けれど、会ってみると全然そんなことはなく、とても気さくで物腰が柔らかく、川井田さんの話す鹿児島弁を聞いていると気持ちが和む。

初めて打ち解けたというか、素の川井田さんが見れた気がしたのは、忘れもしない鹿児島市内で積もるくらいの大雪の日のこと。友人の飲食店のお手伝いでイベントを訪れたとき、川井田さんもSTACK CONTAINERSとして、ペーパーコンテナを作るワークショップで出店していた。

すると、たまたまお昼ご飯の休憩を取るタイミングが一緒になった。そこまで時間の無いなか、近場でさくっと食べれるものと考えた結果、二人でざぼんらーめん(鹿児島で昔からある有名ならーめん屋)へ行くことにした。二人でらーめんをすすりながら、お互いのことを色々と話したのを覚えている。

少しだけれど、川井田さんの作るペーパーコンテナの話をしよう。

僕もいくつか持っていて、部屋のどこに置いても様になり重宝している。多少雑に扱ってしまったときに出来た傷も、味となり深みとなり愛着が増していく。入れるものはその時々によって違って、柿渋や蝋引きが施されていることで、調湿性もあるので、カメラ機材を入れたり、車での数週間の旅行の際は衣装ケースになったりもする。そして個人的には、一つで使うというよりも、いくつかを組み合わせて使うことで、より魅力が増すと思っている。一点一点手作りなので、値段はそれなりにやっぱりする。けれど、1つの箱が完成する過程を知れば知る程、手間がかかっていることを実感するし、100年使える耐久性を考えれば、この金額にも納得できる。

さて、今回はどの箱を家へ連れて帰ろうか、今から楽しみだ。

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「僕とみんなの往復書簡」
月日:4/11 wed.-4/15 sun.
時間:14:00-22:00 (sat & sun 12:00-22:00)
場所:杉並 海の家(〒168-0063 東京都杉並区和泉1-5-12)

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