努力を「結果」に変える方法

飲食店では、細かなことが気になる。

もはや、職業病。たとえば、チェーンの「中華料理店」や「ラーメン店」で、小皿(取り皿)がテーブルにセットされているのをよく見かける。これは、スタッフの手間を減らして、よりスピーディーに料理を提供したり、接客に余裕を持たせるための工夫でもある。いわゆる「オペレーション」の話。

最近は、一番上の小皿にラップが巻いてあって、ホコリが被らないような工夫もされている。その小皿の中には、スタッフが人気アニメのキャラクターを描いた紙が入っていて、愉快である。

しかし、

そのラップが汚れていても、取り替えないお店がほとんどなのだ。ラップには、ラーメンのスープやラー油などが飛び散った跡が見られるし、2枚目の小皿と接触する「底の部分」はラー油で赤くなっていたりする。こうなっては、せっかくの工夫が台なしである。

これは意識の問題なのだ。

世の中では「意識高い系」と揶揄する人が多いが、意識が低いのはもってのほかだと私は思う。最初から「オペレーションが減ったから、その他の細かなところに気をつけていこう」と思っていれば、こうした工夫が活きてくる。

逆に、「オペレーションが減って、ラクができる」「小皿は放置しておけばよい」という意識でいると、工夫が台なしになるどころが「キタない店だな」「ラクばかりして手抜きしている」「絵を描くヒマがあるならラップを変えろ」と客に思われてしまう。

安価な飲食店に、何を求めているのだと言う人もいるかもしれない。しかし、飲食経験者の私からすると、「清潔」がスタートラインなのだ。食中毒を起こして、店が潰れてしまうと、元も子もないのだ。せっかく料理がおいしくても、他が悪いと客足は遠のいてしまう。

飲食だけに限らないが、最も大切なのは「真摯さ」だ。どうすれば、お客様が喜んでくれるかを考えることが大切なのだ。それを状況に合わせて読み取り、実行していく。だからこそ、飲食業は楽しく、学びになるのだ。

まあ、ラップくらい替えよう(笑)

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