コトバの予約
叶わない恋をしているときは、コトバの予約をして、気持ちを安定させておかないと不安になるので、
「大丈夫だよね」
「ずっといっしょだよね」
「別れてくれるよね」
というコトバを使って2人の未来を予約していた。
「うん」
と言われても、それは予約無効のコトバだったと離れてから気が付いた。
でも、そのときは予約をしたい。あなたを私のものにしたいという気持ちでいっぱいで、電話ごしでも、会っているときでもコトバの予約をしていた。
でも、予約の成立は未来まで続くことが、不安にならないことが分かってる関係であるからこそできるものだと。
叶わぬ恋をしていたときにはそんなことも知らずにホイホイと予約を入れて、相手の心を満たしていたのだと思うと、もっと余裕が必要だったのではないか今更ながら考える。
そうしたら、もしかして・・・。いや、もうそれは終わった話。
今回のnoteを記すにあたって、きっかけを与えてくださったのは、先日のフォロワーさんのnoteの一節から。
「離れても友達」という言葉の意味を知るのは、離れる前ではなく離れた後なんですよね。ーnoterちゃこさんの言葉より
意味づけをするのは友達になってから、いつの間にか離れ、その間の時間が友達という言葉を意味化するということ。
言葉の意味って、「コトバの中に見えないあなたとの関係の予約を入れているのではないか?」と思ったら、ふと叶わぬ恋のときの思いがよみがえってきたので、記してみました。