340日くらいは絵を描いたと思いますが、やり残したことがまだまだあって、情けない限りで御座います。毎年旧暦のお正月である春節あたり、2022年で言えば2月1日あたりが感覚的には節目な気がします。
　皆さま今年も本当にお付き合い、お助け頂きまして本当にありがとうございました。感謝しかありません。SNSに投稿している今年の【万画越境】プロジェクトの作品数は以下のようになりました。

total 1898Works/2021year

水彩1550
鉛筆184
パステル4
混合技法5
際を見立てる　建築/宇宙船6
木版画9
色鉛筆3
概念芸術1
写真3
水墨画18
文章3
ぺん10
音1
自由律俳句6
クレヨン1
放送18
融合6
詩1
インスタレーション1

　毎日のように作品を観てくださり、「いいね」も励みになりました。ありがとうございます。葉書大の小さな作品達が主ですが、日々生まれては死滅してゆく細胞のように、自己ということを超えて、呼吸し生き物を食べて、世界とひとつに繋がっている実感を得る為に描いているようなものだなと思っています。来年は大きな作品も描かないとまずいのでどうにかして描きます。
　20歳の頃からのテーマ「同じと違い、同一性と差異性」を今は「接ぎ木と実生」と言い換えて制作しています。（他、「空隙シリーズ」「養老孟司さんの本「遺言。」のなかでも同じと違いについて、明解かつ丁寧に書かれていて、大いに勇気付けられました。
　「花鳥風月」を愛でることのたいせつさ、人類の問題の根本は他者からどう見られているかによって、あらぬ思い込み、考え過ぎ、一時が万事になってしまい、分け合うことを忘れ、分断へと進んでいるようにみえる世界も、それもメディアや他者が流す情報に翻弄されていると言っても過言ではないなとおもいます。それもこれも違いを認め合えないことから生まれていますし、何とも胸が痛い思いです。コロナ禍によって一度ブレーキがかかったとは言え、新自由主義の元、世界の超富裕層1%の資産が世界全体の個人資産の37.8%を占める。経済、金融のことは全く分かりませんが、今年後半話題になったマルクスを再考した斉藤幸平さんの本「人新世の資本論」ではないですが、脱成長を提案するのも頷けます。アートの世界でもデジタルのみのNFTなんていうのも出てきて、村上隆さんも参戦しているようですが、「地獄の何丁目」かは知りませんが、世も末だなぁなんて横目で眺めております。むかし電話が出来たころ、美味い鰻屋は頑なに電話ん引かず潰れ、不味い鰻屋が電話を引いて生き延びた例え話がありますが、本当かどうかはさておき、本物が知られず、ニセモノばかりが世を跋扈するのはいつの時代も変わらないようです。ですが、アートの生命は長いです。最終的にはニセモノは淘汰され本物が浮上するのですが、それにしても色々な物事がどん詰まりに見えるのは、やっぱり私の思い込みなんでしょうか。無知無能なわたしには分かりません。そんなわけですから、才能があるとか天才であるとかそんな思い込みは全くないので、三島由紀夫さんや西部邁さんのように自決することはないのですが、彼らも彼らで本気で正気で物事を掘り下げ、突き詰め、世に文学、言論を残して希望の火を絶やさず私達にバトンを渡したのだろうとも思います。

　さて、ついつい長くなってしまいました。
個人的には【万画越境】と、また【肖像画描きます！by恒星】をサポートして下さった皆様、作品購入して応援して下さった皆様、肖像画を注文して下さった皆様、思わぬプレゼントや、ご支援賜りましたこと、この上なく嬉しく予想を超えて応援を受けたことを、驚きと感謝でもって受け止めています。本当に有難う御座います。また変わらず日々の制作でもって御礼させてください。

　結局のところ、わたしが何を表現したいのか、それは「世界とひとつになっている状態＝愛」ということなのです。それを表現するためには、わたし恒星にとっては馬鹿みたいな数【万画越境】が必要なのです。
大そうなコンセプトや、凄まじいまでの新しい概念を提示するのも藝術の大きな役割ですが、本当に何が表現したいのかといえばそれしかありません。円空さんが12万体の円空仏を彫ったことに衝撃を受けたのも発端になっていますが、表現を越境しなくても良いのですが、やはり詩で言語を超えていく、それと同じなわけです。絵でもって表現を鮮やかに、清々しく超越、越境出来ると本気で信じたある男の生き様だと思って、これからもどうぞ熱い応援をよろしくお願い申し上げます。

　大感代謝。

　恒星（星座を歩く、a ri A Ru "a ri A Ru Creationz" The Art Project）

　追伸
　大事な【星座を歩くアートクラス】の皆さんも本当にいつも有難う御座います。来年はアートクラスもさらに本腰を入れて参ります。何卒よろしくお願い致します。
　恒星のラジオ【ありある万葉会】を、聴いて下さっている皆様にも感謝。そしてラジオの、最後でいつもいっておりますが、星座を歩くカナさん、新たな星座を歩くさん、ありあるクリエーションズの皆さんの協力、感代謝なくして何も出来ません。どうも有難う。