ドトールから心が離れた。コーヒー空間の模索
「ドトってた」と、いうぐらいにドトールに通い続け15年。初めて入った頃、まだブラックでコーヒーが飲めずいつもココアだった。飲めないからではなく、ただたんにココアの味…とくに夏に飲む冷たい甘いココアが好きだった。それから、冬はときどきホットミルクを。レジ横のワッフルが好きでセットでひとりほっとくつろいでいた。
歳を重ねるごとに、いつしか立派なブラックコーヒー好きになっていた。
と、そんなコーヒーによく合う菓子パンシリーズが、9月にリニューアルしてた。既存商品はすべて廃盤し290円均一の新シリーズ。シナモンロールもあるけど、なぜか気乗りしない。試しにショコラブレッドを食べてみた。一口目でなんかダメ、合わなかった。
それ以降は手に取らない。コーヒー250円に、290円の固い味気ない菓子パン。そこになんか違和感を感じた。
そう、なんとなくの違和感が「もういっかな」という、手放す感情に変換された。別に人間関係じゃないんだから、手放すもなにもないんだけど。
それに、レジ横のパンがすべてではない。冬のカルツォーネだって、いつものレタスドッグだってある。だけど、なにか違う。
結局根本にあるのは、経済的な理由なんだけど、くつろぎや時間つぶしの場所でなくなってきたことは、確かで。
ここに変わる場所をみつけるのか、もうそもそもそういう空間が必要ないかもしれない。だって、家でも十分なんだから。作業するには、変わらずいいかもしれない…と、捨てきれない思いを抱えながら
今はほんの少し、ドトールと距離を置いてるだけなんだ。
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