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眠るのが惜しいとおもった 小説 3作品。

活字離れが叫ばれているなかで、これ いい!と 主観で思った三作品を ご紹介いたします。


1    悪人

吉田修一さんの著書です。この本の読後、何かに打ちつけられたような衝撃を、覚えています。こんな経験は、初めてでした。

なにが 惹き付けて止まないのかといえば、最後まで疑問符をのこしたままで終わるということです。

果たして、本当の悪人は いったいだれなのか。


ここが もっとも考えさせられた、1文でした。だれも悪くないはずなのに、ひとつのボタンの掛け違いから生じる、異様ともいえる違和感。ここが、この作品でのポイントとなるのだと思います。


2    満願

米澤穂信さんの著書です。

この本は 短編集で、ひとつひとつが短いので大変 読みやすいです。( ただ、ジャンルはスリラー&ミステリーですので、苦手な方はあまりおすすめしません)

この本のしびれポイントは、一言。

オチ、です。


オチが 妙にウェットが効いていて、のちにじわじわくる凄みに、直結するのです。

ミステリー大賞にも選ばれていますので、これから迎える夏に ぴったりの作品なのではないかなと、思います。


3    サラバ

西加奈子さんの著書です。

上下巻ですが、それをも上回る 先へ進みたいきもちが上回りました。確実に。

巻き貝を描き続けているお姉さんの存在が、いいです。

閉塞感をかんじる 今だからこそ、手にとってほしい作品です。

西加奈子さんは家族の描き方がうまいです。

映画 「 漁港の肉子ちゃん 」も、やるみたいなので、そっちも観に行きたいです🙂


こんな感じです。

少しでも、本に興味をもてていただけたら       それだけで ファンとしては、うれしいです。

また、好きな作品がでましたら その都度          ご紹介していきますね。



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