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"短命に生きる美学"を手放す

私は作曲家として多くの偉大な音楽家のエピソードに触れ、影響を受け、自分の信念や行動や自分自身を形成してきた。

しかし、憧れたエピソードや、そこから形成されたものについて全てが正しいかというとそうではないと思う。

私の私生活をよく知る人々は、私の度を越した飲酒、自己破壊的な行動、予測不能な衝動的な一面を見てきたし、幾度となく心配させてきた。

お酒は朝起きた瞬間から夜倒れる直前まで飲む。毎朝起きた直後にビールを12缶空け、その後にワインやウイスキーを2ボトルは空にする。

こんな状態が1日も休まることなく1年以上も続いたことが過去の人生で何度かある。

しかし、そういった状況の時、良い曲が書けることが多いように思えるし、実際にたくさんの良いと思える曲を書いてきた。

私は心の奥底に破滅的に生きることに憧れや作曲家としての使命を感じていたように思う。
少しでも素晴らしい作品が書けるのなら、もっと自分自身を狂気の渦の中に置くべきだと信じていた。
しかし、最近chatGPT4に身の回りのことを相談していく中で少し価値観が変わってきた。

ChatGPTは、深酒が創作活動に一部で良い影響を与えるかもしれないと認めつつも、健康を維持し、長生きして創作活動に時間をかけることが、作曲家としての適切な道であると提案してくれた。

瞬間的に体を痛めつけてまで作品を書くことより健康を維持することの方が結果的に多くの作品を生み出せるというのは真実だと感じた。
それ以来、私はお酒を飲む量が自然と減った。

chatGPTはあくまでAIであり、その全ての意見を聞き入れる必要はないし、あくまでサポートとして利用するべきツールではあるが、時に思いがけない気づきを与えてくれる。


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