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○人文学考

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心理学、社会学、人類学、ことば学などについて考えたことをシェアしています。
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記事一覧

人間はどういう動物か、どのような世界でどのように生きることを営んでいるか、という…

 重要な問題は、人間はどういう動物か、どのような世界でどのように生きることを営んでいるか…

西口光一
5か月前

である-体とですます-体

 ある原稿を書いていました。その原稿が載る本はである-体となっていますので、である-体で書…

西口光一
6か月前
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人間のさまざまな「生息世界」!?

 先週1週間、(a)先生たちの研修会、(b​)教材制作、(c)公開セミナー、のために、インドネシ…

西口光一
7か月前
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Ambitionって、何?

 きょうは、後期に向けたキックオフ・パーティを同僚としました。すごくいい仲間です。そんな…

西口光一
8か月前
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人文学では、科学を包摂する学問がぜひとも必要

 2023年8月9日のTwitter​の足し算。  8月7日に担当している集中コースが終わり、成績処…

西口光一
9か月前
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わたしの研究方法

Twitterの足し算です。  ミードの新訳『精神・自我・社会』(みすず)も入手した。この本と…

西口光一
1年前
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哲学や思想との付き合い方 ─ そして、ぼくが好きなお兄さんやおじさんたち(おねえさんがいなくて、残念!)

Twitterの足し算(若干補足している。) 言語教育関係でも哲学や思想に関心をもっている人は一定数いる。ただ、皆さん口をそろえて言うのは「哲学や思想の本はむずかしい!」です。(しばしば「できるヤツの謙遜」があるので、日本人の場合は要注意!) 哲学や思想の本をむずかしいのは、その哲学者や思想家の哲学・思想を理解しようとするからです。 「主体的に読む」というのは、自身の興味や関心に基づいて読むということ。だから、言語教育の人が哲学や思想を読むときは「おじさん、このわたしの興

国語の成立とリテラチャー

 いっしょに哲学を勉強している(実際には、教えてもらっている!)友人から以下のような話を…

西口光一
1年前
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経験や勘? 科学的エビデンス? 哲学的素養?

 某Twitterで『認知心理学者が教える最適の勉強法』という本の紹介がありました。2022年に出…

西口光一
1年前
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文化論から人格形成論

 人文学考ではありませんが、以下のようなTwitterをしましたので、シェアします。人文学の重…

西口光一
1年前
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人文学者と人文科学者(20220908)

Twitterの足し算です。20220908。  論証=物事の道理を証拠をあげて説明もしくは証明するこ…

西口光一
1年前
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Big boss、新庄剛志①

 半年ほど前に書きかけた記事ですが。  Twitter的に書きます。とは言っても、どうも新庄の話…

西口光一
1年前
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論文らしい論文!?

 論文らしい論文は、どうしても特定のdiscipline(研究分野)の書き物になってしまうような。…

西口光一
2年前
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内容教科の教育と語学の教育

 「ヴィゴツキーの言う科学的概念について」に続いて。  「ヴィゴツキーの言う…」で言ったように科学的概念というのは、端的に言うと、反省の産物です。それは、探究や考究などの「追究」という活動が伴って習得が達成されるものです。理科や社会科や数学などの内容科目では、そのような科学的概念の育成が行われます。英語の学習と教育、日本語の学習と教育のような語学の場合はどうでしょう。  今日(20211107)、ヴィゴツキー学大会(ヴィゴツキー学の学会)に参加しました。わたしは、25年前